人生のハンドルを握る女子達
先週とても居心地の良い会があった。
28年前に出会った女子達との会だ。
あんまり楽しくてお酒飲まないメンバーもいるのに2次会まで行った。
同期女子。
みんな50歳か、プラスアルファ。
辞めた人も居る人も集まる。
スーパー幹事がいるおかげで、この数年は年1は集まる。
この4月に2人が辞めたので急遽開催。
わたしも去年辞めたから、一気に辞めた人率が上がった。
なんで急に集まったかというと、ひとりが2週間後に海外へ行ってしまうから。
なんと今から英語を学び、その後で新しい仕事を学び、海外で働くのだという。
英語も、べつに今できるわけでもないらしい。
50だよ。
わたしは去年辞めて新しいことを始めたけど、やっぱり、何が出来るかなとか多少経験ベースで考えた。
それなのに、彼女はケラケラとそういう。独身で、同期のなかでもバリバリ働いてきた優秀営業。
ハタチかい、とツッコむ。
もうひとり辞めた子は転職だったから、我々はなんか負けた感じがするねえと一緒に笑った。
わたしも、去年辞めた。
彼女に負けずバリバリ働いてたし、会社のことを考えてたから、みんなから驚かれた。
理由は50歳になるから。
わたしの場合は子どもが3人いて、下も中学生になって、ああこれで「自分」のことをこれからやれると思ったから。
60歳で定年になって、そのあといきなりやることなくなるなんて無理。70代まではなんかやりたいから、あと30年。いまから助走したら、もう一回やれる、と思った。
恐る恐る、会社の同僚に伝えたとき、みんな驚いて、ちょっと寂しがってくれて、そして羨ましがられた。男子達は本当に羨ましそうだった。
バブル弾けたころとはいえ、広告代理店に入った彼らは、可愛い奥さんを見つけ、当然のように専業主婦なってもらい、当然のように私立に子ども達を通わせている。
彼らだって、もっと自分のことをやりたいが、奥さんが、家が許してくれない。そう言って羨望の眼差しでみられた。
うちはダブルインカムで、旦那と順番にネクストステージに時間差攻撃していこうとなっている。
わたしがすぐに上手くいかなかったとしても、旦那がいるから安心してやれている。
50で海外いく独身女子は、向こうで彼氏を作りそうだとみんなで盛り上がった。
自由って経済的にインディペンデントだから成り立つんだなあと思った。
今の若い子達は結婚しても、子どもができても仕事を続ける人が多いらしい。
経済的に不安な時代だからというけれど、いいことだと思う。
自分の人生のハンドルを握り続けるほうが、誰かを責めずに生きていける気がする。
そうか。
このメンバーは、仕事もできる。だからついつい色々背負ってシンドイ目にもあう。その話はするが、愚痴愚痴しない。
ハンドルを自分で持ってるから、なんだかんだ自分で決めて運転していく。
お互いにその姿をみて刺激をうけて、
それぞれに自分の人生に欲張っている。
だから、一緒にいるのが心地よいんだな。
酔っ払ったアタマで、そう思った。