現代的サウンドメイクの要 マルチエフェクトマクロ BABY Audio - Transit 2
今回はBABY AudioのTransit 2をレビューしていきます。
作曲家であり自らYouTubeで長きにわたって音楽のTipsを発信し続けているAndrew Huang氏との共同制作で、フィルターやマルチバンドコンプレッサー、歪みやディレイに至るまで、様々なエフェクトチェーンを組んだ上で左上のノブで一気にパラメータを変化させることができます。
セール価格で21685円→13280円になっています。
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(バージョン1からのアップデートは更に安くなります)
◇所感
ありそうでなかったけど、一番欲しいタイプのエフェクトです。
ビルドアップでハイパスが上がっていってそれに応じてうんぬんかんぬん…とか、イントロでだんだんキックが入ってくる演出とか、フィルインで急にはっとさせたい時とか、昨今複雑なエフェクトチェーンとオートメーションでそういう演出をするのは常套手段になってますからね。
「OTT」って項目はもはや固有名詞になってて面白いですね。
28個のエフェクトとノブやLFO、ゲート等を使って、さらに個々のパラメータまでいじって…一体どれくらいのバリエーションができるのか想像もつかないですね。
実際、エフェクトなのにプリセットが400個ぐらいあります。面白すぎる。
個人的に音楽の良さは「時間を使った演出に秀でているところ」が大きいと思っているので、経時変化の類は使っていて楽しいですね。
プリセット漁るだけでも日が暮れるので、真価を発揮するのはまだまだ先になりそうですが…ともかく、単なるフィルター等で終わらない音作りを時短できるのは大きな強みです。
強いて言うなら、トランジションに特化したエフェクトではあるので、少し用途は尖るかなという感じです。でも尖っているエフェクトに「尖っている」とマイナス評価をするのは違うと思うので難しいところですね。
◇良い点・悪い点
良い点
・複雑なエフェクトチェーンを一瞬でオートメーションできる
・作曲家が欲しい機能に集約されている
・UIがわかりやすい
悪い点
・同じコンセプトの製品は多いので競合は気になる(ShaperboxやRift、Manipulator等)
◇5段階評価・結論
品質★★★★☆
利便性★★★☆☆
操作性★★★★☆
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