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今の若者は、論が嫌いな話

うちには今、大学3年、高校3年、中学3年の子がいる。3歳差だから、今年はW受験に上は就活と、なんとも緊張感のある年である。

つまり、今の我が家には「進路」という大きなテーマが横たわっているわけ。

将来の夢は?と聞かれて、立派な職業を答えられるようにはうちの子は育たず、将来何したいのか分からないと言う。

大学3年の娘はそうもいって居られないので、自分の趣味の延長で行った大学の学部決めと同じ要領で、興味のありそうなことからとにかく色々な企業に行って話聞いてきたりインターンに行けと言っている。ピンとくるかどうかは、リアルな雰囲気がないと分からない。社風とか相性って大事だよと。

企業名が分からないという娘とこないだ一緒に就活サイトを覗いたが、一応それなりに世の中をわかってるつもりの大人から見ても、どこに就職すれば安泰、なんて目線はないと痛感した。

だって、これから30年、40年働くとして、その頃の社会がどうなってる?

今朝は子どもの日。今朝の日本経済新聞には、総人口に占める15歳未満の子どもの比率が11.5パーセントと、人口4000万人以上の36カ国中最低だとでていた。

予想を超えるChatGptの性能に慄き、人口減少と少子化による需要も労働力も縮小する現実をみて、この先の見通しを思うと正直、明るく考えようなんて気持ちになれない。そのままの気持ちなんてとても子ども達に言えない。

今の若者はガッツがないとか、すぐ辞めるとか言われる。実際お仕事をしていると今の企業の悩みの最初に出てくる話題でもある。

うちの子も、親のブラック?ぶりを見ていたせいか、ブラック企業はいやだ、でもそれなりに給料が貰えて、とまずそこから入る。

こらこら、働きがいとか、仕事面白いとか、そっちが大事でしょと諭せば、まあもちろんそうだけど、とはなるけれども。

とにかく、これからはこの会社に入れば安心とかないから、自分にスキルを溜めていくイメージで、どんな経験ができるかで選びなね、とアドバイスしている自分がいる。

そして、仕事で接する経営者の皆さんの困り顔を一方で思い出す。

でもね、
これって若者達が頑張らないのが悪いのかな?

子どもを育てて思ったのは、子どもは信じられるものがあれば基本は前向きに動くものだってこと。そうならないのは、信じられるものを大人達が与えられてないってこと。

今の若者は意識の高い人たちは社会的意義のあるビジネスや活動に目が向いていて、彼らは縮小均衡のなかで、社会と産業、仕事とプライベートのバランスを取る新しい在り方を模索しているように映る。賢い彼らに取って、きっとそれが信じられる世界なんだろう。

わたし達世代が漫然と、これまでの価値観の延長で社会にコミットせず生きてきたツケ。

自分の子ども達世代だって、大人になって生きてることになんだかんだ感謝出来て、そして次の世代にも繋ぐ喜びを味わってほしい
なんか最近、自分のなかのDNAレベルでそう感じている。

そのために何ができるか。
まだ具体的には分からないけれど、そんなことを自分のセカンドキャリアの密かな目標にしている。

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