セクシュアリティーや母親との確執でマインドレスだった坪井さんが、真の可能性を纏った姿に多くの人が涙したわけ。
前回の続き、いよいよ、坪井さんの事例、紹介です。
NHKきわめびとで変身させたTさんも坪井さんも、
ダークサイドがあるからこそ、超えていけるという段階があった、という話から まず復習くだされば。
▼前編から、ご覧下さい。
すでにビジュアルだけを見て 変化は伝わったという方も、ぜひその軌跡を最後まで読んでほしいなと思います。
ラストに 更に美しく耀く坪井さんの画像が多々出てくるのでお見逃しなく。肝はスタイリング技術じゃなく マインドなんですよ。
マインドレスが厄介なのは 多くが本人がそのことに気がついていない。
そしてそのマインドレスな状態が、服装に現れてしまうということに
誰も指摘をする人がいないということだ。
持続可能な、その人の真の可能性を表現すること
それがマインドフルファッション & パーソナルスタイリストの進化
である、とすると
マインドは日々の自分の在り方そのものであり
マインドが服を着る、とは
どう見せるかではなく、どう在るのか?という生き方表現、ということになる。
だから、正直、
THIS IS ME
がない人、わからないひとには、自分でも気がつかないうちに
マインドレスな服装に陥っている。
マインドレスファッションとは?
例えば 今の時代ならこんな感じなひと たくさんいますよね。
なぜそれを着ているのか?を明確に答えることができない状態は すべてマインドレスファッション。
例えば 顧客さんがよく仰るサイズの問題。
ボディーに自信がないと、「入ればいい」などというマインドで
妥協するケース。
「どうせ」とか「これしかない」とか 普通サイズは無理だからというのが口癖。そこに『自分』は無い上に、他者にもネガティブなオーラを
悪気も無いが出してしまっていたりする。
もちろん 痩せればいいんでしょ、などという単純で一律な話ではないし
開き直ることでもない。
ボディーに対して、マインドフルであれば
隠そうとばかり考えていた体型や部位を魅力に変えて、唯一無二に耀いている人もいるのだ。
私は 過去5年間、ニッセン・スマイルランド(プラスサイズファッション)のスタイリングを監修、スタイリングしていたという経験がある。
ラージサイズのモデルを志願してきた彼女たちの、最初は戸惑いながらも カメラを向けて耀く姿、仕事も恋愛も楽しむ姿には多いに影響されたし
私が パーソナルスタイリングの本質を確立していくに 必要不可欠な仕事経験となった。
そのころ出会い、駆け出しのモデルだった桃果愛ちゃんは、現在 様々なメディアでご活躍。自身のファッションブランドや、+サイズのモデルさんたちが所属する会社の代表でもある。
愛ちゃん自身のマインドの変化によって 人はここまで存在感と輝きを手に入れることができる。
▼ニッセンのモデルからのスタートについても書かれています。
視線恐怖症 マインドレス状態だった愛ちゃんが その恐怖を超えて 日本人初の+サイズモデルになった軌跡。
ファッションカウンセリング、を行う理由。
それは、自身のマインドと向き合い、自分で自分を
『客観視』することが重要だから。
坪井さんはなぜ マインドレスだったのか?
政近をスタイリング指名してくださる方々には
まず、自身のマインドととことん向き合っていただき、
その人の『在り方』が私自身にも見えてきて はじめて服を着せる段階に入ります。
カウンセリングはしても ショッピングアテンドに行くことは先延ばしに
させていただく事も 正直 あります。
いくら話を聞いても、表面的なことしか見えてこないケースですが
これは、顧客さん方の問題以上に、私自身の人間としての器の狭さだったりもするので、本当に自己鍛錬が必要な職業であると自戒するわけですが。
「ほんとうのこと」を話して頂けるのかは 私自身の在り方によりますから。
ただ、逆に ほぼカウンセリングを行わない方もいらっしゃるのも事実。
オファーを頂いて、その人を調べることで、すでにマインドフル状態、
自身の可能性が世の中にすでに伝わっているような人たちには
カウンセリングは必要なく、
いきなりショッピングアテンド、という事例も多々あります。
以前 こちらでも書いた澤円氏などはそうですし
政治家、企業社長などの多くは、自身と向き合ってこられたからこそ
THIS IS ME が在り、服を着せるには、そのマインドの
『確認』くらいしかしません。
ご飯を一緒に行ったりするなかで、その方の素が見えますし、取り立てて準備をして頂いたり、ルーツを掘り下げていただくこともない。
オファーによって もの凄く差があることにも驚かれますが
今は、こうした政近のプロとしての在り方に賛同される方々が 順番待ちしてくださっている状態でサービス業としては、理想の状態かも知れません。
(ありがたいことです)
さて 坪井さんの場合は、2018年に初 弊社サロンにいらっしゃり
かなり長時間のカウンセリングを行いました。
自身のセクシュアリティーについての話は、自らがnoteに綴られています。包み隠さず記されていることが 清清しく、ある意味シャドーを超えていくアクションの一つだと思う。なぜマインドレスだったのか?は
自らの文章の中に、多々語られていると思う。
坪井さんに noteをすすめたのも、実は私なのですが、それは2度目のカウンセリングで提案したこと。
▼自分は男でも女でもない、、、とても正直に伝えられている。
2回目のカウンセリングは 2021年
上記にも さらっと書いているが、坪井さんは2018年の初回のカウンセリング後、参考になった部分は自分でもやってみるという本人の気持ちもあり、アテンドには至らず。
そして再びコンタクトがあったのが その3年後。
コロナ禍でもあり、Zoomでのコンサルティングを、政近と弊社ディレクターの中川とで行うことになった。
覚悟
その前に、カウンセリングの準備として様々な質問にすでに答えていただいた状態。3年がたち、私が感じたのは以前より『覚悟』を感じたこと。
だって、一度長時間話をすでにしているわけです。
あのとき話をしていますから、買い物行ってもらえませんか?というほうが ある意味自然な流れです。
もちろん サービスとして再カウンセリングという選択もあるが
多くは 数回はショッピングも行ったけど、5.6年が経ち、最近は状況が変わったからという理由が主だ。
そのとき 話をしたことは
今現状の服についてはもちろんのこと、体型やジェンダーについても改めて語ったうえで、再会するまえから感じていた『覚悟』を元に
私からはすでに「こうしたらいい」というご提案を用意していた。
そのときの坪井さんのマインド、その一。
大事なのは 最後の行だ。
今は、堂々としていたい。すなわち それが覚悟。
覚悟がないころの坪井さん。
▼ 坪井さんとお母さんとの関係 許す、許さない。。。
▼ 坪井さんのセクシュアリティーと母と服についても書かれている。
様々な葛藤を乗り越えようと、2度目のカウンセリング。
資料として全身写真を送って貰ったときのもの。
坪井さんのマインド、その二.
大事なのは 距離をとる選択に動いたこと。
そして オファーの目的が明快になっていますね。
服を着せようと思った決定打。
ただこれだけでは 私は服を着せらせません。旅に行くのは、目的。
人としての在り方、をどう坪井さんは 表現したのか。
こうした覚悟を元に
わたしはすでに こういう雰囲気、こんな表現というものをPPで用意し
参考になる人やスタイリングのあれこれを準備していたが
それは 丸秘。商売道具だもんなぁ。笑
また、適切にアドバイスするための分析ツールも 秘密~^^
そしてついに ショッピングアテンドへGO
▼ ファッションカウンセリングを受けて、結婚式に参列しようという
マインドになっていく話。
▼実際に出席記録
その後 NHKきわめびとでもコラボレーションした美容師さんに、
坪井ヘアのチャレンジを頼む。
坪井愛実のシャドー ダークをスパークさせた装いとは
坪井さんの表面的な特徴、内面の長所だけを表現してもこうはなりません。
本当の自分を開示して『在り方』『生き方』を持ったとき
その隠していたことや、短所なのか?と思ってきたことこそが 真の
パワーを持っていく。
ダークなマインドは、自身で書き出して貰います。
私が追求しているのは 単なる ビフォーアフターではない。
そのことをどう伝えるのか。
それは「人」が答えである。
人の在り方を映し出す装いには感動がある。
またそれを可能にするには スタイリストに愛がなくては成り立たない。
この姿を、その後どうなったのかを知らなかった西畑が モード学園の私の講義にて初、見た瞬間 西畑は号泣した。
授業で生徒さんに聞いた セクシュアリティーのこと。
私は授業で 生徒さんたちにこう尋ねた。
過去の坪井さんの画像を見せながら、このひと、先生の顧客さんなんだけど、どう見える? 例えば、男性?女性?
実は手を挙げてもらうと、おおげさじゃなく ほぼ全員が 男性に見えたとアクションをした。
しかし、在り方にぶれがなくなってきた坪井さんに服を着せた姿を見て、こう伝えてきてくれた学生がいる。
もう性別なんて関係ない
格好良かったらそれが一番いいじゃん
『先生 男の人かなと思って手をあげたけど
俺、先生が服を着せたやつをみて、もう 男とか女とかどっちでもいいじゃんねって思った。
最初背が高そうで、なんか 怖いとも思ったけど、この人の横で 俺
歩きてーわ。かっこえーもん。
大人や社会は散々 多様性とはって教えてくれるけど、先生だけが本当のことをちゃんとわかるように教えてくれた。
ありがとう』と。
最後に、坪井愛実の真の可能性を共に引き出してくれた
撮影を担当した弊社ディレクターシンセカイ(中川)にも感謝を。
そして今 坪井さんは顧客から 学び人に転進。
弊社併設ファッションスクール
マインドとファッション、ボディーの学校MFJにご入学。
共に学び、共に切磋琢磨し、今は自分で服を選ぶようになっている。
マインドの進化も
装いの進化も止まらない旅人は、
いつの間にか 同じような境遇で苦しむ人たちだけではなく
その生き方、在り方に触れた多くの人たちを
魅了している。
▼坪井さんも学ぶMFJマインドフルファッションスクールのことは
数々の生徒さんたちが紹介してくれている。アドバンスクラスをサポートし、自らはマスターコースでも学ぶ takuyamaさんのポストから。