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マニラ色々①

もうわかっている。
私のストーリーを見てくれている人はこう思い続けているだろう。

「こいつ毎週サッカー観に行ってないか?」

そうである。私はほぼ毎週サッカーを観に行っている。
2024シーズン観戦した試合は国内で23試合で、欧州滞在時の2試合を含めると今年は25試合を現地で観戦したことになる。

やはり現地でのサッカー観戦は格別である。テレビではわからない現地の雰囲気を作り出し、感じ取る。何もこの現地の雰囲気はスタジアムにとどまらない。試合が行われる都市や街もこれに含まれる。試合前後はその街の名所を訪れ、名物を食す。試合結果に応じた思い出を家に持ち帰る。こんな非日常の過ごし方が好きだ。

フィリピンが試合会場となれば非日常の最大級であろう。言葉も文化もサッカーの常識も何もかもが違う。今回はどんな経験ができるのか、期待を胸にフィリピン遠征を計画する。


計画

航空券の購入は1か月半前の10月半ば。
往路はフィリピンのLCC・エアアジアで、復路はジェットスターの直行便。
LCCの往復直行便で3万ちょっとだから悪くないだろう。

安定のtrip.comで購入

行きは夜遅めに着いて次の日に備える。最終日は丸一日遊んで体を疲れさせて飛行機に乗る→寝るの作戦。ちなみに肝心の試合は中日の11/28。

ホテルはスタジアムに限りなく近い場所を選択。
スタジアムから徒歩3分とアクセス抜群。

試合会場はリサール記念スタジアム

4つ星ホテルながら2泊で驚愕の1万円。
昨今の円安の影響で海外では物価の高さに翻弄され続けていたので、物価安に驚く経験は初めてだった。しかもビュッフェスタイルの朝食と専用プールも付いている。本当にこんなホテルに泊まっていいのか…と疑うレベルである。

ただ元々はもっと安いホテルを予約していた。(2泊で4,000円)
スタジアムから徒歩15分で、普通の感覚で行くと立地は悪くない。
しかし旅行1週間前に日本人が強盗集団に拳銃を突き付けられ、身ぐるみすべて剝がされた事件が報じられる。しかも人も車も多い道のど真ん中で、である。
同じアジア人とは言え、見た目や身なりが現地人と違う分目を付けられやすいのであろう。それにしてもただ事じゃないくらい治安が悪そうである。
試合終了時刻が22時であったため、夜道を歩く時間がより短くなる当ホテルに道中を共にする3人と慌てて変更。命に代えられるものはない。

という感じで安い航空券と安全第一のホテルを予約し、当日を迎える。

いざ当日

集合

新宿駅に11時に集合。
フライトは成田17時であるため、時間にかなり余裕がある。
成田から飛行機に乗るときはいつもとんでもなく朝が早いので、ゆったり成田に迎える幸せを実感。
暖かい日で助かった。現地は33℃の予報であったため、日本がとてつもなく寒かったら荷物がかさばるところだった。
まずは新宿駅西口のインターバンクで円をフィリピンペソに両替。
ここは手数料をほぼほぼ取られないので、本当におすすめ。

成田へ

東京駅八重洲口

東京駅へ移動し、成田までのリムジンバスに乗車。
昔は1,000円で乗れたらしいが今も1,500円なので、同じような値段で座れるかわからない京成で移動するよりも良い。
13時くらいに乗って14時くらいに成田に着いた。
空港で3時間もゆっくりできる、理想的。

搭乗

カウンターに30分くらい並び、チェックイン。
エアアジアのグランドスタッフさんが気を利かせてくれ、無料で席を隣同士にしてくれた。オンラインチェックイン時は真ん中の席だったので、非常にありがたい。
よしあとは飛び立つだけ…

が、全然飛ばない。
ずっと油圧系の機械を動かしているのか犬の鳴き声のような音が繰り返しする。
どうも機材トラブルが起こっているようで、修理をするまでちょっと待ってくれとのこと。
トラックが数台やってきて、コックピットに整備士が入ってきて、、と物騒になる。これもしや欠航になるのでは…と不穏な空気が漂うも整備士一同は退陣し、定刻から2時間経った19時に出発しますとのアナウンスが入る。本当に良かった…

が、やっぱり飛ばない。
今度は滑走路の手前で止まってしまった。
今度は何らかの理由で滑走路が一時的に閉鎖されたそう。
30,40分くらい待ってくれとのアナウンスが入り、後ろのほうの座席から"f*ck off"の声が聞こえる。大英帝国のゴール裏かと思った。

実際にはそんなに待たされることはなく、15分くらいたった19時半前に無事に離陸。2時間半遅れ。
欠航になってしまったら高い金を払って他社便を抑えるか、この旅行を丸ごと諦めてしまうかの二択しかなかったので、飛んでくれて本当に良かった。

エアアジアの有料機内食

機内で2時間半も待たされ、さらに着陸まで5時間あるので、精神的にも体力的にも疲弊していた。着陸まで全部寝てやろうなんて考えていたが、他の乗客が食べていた機内食の匂いがあまりにも空腹を刺激し、機内食を購入。220phpで大体500円くらい。牛肉と卵の二色ご飯のようなもので、めちゃくちゃ美味しかった。やはりアジアの飯は信頼できる。

到着

ニノイ・アキノ空港

そうこうしている内にマニラに到着。
現地時間で23時過ぎ、入国審査は並んでおらず、すんなり入国もできた。
ただ到着ロビーは人でごった返す。フィリピンのタクシー配車アプリGrabを使うも、ライバル客が多すぎて全くタクシーが捕まらない。その場で右往左往すれば白タクの怪しい奴らが客引きを仕掛けてくる。彼らについていけばぼったくられることは確実だ。いきなり困ったもんだ。

到着フロアはカオス

思い切ってワンフロア上の出発ロビーに行くと、意外と閑散としている。ここでタクシーを呼ぶと、案外すぐにドライバーが見つかった。
8kmの道のりで料金は一人300円弱、ドアドアでこれは安すぎる。

高速道路

空港周辺は深夜にもかかわらず大渋滞。
高速道路に乗るとスムーズに前進。
だが車線変更がカオス、タクシーのドライバーも他のドライバーもウインカーなんて出さず車線を跨ぎまくる。助手席怖すぎる。
以前アフリカを研究する大学教授が
「アフリカではメンタル強くないとまず運転できないよ」
なんて言っていたがここでも同様であろう。

眠らない街

高速を降り、ホテルに近づくにつれて街並みがディープに。
深夜にも関わらず街にあふれかえる人、そして大量の野良犬。
奴らに嚙まれたら死んでしまう。

ホテル到着

30分くらいでホテルに到着。
入口に保安検査並みのセキュリティチェックがあり、荷物検査とボディチェックを通過して入館。
時刻は1時前の深夜帯であったが、24hフロントであったため無事にチェックインできた。元々予約していた別のホテルであれば、12amでフロントが閉まっていたので街を彷徨うことになっていた。こんなカオスなところでそれは危なすぎる、ホテルを変えた恩恵が早速出てくる。

ツインルーム

広いベッドとトイレシャワーの付いたツインルーム、海外でこんな良いホテルに泊まったのは初めて。
香港で泊まったホテルが同価格で牢屋以下(寝室の同じ空間にトイレがあって鼻が曲がるほど臭い)だったことを思うと、涙が出てくるレベルだ。

景観も抜群

フロアは11階、部屋の眺めも素晴らしい。
ちなみにスタジアムはこの写真のすぐ左にある。

Jolibee

今日の寝床に辿り着けたところで深夜の腹ごしらえ。
フィリピン名物のファストフードJolibeeをデリバリーで注文。
こんだけ頼んで一人600円行かないのだから驚き、しかもデリバリーで。

2時過ぎに食べるファストフードは大分罪深かったが、濃い味付けが移動疲れによく沁みた。

という感じで初日が終了。
ほぼ移動で終わったが、垣間見えるマニラの雰囲気に心を躍らせて就寝。
2日目、3日目は次回以降で。

ここまで読んでいただきありがとうございました!



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