見出し画像

親父からの戦力外通告

僕は昨年、会社を辞めた。
高卒から5年勤めて会社を辞めた。

「親に迷惑はかけられない」と大学進学は中学の時点で諦め、就職率の高い工業高校を選んだ。

自分で言うのはなんだが進学校に行ける成績はあった。でも「親に迷惑はかけられない」の想いが強く進学校を諦めた。トップ成績で入学し卒業も上位の成績で卒業した。
就職試験の前、「どこに就職してほしい?」そう聞いた。

「電力系か、トヨタ系なら安泰やろ」

そう言われて、DENSOに決めしっかりと合格した。高卒では珍しい本社配属になり親は喜んでくれた。「自慢の息子だ」と。
その時、親の為に生きる人生は終わった。

自分で稼ぐようになり今まで押し殺してきた学びへの意欲が止めどなく溢れ出して、その好奇心は今でも留まることを知らない。


〝でもそれが楽しくて仕方ない〟

ツイッターを始めて最先端の働き方や考え方に触れてその思考が染み付いていくほどに、あらゆる事が幻想だと感じるようになった。

親父の求める自分は

公務員や大企業に勤めて、24歳くらいで結婚して子供を作って、家は一軒家、車は7人乗り。

でも今の時代は

会社に依存せずとも価値を生み出せるフリーランスが力を持つようになり、家も車もあらゆる物がシェアリングサービスによって成り立つ時代になりつつある。

会社を辞めて1年。贅沢ができるわけじゃないがなんとか生きてる。会社員の時に貰っていた1万円よりも泥臭くも自分の力で稼いだ1万で生きてる。
それでも親父にとって今の自分は貧しく、情けないらしい。

『会社員の時よりこんなに生き生きしてるのに』

そして今日の朝僕は事実上の戦力外通告を受けた。

まぁ自己責任の人生なので、こっちはこっちで家の問題もあるので、春になれば田圃もやらなくてはならないし、お前が長男なので手伝ってもらいたいところだけど、あてにはならないので勝手に頑張ってくれ❣️100%実家には頼らない自信があるなら今のままで頑張れ👍
親父より

はなから実家に頼るつもりはなかった。
23歳まで親が喜ぶ選択肢を選び、会社を辞める事も3年以上前から説明し続けて納得させてからやめた。
それは「今のまま会社員として働いていては将来が危ない」家族に迷惑かけない為の選択でもあった。

親父も納得して「応援してるからな」と言ってくれた。


なのに突然、「勝手に頑張ってくれ」…
親父も色んな事があって投げやりな気分だったのだろう。
楽な人生じゃなかったのもわかる。

でも、あんまりじゃないか。
理解してくれとは言わない。
ただあんたの思い通りに生きてきた。
お金がかかるから高校で野球やるのも辞めた。
大学行くのも辞めた。
迷惑かけないようにって必死で頑張ってやってきた。

なのに。
あんたの思い通りに生きられない僕は用無しか?僕はこれを「親父からの戦力外通告」と受け止めた。


どんなに相手のことを推し量り、考え抜いて出した結論も意図が伝わらなければ一方通行な優しさなのだと思いました。

それでも、例え家族であっても『相手への配慮』は忘れたらいけないと思います。
家族であれ、それぞれに社会と接し悩み、傷つき、悲しみながら今日も生きてる事を、それが消して自分だけではなく相手もそうである事を忘れたらいけない。

こんな事を書いておきながら実は親父に感謝してます。
親父が居たから今生きてる。
悩んだり苦しんだりできるのも〝この世に生を受けたものだけの資格〟
国家資格なんかよりもずっと価値のある資格をボクも持てたわけですから。

いつか言葉じゃなく実績で結果を残し『家族という球団』からの指名を待ち続けます。

がんばるぞおおおおお!!!

いいなと思ったら応援しよう!