フランキンセンス、俯瞰するちから
12月になりましたね。街はすっかりクリスマス・ムードですが、
精油の中にもクリスマスにまつわるものがいくつかあります。
その中のひとつがフランキンセンスの香り。
今日はフランキンセンスのお話をしたいと思います。
フランキンセンスは、キリストが誕生した時に捧げられた3つのなかの
一つです。
このことからフランンセンスが、クリスマスの香りとして使われるようになったり、“聖なる香り“などと呼ばれるようにもなりました。
フランキンセンスは、木の樹液から採られる“樹脂”の精油です。
樹脂を、火にくべると
白い煙がたち ふぁ~っと香りが立ち上がります。
その香りの中、祈りをささげるということが、何千年も昔から、また現代も教会で行われています。
香りがたくさんある中で、
なぜこの香りが祈りをささげるときに使われたのか
そこにフランキンセンスのちからの秘密があるのだと思いますが
フランキンセンスの香りをかぐと
呼吸が深く、そして嗅いでいるうちに心が鎮まっていくのがわかるのです。
わたしの経験を一つお話しますね。
30代の初めに失恋をしました。
年齢的にもかなり切羽詰まっていたので、絶望するような出来事でした。
これはもう戻らない終わりなのだと、頭ではわかっているけど、
心がまったくついていかないわけです。
その場から動けなくなりそうなところを、ぼーっと動いて部屋に戻りました。実はその時、旅先だったのですが、
なぜだか持ち歩いていたフランキンセンスを、鞄の中から取り出し
嗅ぎました。
するとどうでしょう。
フランキンセンスの香りが、すっと自分の中に、浸透していったのです。
干からびた体に、水がじゅわっと染み渡っていくように
足の指先、手の指先、体の隅の隅の末端まで、
すーっと入っていったのがわかったのですよ。
そうしたら、
次に、呼吸ができました。
大きく息を吐いたら、初めて目が開いたかのように、
あ、こうしちゃいられない、ここから帰らないといけないのだと
朦朧としていた頭が動き始めて、旅先から帰る支度をはじめられました。
失恋の痛手はかなり大きかったので、その後もしばらくフランキンセンスの力を借りていたような気がしますが、
この時ほど、フランキンセンスの力が、
ただならぬものであるということを、感じたことはありません。
私の失恋話が、例としていいかどうかは別としても
心があっぷあっぷしてるようなときに、救いの力があるということを
自分の肚で認識できたのはよかった気がします。今ではよきネタですしね。
フランキンセンスが
祈りに使われた来た理由は、たくさんあるのだと思います。
・こころが苦しくなったときに
・前が見えなくなったとき
・呼吸ができないような思いにとらわれたとき
・過去にとらわれているとき
この香りがすると、呼吸が深ーくなって、体中に酸素が巡って、
気が下に落ちグラウンディングできます。
しばらくそれを続けたら、今度は前を向かせ、
俯瞰させるような力を持っている香りだと思っています。
俯瞰できれば、その出来事が、
ひとつの「点」でしかないということも、見えてくるのかもしれませんしね。
フランキンセンスは、この力の他にも実はまだまだいろいろもっています。
美容にも、笑いにも、ね。
なかなか、洒落た精油なのですよ。
どの精油も素晴らしいけど、12月はこのフランキンセンスを
皆さんと味わえたらいいなと思って、一日講座に選びました。
フランキンセンスの会、あと僅かお席ございます。
一緒にフランキンセンスの力を味わえましたら、しあわせです。
12月の一日講座
~聖なる香り~ フランキンセンスの会
〇通学
12/4(金)10:30~12:30
12/5(土)10:30~12:30
〇オンライン
12/12(土)14:00~16:00
オンラインお申込み〆12/4(金)23:59まで
※フランキンセンスのシアバタークリームを作ります
フランキンセンスの会詳しい内容はこちらです
https://note.com/junkomatsuda/n/n94e6bfee5196
写真に空を飛べる方がふたつ。見えるかなあ。