あるおばあさまと1本の精油のお話
みなさまお元気ですか?
あっ、という間に六月も中旬ですね。
カレンダーに向かって、本当に~?と詰め寄りたくなりますが、
福岡も本日梅雨入りしました。六月であるのは間違いないようです。
さて、お久しぶりのnoteです。
書きたいことがたくさんありますが、
今日は、あるおばあさまと1本の精油の話をしたいと思います。
わたしはアロマスクールに長年勤めていて、そこの講師をしていました。
スクールにはショップも併設しており、そこへ年に数回、お買い物に来てくださる、ひとりのおばあさまがいらっしゃいました。
このおばあさまは、以前外部のアロマ講座に通ってくださっていた方です。お年は80代。毎回同じものをご購入くださるのですが、それは
・バラの精油
・バラ水
・グリセリン
これで “バラの化粧水”を作られていました。
いつものようにお買い物してくださった後、 一緒にお茶を飲みながらおしゃべりしていると、こんなことを話されたのです。
「アロマテラピーのね、使い方を講座でたくさん教えてもらったの。
でも、いろいろ揃えるのはわからなくって。バラの化粧水をつくるのは、簡単だし、好きだから続けられるの。一つだけだったら覚えていられるしね。」と。
この言葉、今も忘れられません。
それまで私は、
たくさんの精油たちの、それぞれの力を十分に知って
多様に使いこなしてこそ、アロマをできている人だと思っていました。
でも、
1本の精油だけ 1つの使い方だけ
たったそれっぽっちなのに、本を見なくても、ぱっと作れる。
これこそ、その人の中に、間違いなく浸透しているアロマで、
アロマテラピーってこうなんじゃないかなと。
もちろん、たくさん精油を使うのも楽しいです。
活用法も、いくつも知っていれば、多様に使えて便利です。
でも同時に、1本、1つの使い方だけでも、十分なのではとも思います。
講座を開いているので、いろんな精油たち、たくさんの使い方をお届けしています。フルボリュームでお伝えしているつもりなので、全部丸ごと使えてもらえたらうれしい。
でも一番は、
おばあさまから教えてもらったことのように、たった一つでも、
日常の中で必要なときに、パッと手がでるアロマの技や、
本を見なくても、その人の中に浸透しているアロマの技。
そんなアロマテラピーを届けられたらいいなと思っています。
講座もそろそろ、始める予定です。オンラインもやってみたい(ちょっと手間取ってますけれども。。。)ので、もぞもぞ動き始めております。もう少しだけお待ちくださいませね。
今日は、あるおばあさまと1本の精油のお話でした。
それではまた次回に~