なんとかなる、で仕事も子育ても。考えすぎずにやってみてほしいな。
若い女性に聞かれることの多い質問で一番多いのはこれ。
「仕事と家庭や子育てって、どうやってバランスとればいいのでしょうか?」
そのときに答える言葉はだいたいこんな感じ。
「うーん、バランスなんてないよ。とりあえず何とかなるって思って、不格好にでもやるぐらいの気持ちがいいんじゃないかな」
バランスとは「均衡や調和」なのだそうだ。
そんなキレイな言葉、まったく仕事と子育ての両立の生活に入る余地もない。隙間もない笑。
仕事をバリバリやっていて、仕事が面白くなって、でも結婚・出産したいと思っている女性が悩む気持ち、それは本当によーーーーくわかる。
こんなふうに仕事できなくなるの?
子どもは欲しいけど、子どもに手を掛けられるの?可哀想なことにならない?
どう考えても両方をこなすイメージがわかない・・・
頭で考えれば考えるほど、そうだよね、無理だよね。
で、頭で考えて、タイミングを見て、と思っているうちに月日が過ぎる・・・なんてことになっているとしたら、声を大にして言いたい。
「やりたいなら、今すぐ。なんとかなるよ」って。
とはいえ、なんとかなる、ってのも曖昧なので、今回は、子育てや家庭について、どうしてきたかを伝えてみる。
優先順位を大事にする。
まずはこれ。
自分は仕事もちゃんとしたい、子どももちゃんと育てたい、が同じぐらいだった。
でも、人によっては、仕事よりも子どもを優先したいという人もいる。
それはそれで良いと思う。それなら、少し負担の軽い仕事にさせてもらうとか、産休育休・時短がっつりとるとか。リモートワークでやるとか。でも仕事はやめないことをお薦めする。(これはまたどこかで書きたいテーマ)。
大きい優先順位を決めたら、次はどんどんブレイクダウン。
とはいえ自分の時間は24時間から変わらない。じゃあ、全部「ちゃんとする」のではなく、優先順位をつくろう。そのなかで優先順位が低いこと、自己満足のためにやってるんじゃないかな、ってこと、子どもの生死(!)や成長にそこまでかかわらないこと、仕事で大きなミスや周りの迷惑につながらないこと、は追求しない。その代わり優先順位が高いことに集中する。
メリハリをつけるってことは大事で、私は土曜は家事(なので子どもは割とほったらかし)その分日曜は子どもとの時間!みたいに分けていた。
平日は・・・ご飯を食べさせ、ギュウってして、寝かせることだけ・・。
仕事でも、めちゃめちゃちゃんとやるけど、私は泊まり出張はできません、というのを周りに理解してもらってやってた。夜にお願いできる人がいなかったというのもあるけど、自分でそうしたかったってのもある。
自分が健康でいる。
とにかく自分が元気でいないとどうしようもない。
仕事と子育て、マジでハードワーク。子どもと遊ぶのも体力必要。
だから、自分を大事にしないと、あっという間に難しくなる。
まあ、そんなに毎日寝られたりとか無理なんだけど。
しっかり食べて、寝る時は寝て。
風邪ひいたりすると自分がしんどいから、徹底的に防御するとか、気合い入れるとか。以外と気合いは効く・・ような気がする笑。
助けを借りるのが上手になる。
困ったときや、回らない!ってときは、誰かに助けてもらおう。
助けてもらう人はダンナさんだけに頼らず、ママ友でも、親でも、ファミサポさんでもいい。
私は頼んだことなかったけど、家事代行だっていいんじゃないか。
ママ友は頼りになります。保育園のママたちと仲良く、これは本当に助かる。愚痴も言えるしね。
私は実家が遠くて、頼れるのは義理の母だったから、お願いできるんだけど、どうにもこうにも、甘えてばかりが申し訳なくて、ささやかながら、毎月お願いした分を換算して少しお金にして御礼してた。ちょっと特殊かもだけど、それでぐっとお願いしやすくなったし甘えやすくなった。
ダンナさんにリアルを知ってもらう。
これはねえ、私がちゃんとできなかったこと。ダンナは仕事や他の用事(大学の部活の監督やってた)で全然家にいなかったから、まあ分かってもらえない感がすごくて、難しかったなあ。
ただ、もう今更なんだけど、コロナ下でダンナさんが家にいるようになって、日常を一緒にみてもらえる機会ができたことで、劇的に変わった。今まで細かいことに気がつかないし、言わないと何もしてくれない、感謝もないとか色々思っていたんだけど、日常がどう回っているかがわかると、そのあたりのコミュニケーションが断然楽になって、色々やってくれるように。
本当に今は良い形になってる。これ、もっと早くできてたらなあ・・
ダンナさんのタイプにもよるけど、今は本当に家事や育児に意識の高い人が増えてる気がするから、嬉しいよね。
たくさん、大好きを伝える。
あとは、とにかく、色々できてないことも含めて、心の中でごめんねをしながらだけど、子ども達には大好きだよ、を伝えまくる。
これは一番大事かな。
例えば、家の掃除が疎かになってても大丈夫だけど、この、子どもに「あなたを見てるよ、大事だよ」を伝えることを疎かにしていると、てきめん子どもは敏感に察知し、落ち着かなくなっていく。
時間をかけられなくても、ギュッとする、話す、聴く、こと。
息子が小1のとき、学校で良く暴れるという時期があった。学校の先生から仕事中に電話がかかってきて。もともと優しい気質だったからびっくりした。
3番目だからと油断してたと反省し、学校に送り出すとき、玄関先まで行って、ちゃんと「行ってらっしゃい」と目を見て声掛けてハイタッチしたりギュッとするようにした。ひとつひとつそうやって気を付けていたら、いつしか落ち着いた。
あと自分ルールだけど、誕生日にはケーキを焼く。クリスマスも。これだけはお約束。1年に3人分3回+クリスマスの4回だけのこと。
日頃はどれだけ手抜きのごはんでも、これだけは絶対と思ってやってきた。
ずっと残る、誕生日とケーキの写真。
大好きだよ、を伝えるための、ささやかな自分のこだわり。
その人のやりかたで何だっていいと思う。自分は愛されてると間違いなく子どもに思ってもらう。
寂しい思いは沢山させたかもしれないけど、大好きが伝わっていれば、ちゃんと大きくなる。
細かいことはもっとたくさんあるけど、とりあえず大掴みには、以上かな。
もう自分の背を追い越した子供たち3人。
本当に子どもたちの存在もこれまでの時間も、何ものにも代え難い。
仕事も子どもも欲張ってみて、本当に良かったと心から思うから、
バランスなんてない、不格好でいい、悩みながらでいい。
どうかあきらめず、見送らず、頑張って。