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最終日

ケベックシティー旅行最終章、
今回はケベックシティーでの最終日とハリファックスまでの帰路について。

やっと期末試験やら年内の行事が色々終わったので落ち着いて書けそうです。個人用に記録している日記を元に記憶を呼び覚まします。

あなたの靴下

起床。
二段ベッドの下に寝ていたマークは既に起きていたらしく、何か話している。どうも隣のベッドの人と話しているみたいだ。

「Ok……Can I buy your socks…? 」

え?あなたの靴下を買っていいですか…?どういうことだ?
これがリスニングテストだったら間違いなく最初に消す訳の選択肢だ。
他の宿泊客から靴下をお買い上げする奴なんて見たことがない。
たまらずカーテンを開け、会話に入る。

マークの会話相手は同い年くらいの男の子だった。なんとスーツケースを開け、靴下を持っているではないか。
私のリスニングは当たっていた。状況を確認すると、マークは替えの靴下を持ってくるのを忘れたらしい。それで隣の宿泊客から靴下を買おうとしていたのだ。いやあその売買は前代未聞すぎた。

その男の子と話してみると、どうもドイツから一人旅をしに来たらしい。スーツケースにはドルトムントのエンブレムが貼られており、香川真司の話などで盛り上がった。
普通にめちゃくちゃいいやつで、お金なんていらないよ!なんて言ってタダで靴下を恵んでくれていた。思わず俺もありがとう、と言ってしまった。

噂のクロワッサン


朝から中々衝撃的なことがあったが、外を見ると珍しく雨が降っていた。
が、10時くらいに止む予報だったのでそのあたりにチェックアウトすることに。
移動に探索に相当疲労がたまっていたので、むしろゆっくりできて良かった。

お腹が減っていたのでまずは腹ごしらえ、一週間前にケベックシティーを訪れていた友人がとあるパン屋のクロワッサンをおススメしてくれていたのを思い出した。

よく晴れているが気温は3℃

早速来てみた。店名は「Paillard」

全部頼みたくなるが1つでも十分腹に来るタイプのパン

やはりよほど有名なお店のようで店内は激混み。
でも帰りの列車まで時間があったので、長蛇の列に並ぶことに。

注文完了、隣ではサービス精神旺盛なおじさんの演奏

ランチセットを注文。サラダ、サンドウィッチ、クロワッサン、ラテのラインナップ。結構ボリュームがあったが評判通りめちゃくちゃおいしかった。

噂のクロワッサン

一口食べた後に撮ったので1ミリもおいしさが伝わらないと思うが、史上最高レベルにおいしいクロワッサンだった。

シタデルへ

お次はシタデル(要塞)へ。
要塞だけあって街全体を見下ろせる場所にあるので、景色を求めて行ってみた。

絵みたいな写真が撮れた

こんな感じ、おそらく俯瞰系の景色はケベックシティーではここが一番だと思う。
丁度よい人数、紅葉、晴れ間の中々良い条件が揃った日だった。

縦構図ver.

写真は撮り忘れたがこのちょうど後ろに深さ10mくらいの溝があった。おそらくというかほぼ確実に日本の城の堀と同じ役割を担うモノだと思うが、フェンスも目印も何もなかったのでかなり怖かった。もうほぼ崖のような感覚、写真に夢中になって後ろに進んでいたら…
あれ落ちたことある人いるんじゃないかな、ケガじゃ済まなそうだが……

ケベック州議会へ

ケベックシティーはケベック州内ではモントリオールに次いで第2位の都市規模であるが、州都の役割を担っている。
最大都市ではなく第二位以下の都市が都になるパターンはカナダでは珍しくなく、例えばニューブランズウィック州の最大都市のモンクトンを抑えて州都を担うフレデリクトン、極めつけは国内トップ3にすら入らない首都オタワがある。

気がつきゃもう夜

平日なら中には入れたらしいが休日だったので外からの見物のみ。だが壮観な建物で見応え十分だった。

いつの間に夜に、と思ったかもしれないがこの日はかなり疲れていたので各々をゆっくり回った。

帰宅


ケベックシティー観光はここでおしまい。
また市街地の駅に戻り、送迎タクシーでハリファックスに戻る夜行列車が停まる駅へと戻った。

行きと逆のことをする

また一番安いエコノミークラスで19時間かけてハリファックスへ。相当疲れていた我々はまた往路の車内のように一人二席くらい使って横になって眠ろう、なんてことを考えていた。このときまでは。

なんとほぼ満席

そう、往路との違いは乗車駅が始発駅でないこと。この列車はモントリオール始発なので、我々は途中乗車の扱いになる。
しかもこの日は連休最終日。帰省ラッシュも重なり、乗客が大量にいた。
さらにこのエコノミークラス、なんと2両分しかない。30両ほどあるのにたったの2両、チケットの売り方はわからないが、キャパはかなり低め。
もしかして19時間立ち…?

なんとか座れた

車掌さんに席がもうないよ、と伝えると席詰めを訴えかけてくれた。自分らのほかにもまだ座れていない乗客がいたので、車内は協力ムードに、無事に座れた。助かった。

紅葉シーズンのニューブランズウィック

帰りは13/19時間くらい寝ていた気がする。
覚えているのはニューブランズウィックの紅葉が綺麗だったことくらい。
あとこの↑ときに隣に座っていたニンニク栽培家のおばさんと仲良くなり、ニンニクを貰った。モントリオール在住のおばさんで、亡き夫が描いた絵の引き渡しに行く途中だったらしい。

ハリファックスの到着は17時、日が暮れてきた

また日が沈む。
いくら鉄オタでもさすがにもうええだろ、という感じになってきた。早く着いてくれ。

ついに

結局2時間遅れでハリファックスに到着。
ハリファックスはケベックシティーより南かつ海に面しているので気候が穏やか。今回の旅を通していかにハリファックスが暖かい場所かよくわかった。(北緯45度)

ハリファックス駅前

時刻は19時、すっかり真っ暗。
また明日からの授業に備えてすぐ帰宅。

おわり

これにてカナダに来て初の旅行が終了。
とにかくマークが眼鏡をぶっ壊したこと以外は大きなトラブルなく帰って来れてよかった。ケベックシティー自体も評判通り良い街で、一生の思い出になった。

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