驚異的コスパで楽曲制作のいろはを網羅 IK Multimedia Total Studio MAX 4 Amplitube/TONEX編

今回はIK Multimedia Total Studio 4 MAXをレビューしていきます。
たくさんの製品がバンドルされているので、今回はAmplitube/TONEX(MAX)について解説します。

はじめに本製品を一言で表すと「3万円でほぼほぼプロレベルのバンド曲製作+ミックス・マスタリング環境が揃う」みたいな雰囲気です。
ちまちま数千円のプラグインを集めるぐらいなら本当にこれ買っといたほうがいいと思ってます。

楽曲制作ソフトのバンドルとして非常に高機能・高品質で、普段の製作でもガンガン使用しているので、この度ちょっと魅力を伝えたいなと思い記事を書きました。
ブラックフライデーセールで全体的に半額以下になっています。
今回解説するバンドルはMAXですが、下位バージョンも一応紹介しておきます。
Amplitube/TONEXを買えるならそのままTotal Studio MAXが買えちゃう値段なので基本的には僕からはMAXをおすすめしておきます。
Total Studio 4 MAX $659.99→$219.99
Total Studio 4 Pro $439.99→$164.99
Total Studio 4 $329.99→$108.90
Amplitube 5 MAX $329.99→$109.99
TONEX MAX $329.99→$109.99

Amplitube: 豊富なアンプ&エフェクトを網羅した定番ソフトウェア

Amplitubeは、長年にわたりギタリストから支持されてきた定番のギターアンプ&エフェクトモデリングソフトウェアです。

特徴

  • 500種類以上のギアモデル: 著名ブランドのアンプ、キャビネット、エフェクトペダルなどを忠実にモデリング。あらゆるジャンルのサウンドに対応できます。

  • 直感的な操作: 実際の機材を並べるように、ドラッグ&ドロップで簡単にシグナルチェーンを構築できます。

  • 豊富な機能: チューナー、ルーパー、レコーダーなど、練習や録音に役立つ機能も充実しています。

  • 拡張性: 別売りの拡張パックを購入することで、さらに多くのギアモデルを追加できます。(MAXだと全部入ってます)
    ToneNETでWEB上の様々な人の製作したエフェクトチェーンを検索・ダウンロードして、自分の楽曲にすぐに適用できます。

TONEX: AI マシンモデリングで実機をキャプチャ

TONEXは、IK Multimedia が開発した AI マシンモデリング技術を採用した、革新的なアンプ&エフェクトキャプチャソフトウェアです。

特徴

  • 実機を忠実に再現: アンプやエフェクトの実機を Tone Model としてキャプチャし、そのサウンド、フィーリング、レスポンスを忠実に再現できます。

  • Tone Model の共有: キャプチャした Tone Model は、オンラインプラットフォーム ToneNET で共有したり、他のユーザーが作成した Tone Model をダウンロードしたりできます。

  • Amplitube との連携: TONEX でキャプチャした Tone Model を Amplitube で使用することができます。

僕はキャプチャなどは行っておらず、プリセットからいじって音作りをすることが多いのですが、とにかくこの2つがあれば手広くなんでもいけます。
昔はソフトウェアのアンプシミュレータってどれもこれも全然生音っぽくなくてソフトウェア特有のガリガリした感じになっていたんですが、TONEXは特に音が良くて正直オケに混ぜれば本物のアンプと見分けがつく人なんてほぼいないんじゃないでしょうか…見分けがついたところで大半のリスナーにとってそれは影響しないので、僕はこれで十分じゃないかと思います。
ちなみにプリセットを作って販売してる場所もあります。

僕はよくこのプリセットにお世話になっています。
TOKYO TONEX PACK Vol.1
※なんの案件とかでもないです

  • Tone Model を活用した音作り: TONEX でキャプチャした Tone Model は そのままAmplitubeのシグナルチェーンに組み込むことでができます。

まとめ

現場でも「TONEXすごい」という声はいろんな所で聞きますね。よく比較されがちなところでいうと最近はNeural DSPとかも強いかな~~と思うんですが、全然別物だと思っています。
ひとつの用途に特化するならNeural DSPも良いのですが、ToneNETの無限の可能性であったり、モデリングの数など拡張性でいえばこちらに軍配が上がるのかなと思います。
あと個人的になんですが、TONEXのほうがなんかちょっと高域の伸び方が生音っぽいというか、やや粗めで逆にリアルな気がするんですよね。

特にエレキギターやベースって、良い音を鳴らすまでのハードルが高いというかきりがないというか…
ギター本体にお金かけて、エフェクトにお金かけて、アンプにお金かけて、インターフェースやケーブルにお金かけて…ってやるとすぐに何十万と消し飛ぶので、練習用の小さいアンプとこういうデジタルプロセッサー的なソフトのハイブリッドがDTMer的には一番良いかなと思います。
(ステージでの仕事が多い人は仕方ないですけど)

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