「めんどくさい」について考えてみた
本屋さんで見かけた「めんどくさい」本
昨日、近くの本屋さんで、”まんがで「めんどくさい」がなくなる本”がたくさん平積みされていた.自分もめんどくさいと思うことがちょくちょくあるため、興味深く感じた.ただ、いきなり衝動買いするのも不安だったので、まずはAmazonレビューなどを見てからでいいかなと思い、その場は立ち去ることにした.
なぜ自分は「めんどくさい」と感じるのか
家に帰って、Amazonのレビューなどを見ると、微妙な評価だった.良い評価もある一方で、中には「本を読むのがめんどくさかった」という意見もあった.そこで、本を見る前に、まずは、自分はなぜ「めんどくさい」と感じるのか、どうすれば「めんどくさい」を減らし、先送りをやめることができるようになるのかを考えてみることにした.
めんどくさい理由①やり方がわからない
まず、やらなければならないんだけど、どうやってやればよいかやり方がわからない.だから「めんどくさい」と感じ、結果、放置していることが多いと思う.この場合の一般的な対処法は、やり方を知ってそうな誰かに聞くということだが、ここで問題が起きる.
普段から交流も多く、気軽に聞ける人であれば、問題はないのだが、あまり話をしたことがなく、あまりよい印象(評判)がない人に聞かざるをえない場合、「そんなことも知らないのか?」「今更聞くか?」みたいな批判を受けることをつい想像してしまい、どうしても億劫に感じて動けなくなるのだ.これがまさに「めんどくさい」と感じている瞬間だと思う.
では、どうすればよいのか、これはシンプルに「責任感」と「勇気」しかない.まず、これは仕事であり、好き嫌いの感情は優先すべきではないと肝に命じること.そして、多少不快な思いをするとしても、仕事と割り切って、ペルソナを演じればよい.自分のすべきことを全うするしかない.
ただ、聞きに行く前に、必ず何が分からないのか、なぜ知りたいのか、聞いた結果、どうしたいのか、どうなりたいのかなどは整理しておく必要がある.また、ネットなどで調べられるものは最低限調査していくことも、相手にかかわらず最低限のマナーだろう.やれるだけのことをやれば、後は他人がどうでるかはそれは自分にコントロールできるものではない.意外と良い人だったなという結果もあるかもしれない.
めんどくさい理由②時間を使いたくない
やらなければならないのに、時間を割きたくないというのは、矛盾しているが、意外とよくあるケースな気がする.例えば、自分にとっては、職場のコンプライアンスに関するe-ラーニングや勤怠入力などがそうだ.
これはおそらく自分のどこかに「やらなくてもいいもの」という気持ちがあり、「めんどくさい」と感じているのだと思う.どうしても片手間にやろう、今すぐやらなくてもいいので、暇な時にでもやろう、などと考えた結果、そんな時間、そんな日が訪れることはない.最終日ギリギリになって、慌ててやらざるを得なくなり、かなりのストレスとなるのが毎回のパターンだ.
この対処法もシンプルで、まずやらなければいけないというマインドに変えることと、いつ、いつまでに、どれくらいの時間をかけてやるのか「計画」に落とし込むことだと思う.
計画化した時点で、それは余計なことではなく、立派なToDoアイテムになる.そこに時間を割くことことが当たり前になり、e-ラーニングをやったために、他のことが出来なかったなどの言い訳も不要になるだろう.
めんどくさい理由③やるのが難しい
やる方法も分かっていて、時間も確保できる、しかし、それでもまだ「めんどくさい」のは、やる内容が難しくて、出来ないかもという不安があるからだ.
この場合は、やることを細分化して、1つずつステップを刻んでいくしかない.できるだけ小さなステップ(ベイビーステップ)にすることで、どこがボトルネックなのかも分かりやすくなる.しかも不思議なことに、少しでも着手できると、意外と脳はやる気にもなってくれる.難しいと思っていたことでもやれてしまうこともある.
ただ、どうしてもやはり難しい部分は、人に助けてもらうしかない.その場合も、小さなステップに刻んでおくことで、ヘルプもしてもらいやすくなると思う.また、次回からはその難しかったことを自分ができるようになっておくことで、今度は自分が誰かを助けることが出来るかもしれない.
めんどくさい理由④楽しくない、むしろ苦痛だ
やり方も分かっている、時間もある、それほど難しくもない・・・にもかかわらず、それでもまだ「めんどくさい」と思う理由として、その事自体が、「楽しくない」むしろ「苦痛だ(しんどい)」場合がある.
例えば、歯医者(病院)の検診や治療、早朝のトレーニング、掃除など・・・そもそも仕事ではなく、絶対にやらなければならないものではないことも多い.
こういう場合、自分は、一時的な苦痛やしんどさを伴うが、やり切った後の達成感や、その結果得られるものの大きさ(価値)を思い浮かべることで、やる気を出している.また、やらなかった場合、楽だった一方でこういうデメリットもあった・・・というのも忘れないようにしている.
この楽しくない、苦痛を伴う、しかも、仕事などではない「めんどくさい」ものに対しては、なかなか難しい面もあるが、やはり自分とのコミットメントを守りたいという「意思」と、しんどかったけどやりきったという「達成感(満足感)」を武器にするしかないと思う.あと、些細な事だが、ToDoリストに書いておき、やった後にそれを横線で消すのは、意外と快感だということを知ってもらえると、「めんどくさい」こともやるきっかけになるかと思う.
まとめ
ここまで、あくまで自分をベースに、「めんどくさい」と感じる要因とその対処方法を書いてきた.最後にまとめると以下のようになると思う.
(1)まず、本当にやらなければならないことなのかをはっきりさせる.
(2)やらなければならないことは、計画化する.
(3)やり切った後の達成感や価値を想像する.
仕事か否かはさておき、まずは自分がやると決める.次に、やると決めたものは、「いつ」、「いつまでに」、「どれくらいの時間で」やるかを計画化する.そして、やり切った後の「達成感」や「価値」を想像し、モチベーションにする.多少は「めんどくさい」と感じつつも、先送りせずに、やりきれるようになるのではないだろうか.
以上が自分の「めんどくさい」について考えた結果です.冒頭に紹介したマンガも一度、ぜひ、読んでみたいと思う.