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AirMac Express 802.11n (2nd Generation)のAirPlay 2を活用して、”(ワイヤレスにもなる)有線"ネットワークスピーカー環境を格安で手に入れた話。
AirMac Expressがゴミのような扱いで叩き売られている件
AirMac Expressは簡単に言うとApple製の無線LANルーター。さすがに古くなったのか、結構な頻度でジャンク的な扱いを受けて叩き売られているのを見受ける。
私も何度も見つけてみては、まあルーターあるし、イラネ。とスルーしてきた。
だがしかしずっと気になっていたこともあった。どうやらAirPlayに対応しているようで、アナログ/光オーディオ・ミニジャック出力を備えているのだ。
AirPlayとは?
実はiPhoneユーザーはクッソ多いハズなのに、それほど活用されていない超絶便利機能な気がしてならない。
もちろんご存知で活用されている方も多いかとは思うが、iPhoneやiPadの音声をワイヤレスで音楽を再生できるアレである。AirPlay端末(AppleTVや対応スピーカーなど)がネットワーク上にあれば、iPhoneからはもちろんのこと、PCなどのiTunesに入った音楽もワイヤレスで音声を再生できる音楽好きにはたまらない便利機能なのである。
更にAirPlay 2が使えれば、一つの音源を複数のスピーカーから同時再生が可能。つまり、1階と2階で、リビングと寝室、はたまたトイレでも良い。家の中どこに居ても好きな音楽がずっと聴けるという夢のようなアイテムなのだ。
つまり、
iPhoneまたはPC
↓無線(または有線)
好きな場所に設置したAirMac
↓有線
好きなスピーカー
×各部屋
ということができてしまう。家中全館放送が可能。
対応機種が限定的でお値段も高い
ところがである、このAirPlay対応端末があっても高いオーディオ機器だったり、そもそも数が少なかったりと導入のハードルが高めである。
以前は、比較的安く手に入ったJBL ON AIR WIRELESSを使っていたのだが、これはどうも通信が不安定だったりして良さは十分に体感していたものの、使いこなすにはコツがいるなぁと思っていた。
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そこで私は比較的安くなったApple TVでAirPlayを楽しんでいた。曲名がテレビに表示されるし、何よりLANケーブルで有線接続できるので安定性が高い。
とは言っても、まだ中古で2~3,000円程度はするので、大量導入には向いてないと思っていた。それと出力がHDMIか光のみなので(初代はRCAもイケるがちょっとデカくて扱いにくい)スピーカー側に縛りが出てくるのでやはり映像出力ありきの端末なんだなぁと思う。当たり前か。
なぜAirMacに手を出さなかったか?
よく調べなかったのが悪いのだが、既設のネットワークに干渉したら面倒だなぁと思っていたからである。しかもまあそれなりに値段も高く売られていたのでおもちゃにするにはどうかと二の足を踏んでいた。
ところが、最近値崩れしてきたのか、ついにジャンク500円で手に入れることができたのである。ただし、このジャンク、電源ケーブルすら無い本体のみのもので知識が無いと全くなんだかわからない不気味なアイテムに見えることだろう。
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使ってみると様々な心配は杞憂に終わり、設定次第ではルーター機能をオフにできるのでAirPlay専用端末にすることができた。もちろん複数台導入も可能。
しかも、専用のアプリケーションを使えばかなり簡単に設定ができた。
その辺りは先行するアニキ達の記事があるのでそちらを参考にされたし。
家の中に有線LANのネットワークがあれば、安定的なストリーミングが楽しめる。
やはり、LANケーブルを繋げば安定的な環境を得られるのでとても良い!
もし、設置したい場所に有線ネットワークが無いのならワイヤレスでも良いでしょう。
ジャンク×ジャンクで新たな活用法を見出す。
ここにパリピ仕様の変態チックなBluetoothスピーカーがありまぁす。
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こちらもどこぞのジャンクボックスに数百円で放り込まれていた謎のスピーカーなのだが、バッテリー内蔵のBluetoothモバイルスピーカー。フルレンジなのかそこそこ低音も出てバランスが良いアクティブスピーカーである。USB給電&充電タイプ。まあBluetoothでiPhoneと繋いでもいいんですけど、外部入力もあるのがありがたく、今回の趣旨にベストマッチ!
最大の魅力は前面の電飾。複数のパターンでピカピカ好き勝手にパリピライトが点灯する。残念ながら音に連動するわけではなく、好き勝手に光っているようだ。(でも音を止めるとおとなしい光り方になるような気もしている)
どんなシーンで活躍する?
やはり、複数の部屋をまたいで同じ音楽を聴きたいというシーンであろう。
書斎や仕事部屋、リビング、トイレに設置することで、常に同じ楽曲を楽しむことができる。特にトイレでBGMが聴けるのは良い。安く導入できるので気軽にいろんなところにおけるのが良い。
ハハッたのしいや。
ちょうどサイズ的にAirPlayに乗っかるサイズ。なんかCRTモニターをのっけた昔のデスクトップ的な雰囲気があって実に良い。
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ちなみにParty Boysって曲なんだ。
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同じくジャンクで買ったSoundDock® Portable digital music systemの外部入力にも対応。
コンパクトかつ電源供給しやすい一体型のアクティブスピーカーのほうが扱いやすくて良いと思う。
家中いろんなところで音楽を聴くのならAirMac Express(2nd Generation)。今ならたぶん格安投資で実現可能です。
しかし、リリース時の情報を見ると、価格は、約 8,400 円(税込)という情報があり、未だに1,500円~2,000円近い値段で売られていることもあるので、相対的に考えるとそれほど値崩れしてないようにも思える。500円が妥当、せいぜい980円がギリかなぁ。
私がやりたかったこと。ミニミニミニコンポ。
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小さくてコンパクトなオーディオコンポーネントを作ってみたかった。ちょうど良くジャンクでサイズ感もマッチするスピーカーをゲッツできたのでちょいオシャレな音響セットになったと思う。
実質1,000円(税別)ぐらい(AirMac500円+スピーカー200円+USBケーブル300円)で、AirPlay対応のネットワークオーディオプレイヤーが構築できた訳である。これは見た目重視で音質は二の次だけど、それなりのオーディオを繋げればそれなりの音質で楽しめます。
サイズ感を伝えるために、トミカを並べてみた。ミニミニサイズであることが伝われば幸いである。
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USB給電のアクティブスピーカー330円でGET!
その後更にハードオフのジャンクコーナーを探し回りGETした330円のスピーカー。
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デザインはクソダサいが(よく見ると左右非対称なんだ)、機能は期待通りでもちろん問題なく音が出る。手元のリモコンでボリューム調整できるのでデバイス側で音量調整がしやすい。(これがないとプレーヤー側での操作が必要)
リスクについて
AirMacに限らず、Wi-Fi無線LANルーターなど結構な頻度でジャンクとして転がっていることが多い。単なるLANハブとしても活用できるので、良いものは拾って弄ってみることもあるのだが、概ね前オーナーの情報が残っている場合が多い。もちろん”ちゃんと”パスワードをかけていればそれより先は簡単には進めないだろうが、例えば「Junkoのルーター」など固有の情報が目に入るおそれもある。
ルーターなどは、本体のどこかに概ね小さなリセットボタンがあってそれを長押しすれば初期化されるので、売る前に一手間やっておくと良いと思う。