夫婦で働き続けることで得られるもの。
いまは、結婚したから仕事を辞めるという人は少ないように思う。
ただ、子どもが生まれたタイミングではやっぱり迷うみたい。
子どものことをちゃんとみたい、寂しい思いはさせたくない。小さいうちは特に。その気持ちは本当によく分かる。
それでもあえて、そこで夫婦2人で働き続けることの意味はなんなのか。
ここでいう「働き続ける」とは、一度辞めてから、パートなどで改めて働くのではなく、途切れずキャリアを続けるということ。
なんと言っても家計。
まあ、ひとつめはそのまんまなんだが。
経済的に余裕がないと子ども持てない時代。×2の収入は、子どもの教育費とか考えても絶対楽。
一度仕事から離れると、非正規でしか戻れないことも多い。キャリアを途切れさせないことが大事、とこれは最近L字カーブという問題(一度離職した後、非正規雇用などが多くなり賃金が上がらない)にも現れている。
自分の人生に納得して生きる。
ふたつめ。
自分が仕事でも自己実現したり、やりたいことをやる、ということは勿論なんだけど。
たとえば、長年夫婦生活していると、色々あるわけで。
ずっと一緒に居るのかとか考えることもあるわけで。
そのときに、自分で生きていける収入があると、自分で相手の収入に依存せず、一緒に居たいかどうか、だけに集中して考えることができる。
だからその選択に自分で納得できる。責任が持てる。
それ以外にも、子育てが終わったあと、何をしていくかについても、自分で人生を描けると思う。パートナーとの関係も依存関係ではない形でお互いの領域を尊重しながら。
これって、ダンナさんにとっても楽だと思うんだよね。
今、子育て終盤のわたしは、その良い形を目指して少しずつ歩んでいる感じなんで、うまく行くかは途上なんだけれども。
女性が経済的に自立できている、って、この、自分の人生に納得できるかに意味があるんじゃないかなって最近思う。
誰かのせいとか、仕方ないとかじゃなく、自分で自分を引き受けることができる。
まあ、キャリアを続けるかどうかは個人の自由だし、いろんな価値観や生き方はあるけれど。
人生は長い。
子育ての先にも、長い道が続くことに惑いつつ、家族に感謝しながら、自分の足でまだまだ歩いていきたいな。