サウンドを自在に操る、進化したマルチエフェクト Devious Machines - Infiltrator 2
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今回はDevious Machinesの「Infiltrator 2」をレビューしていきます。
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Devious MachinesのInfiltrator 2は、単なるマルチエフェクトプラグインではありません。最大10個のエフェクトを組み合わせ、シーケンサーで制御することで、複雑でダイナミックなサウンドを簡単に作ることができます。
フィルター、ディストーション、モジュレーションなど、54種類もの多彩なエフェクトを搭載。それぞれにエンベロープやLFOで動きを与えることで、時間軸に沿って変化する唯一のサウンドを作ることができます。
昨今はサンプル素材やプリセットが充実したことでサウンドの個性が重要視される時代になってきましたので、このように音作りに最後のひと手間をかけることが僕は重要だと思っています。
Infiltrator 2の主な特徴
豊富なエフェクトモジュール:
繊細な変化から過激な効果まで、幅広いサウンドを網羅。(パラレル処理ができるので、激しくかけても破綻しないのも魅力)
アナログモデリングのフィルター、個性的なディストーション、多彩なモジュレーションなど、高品質なエフェクトを多数搭載。
強力なシーケンサー:
最大10個のエフェクトのオン/オフをシーケンスで制御。
リズムパターン、グルーヴ、複雑な変化などを自在にデザイン可能。
柔軟なモジュレーション:
各エフェクトのパラメータにエンベロープやLFOをアサイン可能。
2つのマルチセグメントエンベロープで、複雑な動きを簡単に作成。
オーディオエンベロープフォロワーで、入力音に追従したダイナミックな変化も実現。
(これは後述のTextureにも活きています)
直感的な操作性:
シンプルでわかりやすいインターフェース。
ドラッグ&ドロップでエフェクトの順番を自由に変更。
パラメータを視覚的に確認できるエフェクトビジュアライザー。
豊富なプリセット:
様々なジャンル、楽器に対応するプリセットを多数収録。(個人的にはドラムループのレイヤーがおすすめ)
プリセットから偶発的な音作りに発展させられる。
高度な機能:
マスタードライブ/マスターコンプレッサーで最終的な音作りを調整。
レイテンシー補正モードで、スムーズなプリセット切り替えを実現。
まとめ
エレクトロ制作現場における現代のサウンドメイクは昨今複雑なシンセ側の音作りに加えて、どうエフェクトをかけるかが重要になっています。例えばColour Bassも漸く手法が浸透して、それを補助するエフェクトも一時期すごく増えましたね。
Infiltrator 2はその流れと同じく、如何に凡庸な音から脱却するか、そして偶発性が生む新しいクリエイティブで、制作中の迷いやマンネリ化にも大きく作用すると思います。
僕は昔からビート同士をレイヤーして空間を埋めたり、レイヤーしすぎたらGateで隙間を空けたりして作ることが多かったので、こういう形で簡単に情報量を変化させられるプラグインは大好きですね。