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「陶芸家になるには」ースタイル編ー 3 <守破離>

守破離に当てはめる

それでは守破離を、陶芸をマスターするためのプロセスに当てはめてみましょう。

「守」: 技術・知識のインストール
 
私たちは、日本の伝統技術にアクセスできます。それは遥か縄文から続く、試行錯誤の歴史です。
ここでは、技術・知識をどこで学んでいくかに焦点を当てます。

「破」: スタイルを見つける

学ぶ場所の次は、どう学ぶかを見ていきます。
そして、学んだことを、どのように自分のものにするか。
学習の構造を中心に見ていきます。

 
「離」: スタイルを育てる

自分のものとなった知識・技術をどう伸ばしていくか
主観的、客観的な方法で自己分析を行い、レベルアップをはかります。

守:技術・知識のインストール

陶芸の知識は0。その状態からスタートです。

陶芸は土を成形し、焼きます。
陶芸家としてのスタイルを築き上げるためには、この工程のどこかに自分のオリジナリティーを当て込むことになります。

そして土という素材は、一筋縄ではいかない特性をもっています。

スタイルの築き上げと、素材への知識。
それを技術により編集・総合し、作品とする行為。

この要素一つ一つが分業として成り立っているほどの深みがあります。
これを全部、自分一人で行うのが陶芸家です。

やること・知ることは山ほどあります。
なので、効率的にインストールすることがポイントとなります。

どこで学ぶか

まず、どのように陶芸の知識をインストールしていくか。

選択可能なルートは以下の通りです。

  1. 教育機関 

  2. 働く(師事、工場)

  3. 独学

活躍中の作家は、上のどれか、または複数の過程を経て、独立しています。

また、学ぶ環境により、インプット・アウトプットの量や質、スピードが変わってきます。

例えば、独学とクラスでは、入ってくる情報量が違います。
クラス内でも、そこでの年齢やそれぞれのモチベーション、知識により、自分に与える影響もかなり変わってきます。

どう選ぶか

では、この中でどれを選べばいいのか。

それぞれのルートには一長一短があります。
また、個人の経験や経済状況などによっても選択は変わってきます。

比較するため、陶芸家として独立するために必要な要素が、どの程度学べるのかを指標として、カテゴライズしてみました。

  • 知識・技術

  • 内省性

  • マーケット感

それぞれのルートが、どのカテゴリをインストールするのに特化しているか。
そして自分は、どれを重点的に入れていきたいか。
そんな視点で見ていきましょう。

*ルートを比較しやすいように、フォーマット化してあります。


  • ルート名

  • 特徴・ポイント

  • 比較要素

  1. 知識・技術

  2. 内省性

  3. マーケット感

このルートが向いている人


では、次から実際に比較していきます。

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