「分かってるけど出来ない」から先に進むには。
うちは今年ダブル受験。高校と大学と。
自分で勉強するわけじゃなく、別人格の子どもが勉強するわけで、親としたら、このもどかしさったらない。
うちの中学男子は、男子あるあるで、テストの点はまあまあ取れても、授業態度や提出物が相当テキトーなため、常に内申が悪い。
今の学校の評価基準って、そういう「ちゃんと勉強に向き合えているか」「生活態度はしっかりしているか」という定性評価の割合が高くなってて、これは本当に男子泣かせなのだ。
姉たちはそこはさすがで、「自主的に先生に質問とかするんだよ、仲良くなれば勝ち」とか、流石の処世術を身につけていたので、こんな苦労はなかった。
修学旅行の緊急連絡先のプリントが、修学旅行から帰って1ヶ月後に出てきたり、運動会のプログラムが終わってから出てくる息子には、はるか彼方の芸当だろう。
プリントには名前を書け、提出物はキレイに書こう、ちゃんと考えて書こう、身の回りを片付けよう、プリント出しなさい…。
小学生から何百回も言ってきたし、その度に「うん」と返ってくるが、何ひとつ変わらない。
いつか分かると信じて、ではあるが、そろそろ、切羽詰まってきて、そうも言ってられない。
そこで、まずは体系的な理解から。
まずキミが受けようとしているいくつか高校の候補、その先に続く大学や社会人生活、具体な内申やテストの基準と今の自分の厳しい位置を徹底的に話した。
そして具体的な試験のあれこれなど、これはガイドしないと中学生だけじゃ分からない。
そこまでして初めて、これはこのままではまずそうだ、ということが本人の顔色に表れた。
そこで、次に、ものすごく具体的に、どう行動を変えれば良いかについて話した。
マジで過保護。
ここまですんのか、中学生に。
とは正直思うけども。
でも、その甲斐あって、
ちょっと今回成果がみえた。
本人もめちゃくちゃ嬉しそう。
もちろん、やる気も倍増である。
行動や考え方についてちゃんと知ることは大事。でも知っただけでは出来ないこともたくさんある。
その1.
まずは、知ること。それは大事。
その2.
そして、なぜそうしなければならないのかを理解する。ちゃんと肚に落ちること。
あわせて、どう具体的に行動に落とし込むかを知ること。
その3.
最後に、自分を信じられること。
成功体験を得ること。
自分を信じることについては、うちの夫や塾の先生がずっとポジティブに信じて声かけてくれることが大きいかな。
有難いね。
大人になっても、
というか大人はもっと、
「知ってる」で止まっていることはてとも多い。
そして、実際の大人の世界では、2つめのプロセスが一番難しい気がする。
そこで肚に落ちるってのは、自分で行動した結果、ある程度痛い目に遭うとかしないとここを越えられないんじゃないかと。
それくらいじゃないと、大人になってから変わらないよね。特に歳をとればとるほど。
色々な経験を重ねて、試行錯誤して失敗が知識と結びつく。
そういう人の行動は、ホンモノだし、信じられる。
息子もいつか、そういう人になれるだろうか。
あとは自分で頑張れよ。