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罪宝ジャンクドッペル【2023.11月】

はじめに

初めまして。
この度noteデビューをさせていただきます、SSMと申します。
今回は《混沌魔龍 カオス・ルーラー》禁止後の「ジャンクドッペル」の構築及び展開方法について皆様と共有できればと思い、記事を執筆いたしました。
ジャンドを使う皆様方の参考になれば幸いです。

なお、今回の記事においては、「シンクロン」モンスターを中心として構築されたデッキの中で、《ドッペル・ウォリアー》を採用する型についてのみ「ジャンクドッペル」および「ジャンド」と呼ばせていただきます。



2023年10月制限における「シンクロン」

2023年10月1日施工のリミットレギュレーションにおいては、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》が禁止カードに指定されたことで、多くのシンクロデッキが影響を受けました。
当然「シンクロン」も例外ではなく、《ジャンク・スピーダー》を止められた後に手札の《レボリューション・シンクロン》を用いてカオス・ルーラーをシンクロ召喚し、墓地の《レボリューション・シンクロン》及びカオス・ルーラーの効果で捲れたカードで貫通するといったムーブが出来なくなり、誘発貫通力が大幅にダウンしました。

2023年4月環境および7月環境において、私は「勇者シンクロン」を使用していました。《カオス・ルーラー》の禁止を受けてデッキを調整していると、勇者シンクロンにおいて罪宝ギミックの噛みあいがあまり良くないのではないかということに気がつきました。これまで使用してきた勇者シンクロンの構築においては、《罪宝狩りの悪魔》《黒魔女ディアベルスター》と《スターダスト・シンクロン》を除いた各種シンクロンとではどうにも展開が伸びないのです。また、罪宝ギミックと勇者ギミックを組み合わせるのであらば、その自由枠にホルスギミックや幻影騎士団を採用した方が出力や各種メタへの耐性が高くなり、シンクロンを使う意義が薄いのではと感じました。

そこで私は原点回帰し、《ジャンク・シンクロン》及び《ドッペル・ウォリアー》を主軸にデッキを構築することにしました。幸いジャンドにおいては他の先駆者の方々の研究により、《カオス・ルーラー》への依存度は比較的低い状況にありました。また、ジャンドにおいては《ジャンク・シンクロン》や《天輪の双星導師》などの存在により、ディアベルスターの特殊召喚コストとして手札から捨てたカードを有効活用しやすく、展開の際に勇者シンクロンよりも手札の余裕があります。この点に着目しながら、デッキを構築していきました。

デッキレシピ

こちらが、出来上がったデッキとなります。

因みにデッキ名は推しの必殺技の名前から来ています

このデッキを用いて、「ナワバリ杯」と呼ばれる、茨城県央の某店で開催された、招待制の大会に参加いたしました。
大会結果としては、2-2で予選落ちしたものの、その後のサブトナメで見事優勝することができ、このデッキの持つポテンシャルを感じることができました。

更に、この構築を改良した構築で、32人規模身内のCSで決勝トーナメントに進出することができました。

今回の記事では、後者の構築をベースに話を進めていきます。

このデッキの勝ち筋

このデッキの勝ち筋はズバリ、ハンデスを含めた先攻制圧となります。
最終的な理想盤面は、2ハンデス+バロネス+パテル+墓地シラユキとなり、上振れるとそこに虹光や相手ターントリシューラが追加されます。

大会環境で見られる他のシンクロデッキには、「マナドゥム」や「センチュリオン」、そして先述した「勇者シンクロン」があります。

前者2つとは、《PSYフレームロード・Ω》と《深淵の神獣 ディス・パテル》による2ハンデスのコンボが大きな差別化となります。ハンデスによって相手の手数を減らせるのは「シンクロン」系統独自の強みと言えるでしょう。
また、DUNEで登場した《ホイール・シンクロン》によって、非チューナー供給の面で《幽鬼うさぎ》や《ドロール&ロック・バード》への耐性も上がっていることも差別化点となり得ます。

そして勇者シンクロンとの差別化点は、安定性、特に《灰流うらら》への耐性にあります。

カオス・ルーラーが禁止になった今、勇者シンクロンは展開におけるスピーダーや勇者ギミックへの依存度が大きく上がり、水遣やスピーダーをうららで止められると展開が一気に苦しくなってしまいます。また、《外法の騎士》や《運命の旅路》、《騎竜ドラコバック》など、素引きしたくないカードが多いのもネックです(特に《外法の騎士》については、ルーラー禁止以降素引きのバリューが大きく落ちました)。

対してこのデッキは、うららを誘えるポイントが勇者シンクロンより多いのが特徴と言えます。特にメイン戦においては、《原罪宝-スネークアイ》に対してうららを打たれやすいため、その隙をついて《ジャンク・コンバーター》や《調律》、《スターダスト・シンクロン》の効果を通すことで展開をしていくことが可能となります(勿論逆も然りです)。また罪宝ギミックで素引きして困るカードと言えば、《原罪宝-スネークアイ》か《スネークアイ・エクセル》くらいのものであり、これらについても上記に記した勇者ギミックの素引きしたくないカードと比較しても他の「シンクロン」チューナーとくっつきやすいです。

総じて、このデッキはハンデスと安定性という面で他デッキと十分差別化できると私は考えます。

各採用カードの解説

ここからは各種カードについて解説していきます。

メインデッキ

  • 「シンクロン」関連カード

ジャンク・シンクロン(以下ジャンクロン)

ジャンド黎明期よりこのデッキを支えてきたチューナーモンスターです。
重ね引きが弱く、かつスピーダーで出す星3チューナーとして《レボリューション・シンクロン》がいるため1枚の採用となります。

・ドッペル・ウォリアー(以下ドッペル)

このカードもジャンクロン同様に、デッキ名の由来となり長年デッキを支えてきたモンスター。
重ね引きが弱いものの、《スターダスト・シンクロン》や《アサルト・シンクロン》、各種罪宝ギミックと合わせて初動になり、貫通札としても強力なことから2枚の採用となります。

・ジャンク・コンバーター(以下コンバーター)

ジャンドの準1枚初動ともいえるカードです。①の効果でジャンクロンをサーチして、通常召喚したジャンクロンの効果でこのカードを蘇生、2体でスピーダーをシンクロ召喚し②の効果でスピーダーへの各種妨害をケアする動きが基本となります。
重ね引きが弱いので2枚の採用となります。

・ホイール・シンクロン(以下ホイール)

DUNEで登場した新たな「シンクロン」チューナーです。①効果により非チューナーとしても扱えること、②効果で星4以下を追加で召喚できること、③効果で場のSモンスターのレベルを4つまで永続的に下げられることで展開ルートの幅が飛躍的に向上しました。
スピーダーで出す前提かつ素引きが弱いので1枚の採用となります。

・スターダスト・シンクロン(以下スタロン)

①効果により手札・墓地からの特殊召喚が可能で、②効果で《スターダスト・ドラゴン》関連の魔法・罠をサーチできる(このデッキでは《スターダスト・イルミネイト》をサーチする)、星4の「シンクロン」チューナー。
重ね引きにより展開が伸びやすいこと、①の特殊召喚効果によりドッペルを筆頭とした各種非チューナーと合わせて誘発ケアの能力に非常に優れていること、《黒魔女ディアベルスター》と合わせて無敵スピーダーのルートをとれることからこの構築では3枚の採用となります。

・スターダスト・トレイル(以下トレイル)

①効果により場のモンスターのリリースに反応して手札から特殊召喚可能な星4非チューナー。スタロンのコストのリリースに反応して特殊召喚するか、後述する《スターダスト・イルミネイト》の効果でデッキから呼び出すのが基本となります。《アクセル・シンクロン》や《アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン》のシンクロ素材にすることで、②効果により星1のトークンを特殊召喚できることも優秀です。
基本的に素引きが美味しくないので1枚の採用ですが、《ジェット・シンクロン》を安定して供給できるなら2枚目の採用も検討できます。

・レボリューション・シンクロン(以下レボシン)

こちらもDUNEで登場した新たな「シンクロン」チューナーです。ルーラー禁止以降①の効果の使用頻度は大幅に減りましたが、②効果により盤面に星7以上のSモンスターがいれば星1チューナーとして自己蘇生できる点はなお強力です。
素引きのバリューが低くなったので1枚の採用となります。

・アサルト・シンクロン(以下アサルト)

①効果により手札から簡単に特殊召喚できる星2の「シンクロン」チューナーです。②の蘇生効果を駆使することで、盤面を広げたり「冥王結界波」などの捲り札をケアすることもできます。
《マスマティシャン》などの強力な星3非チューナーを軸とする構築では3枚採用されますが、この構築では星3非チューナーは不採用であるものの、簡単に特殊召喚できることそのものが優秀なため2枚の採用となります。

・ジェット・シンクロン(以下ジェット)

よく使われる②の自己蘇生効果も勿論強力ですが、このデッキでは①効果によりジャンクロンやコンバーターをサーチすることで展開を伸ばすなど、その効果を十二分に使用します。
素引きのバリューが低く、罪宝ギミックで安定して供給できる他、レボシンという新たな自己蘇生可能な(実質)星1チューナーが登場したため、1枚の採用となります。

・シンクロ・ランブル(以下ランブル)

①効果により墓地のチューナーか、星7・8のドラゴン族Sモンスターを蘇生できる魔法カード。基本的に《赤き竜》でサーチして使用しますが、素引きしても誘発貫通札として用いることができます。
また、②の破壊身代わり効果によって《赤き竜》を《幽鬼うさぎ》などから守れる点も優秀です。1枚の採用となります。

・スターダスト・イルミネイト(以下イルミネイト)

①効果によりデッキから「スターダスト」モンスターを墓地に送るか、《スターダスト・ドラゴン》及び《アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン》がいる場合には墓地に送らず直接場に特殊召喚するカードです。

スタダ系統のSモンスターを出した後にこのカードを発動してトレイルをssしたり、直接トレイルを墓地に落とした後このカードをサーチした後のスタロンを何らかの方法で墓地に落としてからスタロン→トレイルと繋げて展開を伸ばします。
②のレベル変動効果と合わせて応用が利くカードです。1枚の採用となります。

・調律

デッキから「シンクロン」チューナーを手札に加える、黎明期からジャンドを支えてきたサーチ魔法。サーチ後のデッキトップ落としでどんなミラクルも起き放題なカードです。
名称ターン1がないので、文句なしの3枚採用となります。

  • 罪宝ギミック

・黒魔女ディアベルスター(以下ディアベルスター)

手札か場からカードを1枚墓地に送って特殊召喚する、罪宝ギミックの核となるモンスターです。①の特殊召喚成功時の効果で後述する《原罪宝スネークアイ》を確保してジェットロンを確保できるのはもちろん、星7であり2500打点であることも取り回しが良いです。
《"罪宝狩りの悪魔“》でデッキ・墓地から簡単に確保できるため、1枚の採用となります。

・“罪宝狩りの悪魔”(以下罪宝狩り)

罪宝ギミック屈指のパワーカードです。ディアベルスターをサーチできる他、②の墓地効果の1ドローも手札消費を抑えることができます。
速攻魔法であるため、ドローフェイズに打つことで《ドロール&ロックバード》のケアができるところも優秀です。
文句なしの3枚採用。

・原罪宝-スネークアイ(以下原罪宝)

盤面の表側表示のカード1枚をコストにデッキから星1の炎属性モンスターをリクルートすることができる魔法。このカードでチューナーであるジェットロンか、後述する非チューナーの《スネークアイ・エクセル》をリクルートします。
ディアベルスターで持ってくる前提のカードであるため1枚の採用となります。

・スネークアイ・エクセル(以下エクセル)

①効果により召喚、特殊召喚成功時にデッキから星1の炎属性モンスターをサーチできる、原罪宝の呼び出し先の非チューナーです。基本的には手札に応じて後述する《ブースト・ウォリアー》かジェットロンをサーチしますが、マッチ2戦目以降では《俱利伽羅天童》をサーチして後手捲りに一役買うことも。
このカードを採用することで、ディアベルスターとジャンクロン、レボシンがくっつくようになります(後述)。1枚の採用です。

・ブースト・ウォリアー(以下ブースト)

①効果により盤面にチューナーがいる場合に手札から特殊召喚できるため、素引きしても腐りにくい星1非チューナーとなります。マッチ2戦目以降でエクセルを抜いている場合は原罪宝でデッキから直接出します。
1枚の採用となります。

  • その他のカード

・妖精伝姫-シラユキ(以下シラユキ)

②効果により手札・場・墓地からカードを除外して墓地から自己蘇生でき、①効果で相手モンスター1体を裏側守備表示にする、ジャンドにおける妨害札の1つです。相手の展開を止める、直接攻撃を防いでライフを守る、バトルフェイズ中に自己蘇生して追撃するなど、様々な使い方ができます。

ジャンドならではの用法としては、墓地にアサルトがいる状態で盤面のドラゴン族Sモンスターをコストで除外すると、アサルトの効果で除外したドラゴン族Sモンスターを帰還できるので、これを利用してバトルフェイズ中に追撃したり、相手の冥王結界波を受けた後、無効にされたドラゴン族Sモンスターの効果を復活させたりできます。

素引きが好ましくなく、《シューティング・ライザー・ドラゴン》の効果でデッキから墓地に送る前提のため、1枚の採用となります。

キャシー・イヴL2(以下キャシー)

①効果で場のモンスターのレベルを2つ下げて手札から特殊召喚できる星2非チューナー。《ルイ・キューピッド》からサーチして盤面を広げていくのが基本的な動きとなりますが、素引きしてもスタロンやディアベルスターとくっつくのが優秀です。
1枚の採用。

・増援

説明不要の戦士族モンスターサーチ魔法。このデッキにおいてはジャンクロン、ドッペル、コンバーターをサーチします。
制限カードのため1枚の採用。

・ワン・フォー・ワン(以下141)

手札のモンスター1体をコストにデッキから星1モンスター1体を特殊召喚できる、このデッキにおいては実質2枚目のディアベルスターの役割を果たします。メイン戦の場合はこのカードでうららを釣ってジャンクロンなどの本命の展開を通すことが多いです。
制限カードのため1枚の採用です。


・原始生命態ニビル(以下ニビル)

メインに積む41枚目のカードとしての誘発で、誘発枠あらゆる展開系に対して強いカード。効果使用後は罪宝ギミックのカード達のコストになれる他、星11のため、ジェットロンと合わせて《赤き竜》になれるのも偉いです。Gツッパを咎めるための1枚採用です。

・灰流うらら(以下うらら)

説明不要の汎用手札誘発。
《増殖するG》が非常に重いため3枚採用です。

・増殖するG(以下G)

説明不要の最強手札誘発。
ジャンドにおいてはジャンクロンと合わせて初動になる他、《天輪の双星導師》で釣り上げることで展開に絡めることもあります。
3枚採用です。

・墓穴の指名者(以下墓穴)

説明不要の誘発対策札。こちらのマストカウンターに対する誘発を止めるのに必要です

が、使わなくても貫通できそうな時には温存する選択肢も大事です。Gや《ディメンション・アトラクター》に対して優先的に打ちましょう。
準制限カードのため2枚の採用です。

・抹殺の指名者(以下抹殺)

説明不要の誘発対策札。こちらはGに対して、その次に《無限泡影》に対して優先的に使用しましょう。
制限カードのため1枚の採用です。

・無限泡影(以下泡)

説明不要の汎用手札誘発。抹殺で指名する用かつ、《No.41 泥酔魔獣バグースカ》などのシステムクリーチャーに対する詰み防止として1枚は必須のカードです。
できることなら3枚採用したいですが、枠の都合上泣く泣く1枚の採用。

エクストラデッキ

エクストラデッキのカードは枠の都合上全て1枚ずつの採用となります。

展開に関与するカード

・ジャンク・スピーダー(以下スピーダー)

このデッキにおける最強の展開札。①の効果が通れば9割方勝ちと言っても過言ではありません。そのためこのカードに対する妨害を如何にいなしたり、このカードを出す前に妨害を吐かせて効果を通すかが勝負のカギとなります。

また、②の打点倍増の効果も、後手でGを打たれた後最低限の特殊召喚回数で勝負を決めにいったりする時や、システムモンスターを突破してメイン2で展開する時などに使用することもあるため、頭に入れておくと便利です。

・アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン(以下アクスタ)

①効果で墓地の星2以下のチューナーを対象を取らずに蘇生できるカード。
星2チューナーを蘇生してそのまま自身と合わせて《フルール・ド・バロネス》や《深淵の神獣ディス・パテル》に繋げるもよしです。

②効果は、《スターダスト・ドラゴン》を特殊召喚した後に行うS召喚は《スターダスト・ドラゴン》を含まなくてもよいので、これを利用して相手が発動した効果を一切受けないスピーダー、通称「無敵スピーダー」を出すのも強力です(無敵スピーダー確定ルートは後述)。また、墓地にアサルトがいる状態で②効果を発動した場合、アサルトの②効果ででアクスタを蘇生するという選択肢も存在します。

・スターダスト・ドラゴン(以下スタダ)

ジャンド民の間では採用するか否か意見が割れていますが、自分はアクスタの②効果を起動するために採用しています。単体では心もとないものの、アクスタの②の効果で出てきた場合そのターンは無敵になり、ニビルなどに対して耐性が付く他、魔術師などに対しては妨害にもなり得たり、マッチ2戦目以降に飛んで来やすい《幽鬼うさぎ》や《ライトニング・ストーム》などの妨害や返し札を止めることができるなど、痒い所に手が届きやすいカードです。流石遊星のエースは伊達ではないですね。

・赤き竜

DUNEで登場したシンクロデッキの新たな展開札。①効果では赤き竜関連カードをサーチでき、このデッキにおいてはランブルをサーチします。

②効果は、星12Sモンスターを対象にとって《琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》を相手ターンに出したりすることで悪名高いですが、このデッキにおいては不採用であるため、専ら《フルール・ド・バロネス》を対象にとって《深淵の神獣ディス・パテル》をS召喚するのに用います。またごくまれに、アサルトを落として星7にしたアクセロンを対象に《シューティング・ライザー・ドラゴン》を出したり、スタロンを落として星9にしたアクセロンを対象にとってトリシューラを出したりすることもあります。

・天輪の双星導師(以下天輪)

手札・墓地から星2の非チューナーを4体まで特殊召喚できる星2のシンクロチューナー。非チューナーにはドッペルトークンを用いることが多く、これでドッペルを再利用したり、コンバーターを特殊召喚して盤面を広げていくのが強力です。

また、②の蘇生効果を使用していないジェットロンを素材としてこのカードをS召喚し、効果の発動条件を満たしている場合は、このカードを効果をチェーン1、ジェットロンの①効果をチェーン2で発動することで、コンバーターをデッキからサーチした後直接盤面に出すことができます(トラブル防止のため墓地にいない場合は手札に他の星2非チューナーがいることをジャッジなど第3者に確認してもらいましょう)。

・輪廻の三弦猫(以下三弦猫)

②効果で墓地のSモンスターを回収することによって自己蘇生できる星3シンクロチューナー。ドッペルを絡めて出すことが多いです。

同じ星3シンクロチューナーには《武力の軍奏》がいます。あちらはS召喚時に即座に墓地のチューナーを特殊召喚して素材を確保できる点が差別化点となりますが、自身をS素材とした場合出したSモンスターがチューナーになるなど、注意して展開しないとチューナーと非チューナーの数がかみ合わなくなるというデメリットが存在します。どちらが肌に合うかは自分で試してみて決めましょう。

①効果は相手ターンにS召喚を行うことができる。自身を素材として強力なSモンスターを出してから②効果で自己蘇生し、余った素材と合わせて相手ターンのS召喚の構えを作るのが強力です。

・ルイ・キューピット(以下ルイキュー)

星4のSチューナー。①の強制効果でS素材にしたチューナーのレベル分自身のレベルが上下します。
例えばチューナー+非チューナー=2+2の組合せの場合はレベルが2か6となるため、星7、星8のSモンスターを出したい場合は星6、三弦猫のS召喚を狙いたい場合は星2と、状況に応じて選択していく形となります。星3チューナーを素材にした場合は星1チューナーとなるため、天輪の素材になれることも頭に入れておきたいです。

②の効果では、自身を素材にして出したSモンスターのレベル×100のダメージを相手に与えた後、デッキから守備力600のモンスター1体をサーチできるので、このデッキにおいてはキャシーをサーチして展開を更に伸ばしていきます。また、YACSのようなETが計2ターンしかないルールにおいてはこのバーンが強力で、相手の盤面を返しきれなくてもこのカードを素材に星8-10のSモンスターをS召喚することによってそのままライフ差で勝ちを拾えることもあります。
ただし《冥王結界波》適用中など(今回は不採用ですが)、バーンの処理が行えないとキャシーのサーチが行えない点には注意です。

・アクセル・シンクロン(以下アクセロン)

①の効果でデッキから「シンクロン」モンスターを落として落としたモンスターのレベル分自身のレベルを上下させることができるシンクロチューナー。ドッペルやトレイルを素材としてシンクロ召喚したり、効果でスタロンやレボシン、ジェットロンを落とすことで展開を伸ばすことができます。

手札によってはスピーダーを出す前にこのカードを出して、先に《フルール・ド・バロネス》や《虹光の宣告者》を出してからスピーダーを出したり、ジェットロンを落とすなどリカバリーを用意したりしてうららや泡をケアすることができますが、《幽鬼うさぎ》などの裏目も存在するため、どちらから展開するかは手札と相談してよく考えましょう。

②効果で相手ターンシンクロができることも覚えておくと便利です。

・シューティング・ライザー・ドラゴン(以下ライザー)

①効果でS召喚成功時にデッキから星6以下のモンスター1体を落として落としたモンスターのレベル分自身のレベルを下げるレベル調整効果を持つシンクロチューナー。落としたモンスターはそのターン効果を使えませんが、シラユキを落とすことによって相手ターンの妨害を追加することができます。シラユキ以外のモンスターを落とす場合はレベルの調整と、まだ効果を使っていないモンスターをうっかり落とさないように気を付けましょう。
②効果の相手ターンシンクロも強力です。

・勝ち筋となるカード

・虹光の宣告者(以下虹光)

①効果で相手の手札・デッキからの墓地送りを封じつつ、②効果で万能無効ができる星4シンクロ。最終盤面に添えたり、誘発ケアでスピーダーのS召喚前に出したりします。誘発ケアに使う場合、アクセロンやライザーの効果が使えなくなる点や、ジェットロンのコストでモンスターを切れなくなる点には注意です。

・TG ハイパー・ライブラリアン(以下ライブラ)

自分または相手がS召喚に成功する度に1ドローできる、古くからジャンドを支えてきた星5シンクロ。誘発を引いて妨害数を増やしたり、ドッペルや罪宝ギミックなどの展開札を引き込んで盤面を更に伸ばす役割を持ちます。

因みにこのカードが存在する状態で、アクスタの②の効果を使用してS召喚に成功した場合、スタダをS召喚扱いで特殊召喚してからS召喚するためにライブラの強制効果が2回発動するので、1回のS召喚分の素材で2枚ドロー出来てちょっとお得です。

・PSYフレームロード・Ω(以下Ω)


このデッキにおける制圧の要であり、①効果によるハンデスが主な運用である。名称ターン1がないため、《深淵の獣 ディス・パテル》の効果で帰還させて1ターンに2回ハンデスを行います。

②効果では除外リソース、具体的にはスタロンやトレイル、ジェットロンなどを回収できます。展開が通った場合に使うことはありませんが、長期戦になった際に光る効果です。

③効果では墓地の自身と他のカードをデッキに戻すことができます。墓地のSモンスターをEXデッキに戻してリソースを確保したり、デッキに眠っていて欲しいカード(イルミネイト使用前のトレイルなど)をデッキに戻すことができます。星8を経由したくてアクスタを温存したい時などに有用な効果です。

・氷結界の龍 トリシューラ(以下トリシューラ)


S召喚成功時の効果でハンデス・盤面除去・墓地除外を同時にこなす、こちらもジャンドを昔から支えてきた星9シンクロ。三弦猫やライザーによる相手ターンシンクロで制圧したり、後手捲りに一役買ってくれます。

またドラゴン族の星9であるため、効果使用後は《深淵の神獣 ディス・パテル》の素材になれるのも無駄がないです。

・深淵の神獣 ディス・パテル(以下パテル)

主に《赤き竜》の効果で《フルール・ド・バロネス》を対象にして出しますが、アクスタ+星2チューナーの組合せで出すことも可能です。

①効果では基本的にはΩを帰還させて追加のハンデスを行いますが、普通に展開パーツを供給したり、後手で打点を伸ばすのにも有用です。

②効果は、相手のモンスター効果の発動に反応して、自分の除外カードを戻したら破壊、相手の除外カードを戻したら効果無効できるという制圧効果。相手の効果を無効にするための弾はΩのハンデスで供給できます。

また、ドラゴン族シンクロであるため、壊獣などでリリースされてもアサルトの②効果で帰ってこれるのも嬉しい。

・フルール・ド・バロネス(以下バロネス)

星10のシンクロの代表にして、現代遊戯王最強クラスのシンクロモンスター。勿論このデッキでも活躍し、制圧、誘発ケア、後手捲りまで何でもこなしてくれます。

また、盤面にこのカード、墓地に虹光がいる状態でスタンバイGを打つと、うらら指名者を止めた上で、スタンバイフェイズにこのカードの③の効果で虹光を蘇生できるので、妨害数を維持できるのは覚えておきたいです。

サイドデッキ

サイドデッキに関してはまだまだ開発の余地があるので1枚1枚の解説は短めです。

・原始生命態ニビル(以下ニビル)

R-ACEや、展開系に対して厚くするために、サイドに2枚採用することで、メインと合わせて3枚の採用です。

・屋敷わらし(以下わらし)

対ラビュリンスを意識して採用した手札誘発。ラビュリンス以外にも罪宝狩りに対して打てたり、相手の墓穴を咎めることができるため、このカードは続投したいです。

・エフェクト・ヴェーラー(以下ヴェーラー)

4枚目の無効系誘発の枠として採用。コンバーターのコストになれたり、ディアベルスターと合わせて星8になれるのも優秀です。

・俱利伽羅天童(以下俱利伽羅)

このターン効果を発動した相手モンスターを全てリリースして特殊召喚できる、対ピュアリィなどに対するメタカード。罪宝ギミックからエクセルでサーチできるため、1枚採用でも機能してくれます。自分が罪宝ギミックを評価している理由の1つです。

・ドロール&ロックバード(以下ドロバ)

魔術師や篝火ギミックを使うデッキなど、展開系全般に対して打つ機会が多い誘発。先攻サイチェンでも、抹殺で指名したり、相手のGに対する対抗手段として1枚入れます。3枚の採用です。

・三戦の才(以下才)

モンスターによる妨害が中心のデッキ相手であれば、先攻・後攻に限らず、マッチ2戦目以降で確実に活躍してくれるカード。先攻であれば、相手の誘発を貫通した後に、ライブラのドローで引っ張ってきて、追加でハンデスするといったことも可能ですし、もちろん後手捲りにも一役買ってくれます。1枚の採用です。


・ハーピィの羽根箒(以下羽根)

対ピュアリィ、R-ACE、ラビュリンス、罠デッキ用のカード。枠を捻出して三戦の号などを積んで確実にサーチできるようにしたいとも考えている。

・ライトニング・ストーム(以下ライスト)

2、3枚目のライストとしての採用です。R-ACEやラビュリンス以外にも、妨害がモンスター(特にリンクモンスター)に偏っているデッキに対しても有効なカードです。準制限カードのため2枚の採用です。

・無限泡影

メインデッキに収まりきらない分の2枚採用。メインデッキにおいてこのカードのための枠を捻出するのが今後の課題の1つです。

・レッド・リブート(以下リブート)

対罠デッキ決戦兵器。そろそろ緩和して欲しいです。

展開例

ここからは展開の例をいくつか紹介していきます。

基本の展開

・コンバーター初動

https://x.com/DRforYGO/status/1731204443017003105?s=20

コンバーター①効果でジャンクロンサーチ
→ジャンクシンクロン召喚、効果でコンバーター蘇生
→ジャンクロンとコンバーターでスピーダー、チェーン1でスピーダー、チェーン2コンバーター
コンバーターでジャンクロン蘇生、スピーダーでホイールスタロンレボシンアサルトss、スタロンでイルミネイトサーチ

→スピーダーとレボシンでアクスタ
→イルミネイトでトレイルss
→アクスタアサルトでバロネス
→ホイールジャンクロンでΩ
→Ωとスタロンで赤き竜、赤き竜でランブルサーチ
→レボシン自己蘇生
→レボシン(星1)トレイルでアクセロン、トレイルで星1トークン生成
→アクセロンでジェットロン落として星6に
→アクセロン(星6)とトークンでライザー、ライザーでシラユキ落として星3に

→スタロンで赤き竜リリースして自己蘇生、チェーン1アサルト、チェーン2トレイル、トレイル自己蘇生、アサルトで赤き竜蘇生
→ジェットロン自己蘇生
→ジェットロンとトレイルでライブラ
→赤き竜でバロネス対象にとってパテルss(1ドロー)
→ランブルでホイール蘇生
→Ω墓地効果で自身と適当なカードを戻す。
→ホイールライザー(星3)でΩ(1ドロー)
→Ωで1ハンデス
→パテルでΩ帰還、もう1ハンデス
→イルミネイト墓地効果でスタロン星3に
→ホイール墓地効果でライブラ星1に
→スタロン(星3)とライブラ(星1)で虹光


最終盤面
2ドロー2ハンデスバロネスパテル虹光墓地シラユキ


コンバーターを用いた基本的な展開です。
仮にレボシンの蘇生の際の墓地送りで落ちてほしくないカードが落ちてもΩで回収できます。

・コンバーターが絡まないスピーダー単騎展開

スピーダーでホイールスタロンレボシンアサルトジェットロンss、スタロンでイルミネイトサーチ
→スピーダーレボシンでアクスタ
→イルミネイトでトレイルss
→アクスタアサルトでバロネス
→ジェットトレイルでアクセロン、ジェットロンでコンバーターサーチ、トレイルで星1トークン生成
→スタロン星1トークンでライブラ
→ホイール効果でコンバーター追加召喚
→アクセロンでアサルト落として星7
→ホイールアクセロンで赤き竜、赤き竜でランブルサーチ(1ドロー)
→ランブルでホイール蘇生
→ホイールコンバーターでライザー、ライザーでシラユキ落として星3に、コンバーターでホイール蘇生(1ドロー)
→赤き竜でバロネス対象にパテル(1ドロー)


※1 ここで分岐

A)相手ターントリシューラルート
ホイールリリースしてスタロン蘇生、反応してトレイル蘇生
→スタロントレイルでΩ(1ドロー)、Ωで1ハンデス
→パテルでΩ帰還、Ωでもう1ハンデス
→ホイールでライブラのレベルを星2に

最終盤面
4ドロー2ハンデスバロネスライザー(星3)ライブラ(星2)パテル墓地シラユキ
相手ターンシラユキ自己蘇生
→ライザー効果でライザーライブラシラユキでトリシューラ


B)虹光ルート

ライザーホイールでΩ(1ドロー)、Ωで1ハンデス
→パテルでΩ帰還、Ωでもう1ハンデス
→レボシン自己蘇生
→ホイール墓地効果でライブラ星3に
→レボシン(星1)ライブラ(星3)で虹光

最終盤面
4ドロー2ハンデスバロネスパテル墓地シラユキ


C)両立ルート(ドッペルが手札にある場合)

→ホイールライザーでΩ(1ドロー)、Ωで1ハンデス
→パテルでΩ帰還、Ωでもう1ハンデス
→レボシン自己蘇生、反応して手札のドッペルss
→レボシン(星1)とドッペルで三弦猫(1ドロー)、ドッペルで星1トークン2体(a,b)生成
→三弦猫とトークンaで虹光(1ドロー)
→三弦猫を任意のSモンスター戻して自己蘇生

最終盤面
6ドロー2ハンデスバロネスパテル虹光ライブラ三弦猫星1トークン墓地シラユキ
相手ターン三弦猫効果でライブラ三弦猫星1トークンでトリシューラ



Aルートでは、レボシンの効果を温存しながら相手ターントリシューラをつくれる盤面で展開系デッキ全般に対して強い盤面です。Bルートではスタロンのss効果を使用済みの場合でもコンバーター初動と同じ盤面を作れます。
マッチ2戦目以降ではどちらのルートをとるか考えましょう。

Cルートは、展開の途中のライブラのドローでドッペルを引けた時などに移行できます。

罪宝ギミックを用いた展開

・ディアベルスター∔スタロン∔コスト1

https://x.com/DRforYGO/status/1731205292006998065?s=20

手札1枚コストにディアベルスターss、効果で原罪宝セット
→スタロン召喚、効果でイルミネイトサーチ
→スタロンコストに原罪宝発動、ジェットロンss
→ディアベルスターとジェットロンでアクスタ、アクスタでジェットロン蘇生
→イルミネイトでトレイルss
→アクスタ効果でスタダssしつつジェットロントレイルで無敵スピーダー、ジェットロンでコンバーターサーチ、スピーダーでホイールスタロンレボシンアサルトss
→アサルトスタダでバロネス
→ホイール効果でコンバーター追加召喚
→レボシンコンバーターでライブラ、コンバーターでレボシン蘇生
→スピーダーレボシンでΩ(1ドロー)
→スタロンΩで赤き竜(1ドロー)、赤き竜でランブルサーチ
→ランブルでアサルト蘇生
→ホイールランブルでライザー(1ドロー)、ライザーでシラユキ落として星3に
→赤き竜でバロネス対象にパテル(1ドロー)


後は上記の※1と同じ(Ωは自身の効果で回収)



ディアベルスターを用いた最も基本的なルートで、誘発への耐性が高いルートとなります。
うららがきついですが、罪宝狩りの墓地効果のドローで解決できる可能性がある他、最低でも1妨害は確保できます。

・ディアベルスター∔星3シンクロン

手札1枚コストにディアベルスターss、効果で原罪宝セット
→ディアベルスターコストに原罪宝、効果でエクセルss、エクセルでブーストサーチ
→星3シンクロン召喚
→ブーストss
→星3シンクロン、ブースト、エクセルでスピーダー、効果でホイール、スタロン、もう1体の星3シンクロン、アサルト、ジェットロンss、スタロンでイルミネイトサーチ

後は「スピーダー単騎展開」と同じ



自分がエクセルを採用している理由となる展開です。
星3シンクロンがジャンクロン、ディアベルスターのコストが星2非チューナーだと原罪宝を温存しながらスピーダーに行けるため誘発受けが良くなります。

ドッペルを用いた展開

・アサルト∔ドッペル

https://x.com/DRforYGO/status/1731205845353111986?s=20

アサルトドッペルでルイキュー、ドッペルで星1トークン(a,b)生成、ルイキュー星2に
→ルイキューとトークンaで三弦猫、ルイキューでキャシーサーチ
→三弦猫のレベルを1にしてキャシーss
→三弦猫(星1)トークンbで天輪、天輪でドッペル蘇生
→ルイキュー戻して三弦猫自己蘇生
→三弦猫ドッペルでアクセロン、ドッペルで星1トークン(c,d)生成
→アクセロンでジェットロン落として星4に
→天輪とキャシーで虹光
→アクセロンとトークンcでスピーダー、スピーダーでホイールスタロンレボシンss、スタロンでイルミネイトサーチ


スタロンとトークンdでライブラ
→スピーダーとレボシンでアクスタ(1ドロー)、アクスタでアサルト蘇生
→イルミネイトでトレイルss
→アクスタとアサルトでバロネス(1ドロー)
→イルミネイト墓地効果でトレイル星3に
→ホイールトレイル(星3)虹光で赤き竜(1ドロー)、赤き竜でランブルサーチ
→スタロンで赤き竜リリースして自己蘇生、チェーン1アサルト、チェーン2トレイル、トレイル自己蘇生、アサルトで赤き竜蘇生
→赤き竜でバロネス対象にしてパテルss(1ドロー)
→スタロントレイルでΩ(1ドロー)
→ホイールでΩを星6に
→レボシン自己蘇生
→レボシン(星1)とΩ(星6)でライザー(1ドロー)、ライザーでシラユキ落として星3に
→Ωでジェットロンと自身を戻す
→ライブラとライザー(星3)でΩ、Ωで1ハンデス
→パテルでΩ帰還、Ωでもう1ハンデス
→ランブルでアクセロン蘇生
→アクセロンでジェットロン落として星6に

最終盤面
6ドロー、2ハンデス、バロネス、パテル、アクセロン(星6)
墓地に虹光とシラユキ

相手スタンバイにバロネスで虹光蘇生

相手ターン中にシラユキ自己蘇生
→アクセロン効果、アクセロン(星6)とシラユキでバロネス再展開



ドッペルを用いる最も基本的な展開です。
マッチ2戦目以降で壊獣や冥王結界波を警戒するなら、アサルトを墓地に温存するために下記のルートを取ることもできます。

ランブルで天輪蘇生
→ライブラと天輪でライザーつくってシラユキ落とし
→ライザーリリースのスタロントレイルでΩ


この場合は2ドローとバロネスは犠牲になりますが、バロネスをEXデッキに温存できるため返し札に対して強く出ることができます。

・スタロンドッペル

スタロンA召喚、効果でイルミネイトサーチ
→イルミネイトでスタロンB落とす
→スタロンAリリースしてスタロンB蘇生、反応して手札のドッペルss
→イルミネイト墓地効果でスタロンB星3に

スタロン(星3)ドッペルでアクセロン、ドッペルで星1トークン(a,b)生成
→アクセロンでジェットロン落として星4に
→アクセロンとトークンaでスピーダー


A) スピーダーが通った場合

https://x.com/DRforYGO/status/1731206114908455297?s=20

スピーダーてホイールスタロンレボシンアサルトss
→スピーダーとレボシンでアクスタ、アクスタでジェットロン蘇生
→アクスタアサルトでバロネス
→トークンbとジェットロンで天輪、ジェットロンでコンバーターサーチ、天輪でドッペルとコンバーターss
→ホイールとコンバーターでライザー、ライザーでシラユキ落として星3に、コンバーターでホイール蘇生
→バロネスで盤面のスタロン破壊
→ライザー(星3)とドッペルでライブラ、ドッペルで星1トークン(c,d)生成
→天輪とトークンcで三弦猫(1ドロー)
→三弦猫とトークンdでルイキュー(1ドロー)、ルイキューを星7に
→ホイールルイキューで赤き竜(1ドロー)、赤き竜でランブルサーチ、ルイキューでキャシーサーチ
→赤き竜でバロネス対象にしてパテル(1ドロー)
→ランブルでアクスタ蘇生
→ホイール墓地効果でアクスタ星7に
→レボシン自己蘇生
→アクスタ(星7)とレボシン(星1)でΩ(1ドロー)、Ωでハンデス
→パテルでΩ帰還、Ωでもう1ハンデス
→パテル対象にキャシーss
→任意のSモンスター戻して三弦猫自己蘇生


最終盤面

5ドロー2ハンデスバロネスパテルライブラキャシー三弦猫
墓地シラユキ(トリシューラの構え)


B)スピーダーが止められた場合

https://x.com/DRforYGO/status/1731206306693091779?s=20

ジェットロン自己蘇生
→ジェットロンとトークンbで天輪、天輪でドッペル蘇生
→天輪とドッペルでルイキュー、ドッペルで星1トークン(c,d)生成、ルイキュー星6に
→ルイキューとトークンcでライザー、ルイキューでキャシーサーチ、ライザーでシラユキ落として星3に
→ライザーを星1にしてキャシーss
→ライザー(星1)とキャシーで三弦猫
→三弦猫とスピーダーでアクスタ、アクスタで天輪蘇生
→ライザー戻して三弦猫自己蘇生
→アクスタ三弦猫トークンdで赤き竜、赤き竜でランブルサーチ
→ランブルでアクスタ蘇生
→アクスタと天輪でバロネス
→赤き竜でバロネス対象にパテル


最終盤面
バロネスパテル墓地シラユキ(パテル未使用)


うらら、泡のケアと実際に打たれた際のルートです。
うらら泡を打たれた場合のルートは、月華竜などの星7シンクロを採用している場合は、パテルで三弦猫を帰還させ、相手ターンにシラユキと合わせてS召喚することで妨害を追加できます。

ここまで必要札2枚でできる展開を紹介してきました。初手の組合せによってその他にも様々な展開ルートがありますが、これ以上書くと長くなってしまうので、実際に回して試してみてください。

回す際のコツ

自分の手札や相手からの妨害によって毎試合毎にアドリブ展開を求められることが多いのがジャンドの特徴ともいえますが、実戦で回す際には、自分は以下の2点を重視しています。

1.チューナー数を意識する。

当たり前ですが、シンクロ召喚はチューナーの数までしか出来ません。考えなしにチューナーを消費して非チューナーのSモンスターを並べてしまうと、チューナー数が足りなくて展開が止まってしまうといった事態が起きかねません。展開中、特にスピーダーを出す前は最低でも、手札・場・墓地を合わせてチューナー数が2を下回らないように意識しましょう。

チューナー数については、下記ブログ記事もご参考に(6年前の記事ですが)。
http://blog.livedoor.jp/ars_yugioh/archives/13220212.html

2.ドッペルはできる限り温存する。

現代のジャンドにおいて、ドッペルは貫通札として大きな役割を持ちます。スピーダーに対して妨害を打たれたり、ニビルで盤面を更地にされても、墓地に自己蘇生可能なチューナーが残っていればそこから盤面を立て直すことができ、そこにライブラのドローを絡めればスピーダーが通った場合と比べて遜色ない盤面を作ることも可能です。

場合によってはスピーダーを囮としてドッペル軸の展開を通していくこともあるため、安易にドッペルは使わずに最後まで温存しておくのが吉です。


このデッキの弱点


展開を通せばほぼ勝てるデッキですが、弱点も計り知れません。

まず特殊召喚を多様するデッキであるため、Gが非常に重たいです。メイン戦ではそのまま突っ張って展開してライブラリアウトも狙えますが、マッチ2戦目以降は相手の誘発が増えるため展開を止められやすく、特に十分にドローされた後にドロバで止められた日にはお先真っ暗になります。

汎用的な手札誘発の中では、スピーダーや天輪に対する泡やヴェーラー、《朔夜しぐれ》などの無効系の誘発が特にきつくなります。これらのカードに被弾するか否かで盤面のチューナー数及び非チューナー数が大きく変わるため、盤面の強度にも影響します。

その他、《ディメンション・アトラクター》や《マクロコスモス》などの墓地メタ、《御前試合》や《群雄割拠》、《次元障壁》を始めとした展開メタカードも天敵となります。

終わりに


いかがでしたでしょうか。

カオス・ルーラーが禁止になり、シンクロデッキが全体的に弱体化したといわれていますが、このようにジャンドは1今環境でも戦っていくことができます。

ジャンドはこれまで数々のリミットレギュレーションによる弱体化を受けてきましたが、その度にデッキをリペアして環境に適応していきました。このように、止まることない進化を続けるジャンドの魅力が伝わればと思い、今回の記事を執筆させていただきました。

ジャンドで大会で勝ちたいと思う方の参考になるのももちろん嬉しいですし、そうでない人もこの記事によってジャンドへの理解を深めて、実際に対面した時のための知識として活用して、それで勝ちを拾われても記事を書いた意味があったなと思いたい次第です。

今回の記事は以上となります。ここまでお読みいただきありがとうございました。

謝辞

今回の記事の作成におきまして、以下の方々の記事を参考にさせていただきました。
・光様(2021. 4月環境)
【2021年 ジャンドデッキ 入門書】スピードの世界で進化し続けるシンクロデッキの代表格!
https://gachi-matome.com/p-yg-s-jando2021/#7

・桟敷様(2022.10月環境)
【10月新制限】 勇者ジャンクドッペルについて

・ノノ様(2023.01月環境)
ジャンド初心者に向けたジャンド試案について - 遊戯の条件〜 YGO condition〜 (hatenablog.com)

・とむ様(2023.7月環境)
ジャンクドッペルを擦りたいマッチョが語るジャンド入門書(2023.8月)


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