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【daichi】スオミの話をしよう

「スオミの話をしよう」を観た。

三谷幸喜の最新作。

遠憲っていいよね。


あらすじはネタバレになるから書かない。
というか、喜劇だからか(偏見か)、そこまで深い考察が生まれるようなものでもなかった印象。
紀州のドンファンを思い出した。多分まだ裁判中だったような。

でも笑えた。難しいことを考えずに座っていられる時間は貴重。
ジンジャーエールのせいで、最後の15分は膀胱が決壊寸前だった。映画館のドリンクは例外なく量が多い。そんなに要らない。

三谷幸喜って何者なんだろう。
どっかの新聞だか雑誌だかで連載を持っていた気もするが、特に気にして読んだ記憶もない。
ただ、作品はなんだかんだ観ている。いや、見ていない、のだが、見ている感を持っている。金曜ロードショー的なところで多く接触するイメージがあるからか。

これはアマプラで観た気がする


本人の人格など知る由もないのだが、作品に触れてみると、私達の目に見えている「三谷幸喜」がやりたいことを画面内でそのまま表現しているのだろうというある種の羨ましさを覚える。と言いつつ、芸能事務所からの売り込みとかもあるだろうから100%ではないだろうけど。
でも、「この場面で、こいつにこう言わせたら笑えるよね」的なノリで脚本作っていそう。(完全にイメージのみ。そんな情報に触れた記憶はない。)

適切な表現かは置いておいて、公の場で「悪ふざけ」ができるのは幸せなことだと思う。
昨今はそういうのはもれなく叩かれ、燃やされる未来が容易に想像できるが、許容できるほどの余裕が今の社会にはない、ともいえる。
「そういう変なこと言うやついるよね」で終わらせられない、ある種のクレーマー体質が、日本人は特に深く根付いてしまっている。自分も例外ではないことを自覚しているからこそ、この問題は深刻だと本当に思う。
揚げ足を取った時の、あの瞬間的優位性の誇示に伴う快感の中毒。

安住紳一郎との関係性も謎。
ニュースキャスターで、香川照之の後釜として急に登場し、毎週、夜中に何とも言えない表情(もっと具体的に描写したいがいい言葉が思いつかない。とにかく何とも言えない。)で座っている。違和感の権化。

オープニングトークがサビだと思う。


安住紳一郎といえば日天。あれは神番組である。
安住氏のトークは言わずもがなだが、中澤氏の笑い声は反則。貰い笑いしてしまう。
全人類が聞いた方がいい。世界平和に近づく。

メッセージコーナーのレベルが高過ぎる。


話は戻るが、この映画のタイトル、「スオミ」じゃなくて「スミオ」って言っちゃうんだけど、私だけだろうか。
公開前から「長澤まさみが演じてるから女性の役なのに何故『スミオ』なのか」と一人悶々としていたのだが、妻に言ったら全く同じことを思っていたらしい。同じもの食べてると似てくるのだろうか。 
でも観る前に気づけて良かった。危うくチケット売り場で赤っ恥をかくところだった。

んで、いざ映画館へ向かった訳だが、チケットは義父が車のディーラーからもらった招待券を譲ってもらった。BMWからもらったことがはっきりわかるデザイン。輸入車オーナー気分で、恐らくいつもより少しだけ気が大きくなっていたかもしれない。それが冷静さを欠く要因になったのかもしれない。

係員に意気揚々と「○時のスミオ、大人1枚。このチケットで。」と言った。
言った後、口に残った違和感。「スミオ」じゃねえ、「スオミ」だ。
係員は笑いたいというより、哀れみの表情を浮かべている。気まず過ぎる。
比喩ではなく、本当に顔から火が出ていたと思う。近くにあった売店のポップコーン見たらいつもよりしっかり火入ってたし。

daichi

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