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イチローから学ぶ不完全の人生

イチローが米国野球殿堂入り
背番号51は永久欠番へ

超人でありながら謙虚なイチロー

憧れであり、尊敬しています
私は特に野球愛が強いわけではありませんが、イチロー選手は追ってしまいます。世の中には努力の塊、ストイックを体現したようなスターが沢山います。イチロー選手もそのうちの一人。10代の頃から注目され続け、期待を寄せられる先に様々な偉業を達成するイチロー、本名は鈴木一朗。なんて、シンプルな名前よ。キラキラネームの立場がありません。アメリカ野球で"Ichiro''は"イッチロー"と呼ばれていました。アメリカの野球ファンは知っているかな。この日本人選手の名前はJohn Smithくらいのインパクトであると。

Yankees Magazineで特集
守備も一流
美しいお辞儀

 幸運にも、イチロー選手がメジャーで活躍する姿をアメリカで観戦できました。イチローを生で拝める貴重な機会、せっかくですので2回赴きました。試合結果は1勝1敗。勝利した姿と敗北の瞬間、両方を体験しました。私見ですが、イチローの表情はどちらもあまり変化が見受けられませんでした。何かタイトルが決まるような記念試合でなかったせいかもしれません。どちらの試合も、静かな佇まいのイチローが居る。必要な時だけ俊敏に動き、守備でボールが飛んでこない時でも所作が凛としています。美しい立ち姿勢に見惚れました。1度目の試合では、華麗にヒットを打ち打点に貢献しました。大興奮の中、アメリカ人ファンが"うぉーイッチロー!"と叫んでいる姿を見たことが忘れられません。

 生でイチローを観た感動を噛み締めていましたが、時にマスコミからバッシングを受けていることも知っていました。どうやら、報道陣に対してサービスが足らない部分があったようです。イチロー関連記事に反映された中傷、他の選手との比較...アメリカ人のチームメイトと距離がある報道もありました。スーパースターには人格も求められる側面があるのでしょう。上手く立ち回れない辛さ、不器用さについて話しを聞くと"完璧に見えるイチローでさえ、不完全の中で闘っているんだ"と驚きながらも勇気をもらい、益々応援したくなるのです。
私は、イチローの試合観戦時、アメリカで暮らしていました。2年ばかりの借り暮らし、新しい生活に右往左往する真っ只中。英語がカタコトで通じなかったり、車の運転に四苦八苦したり..情けなくなる日々をなんとかやり切っていました。そんな中、少しずつ生活に慣れてきて、イチローを拝める日

 目の前にイチローがいる
 日頃のヤキモキが吹き飛ぶ爽快感

一生忘れられない思い出の1ページにイチローの姿が加わりました。

愛用しているパーカー10年選手

 私が海外生活を終えて日本へ帰国したあとも、イチローはアメリカで結果を出し続けていました。時は流れ、数々の栄光を手に現役を引退したイチロー。さらに月日が経った2025年1月16日、アメリカ野球殿堂入りを果たしました。インタビューでの至言を一部抜粋します

いろんなことが足りない、人って。
それを自分なりの完璧を求めていくのが人生だと思うんです。
不完全であるというのはいいなって。生きていくうえで不完全であるから前へ進もうとできるわけです。

イチローインタビュー

残念ながら、記者による野球殿堂入り得票が満票まで"あと1票"足りなかったそうです。清々しく"1票足りないのは凄くよかったと思います"と言い切るイチローがカッコイイ

 求道者 イチロー おめでとう

これからも野球少年の傍らで
気さくに教える姿が拝見できるのを
楽しみにしています


2025年は"51歳"になる
Junko Summer

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