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販売員さん選んでますか?商品選ぶ以上に、今ユーザーが賢くなる必要がある時代に。「選ばれる」喜びはユーザーに知識とセンスあってこそ、なお嬉。

すてきー
にあうー
今売れ筋なんですよー
すごく細く見えますねー
お顔色が上がって見えますー
骨格にあってますねー

いやその、、、 こういう感じで騒ぐ販売員さんとは 
おさらばしましょう。

あなたが去ったあと 同じようなこと他の人にも言っている「だけ」ですから。

あなたに本当に 似合うから喜んでいるわけでもなく
売れるもの、そのひとが買いそうなものを勧めている、、、それが仕事だと言ってしまえば、まぁ否定はできません。

優秀な販売員さんは 売り上げを上げているのはもちろんなんですが、
それが先じゃないです。

とあるファッションブランドと共働企画でイベントを開いた時のもの。
この催しを行うにあたり、販売員さんたちはきちんとパーソナルスタイリングの本質を学ばれた。勉強会を行い、準備を積み上げての当日の様子。


売れるものじゃなく 売りたいものか?

売れるものを勧めているわけではなく
自分が自信を持って「売りたいもの」の売り場に立ち
「なぜこのブランド、売り場を支えているのかの意思と責任」を持って
商品も売り場も、もっと よくしようとしている人たちです。

売れるものがこれだから、じゃなく 売りたいものがなければ
会社に、デザイナーに提案する、もっとこうだったら、が 作り手に言えるくらいの力を持つこと、
それが販売の真のプロフェッショナルだと私は思います。

過去はどうであれ、これからは企業も販売員さんも、そういう感覚がないと厳しいでしょう。

こうした力がある販売員さんであれば、結果、数字が付いてくるし 会社としても、良い商品を作ろうと努力をするでしょう。現場の声はシビアでなくては。売る人は 本当に尊いのですから。

お客様は神様です → 昭和? な態度「だけ」はよくでも
「ほんとうのこと」を言えない販売員さんは、もう AIで似合うを診断するシステムにも負ける、よって必要なくなっていくと思います。

実際 販売員さん必要ない、という声はすでに多くあり
無人のショップも存在しています。ゆっくり見れて良い、疲れない、ネットで見たもののサイズ感だけ確かめたいから、これで十分。。とかね。

パーソナルスタイリストも、同じこと。


私の元には 食べられない多くの資格だけ保有者が相談に来ます。
同じ診断しか出来ないから安売り合戦。
診断一回いくら、では闘いようもありません。
というか何歳まで働くつもりでいるのでしょうか。

長く活躍する=人様のお役に立とうとするなら、診断ありきな表面的なスキルでは
「この人」と選ばれるスタイリストになれるはずはない。
どこにでも同じようなサービスを行う人はいる、その中に埋もれるだけでしょう。


名乗ればプロ? それ、まずすぎますね。



大事なことは、人とは違う経験、スキルが必要で、そのスキルが
試験を受けたら とりあえず受かった。
やり方とタームを覚えれば、簡単に資格、、、。


たいした知識でもないことを 何も知らないお客様には、ひとまず提供できるからやる → 誰もが同じ表面的な知識だから安売りになり → 

最も良くないのは

自分自身の鍛錬、勉強をやめてしまう こと。

それでは 人様に本当に必要とされる唯一無二なプロが育つはずがないのです。

ファッションの学びの様子。今は オールオンライン 実践舞台は上級になれば増えます。
ウイルス前までの様子。今は逆に全世界からも、になりましたが、こうした授業も必要と思ってます。


講座が修了しても再受講を繰り返して行っているツワモノは何人も存在しています。(心構えがすばらしいなーと)

満足してしまうユーザー側にも問題がある。


あのときは満足したのだけど、だんだんどうでもよくなって
もっと自分の可能性を広げたい。

診断の答えは星占い程度のものと思ったのに はまってしまって他のものが着れなくなった。

サービスを受けたけど うける人によって答えが違う。

お気に入りの販売員さんから連絡が入ると店に行き、全部買ってしまう。


などといって、私を訪ねる人の多さは尋常じゃありません。

お店に行くのヤメマシタ。


またこんな事例もある。

素敵なお店に勇気をもって入ったのに、勧められるのはテンションが下がるものばかり。

自分ってこんな風にしか見えていないのか、と思うと辛くなり
お店にいくのはやめました、という声。

こちらは最後にでてくる顧客さんの言葉で
彼女は、弊社併設スクールに入学し、なぜこんなことが起きてしまっているかを本質から学んでいます。

もうね、みんな気が付き始めたんです。

マインドが服を着る
服がマインドを作り、育てる。ということに。

いくら肌の色に少しあっていようが
骨格にそった感じがするものであっても

そもそも、着る本人のマインドとの一致、アイデンティティーを無視して
ほんとうに心が潤う、あるいは、よし!やってやるぞ!というような
服にたどり着けるわけがない。

なので、私が今最も力を入れているのは、ユーザー自身が賢くなること。

きゃーすてきですー
おにあいですー
今売れてるんですー

で買ってしまう前に、自身で選びきれる目と心を持つこと。
自分が必要とする服選びはもとより
販売員さんやパーソナルスタイリストも 選べる力を持つ教養
です。


自分で選べるなら、もうプロは要らないよね? 


いや、どんな世界にも一流は必要です。
家庭でご飯が作れても、特別な日には伺いたくなる味。空間。シェフのお人柄。一瞬にして「生きていてよかったー」などと思える
感動を与えてくれるのがプロですから。

もちろん、ジャンクなフード、お店が必要ないとはいっていない。
そのことを承知で、気軽に立ち寄りたくなる店も多々ありますよね。

需要があり、その都度ユーザー側も、その時々で最良の選択ができているなら、なんら問題はないが、服はどうですか?

目利きになる必要性

食であれば、あなたのが教えてくれるように 服にもそうした経験地をそれぞれがもって、選びきっていくことが大事なのでは?

それには パーソナルスタイリストのプロ育成だけではなく
誰にとっても、感覚と知識の両輪を上げていく学びが必要と判断し
マインドとファッションの学校を立ち上げました。

ユーザー側が学ぶことで、プロは「選ばれる」ための努力をするようになります。創り手、販売員、ユーザーがたどり着く場所が

大量に作り売ること → 思いもなく粗末に扱った上に、ごみを増やす。→ 断舎利。

の時代から

考えて作り、必要なものを必要な人に届けること → サステナブルであり、精神にも良い → 捨てない。
に変わる必要があるんです。


質問はどんどんしていい


私がお世話になっている販売員さんたちは、例えばこんな質問にも曖昧な返事ではなく、ちゃんとお答えになります。もちろん お若くて、まだ経験が少ない販売員さんには 育てたい、をいうマインドもあるので
「知っていたら教えてね」と学ぶことを促しています。


◆御社、あるいは 御社の商品は サステナブルについてどのような努力をされていますか?
◆どちらの工場で縫製を?
◆この生地はどちらの生産で?


わからないことは、わからないといえること
似合わないものを、似合うといわないこと
これよりも、そちらのほうが、というその理由が言えること
私が顧客に伝えている分析やマインドについての話に
本気で耳を傾け、自分もそういうことが出来るようになりたい!勉強したい!と忖度じゃなく 目を耀かせて伝えてくる方

私は、こうした販売員さんを選んでいますが

そんなん わからんやん!という方はぜひ、まずはここから。

店内を見渡し、この人の着こなしが素敵と思う人に聞く。

上記に書いたような、いきなりハードル高そうな質問は躊躇したとしても

◆ここのブランド以外のものも着るんですか?→ 販売員さんのセンスや
ライフスタイル
がわかります。

◆その服を選んだ理由は何ですか?→ ブランドPRや売るためではあっても、販売員さんの人柄を垣間見ることができます。
「これですかぁ?かわいいですよね~お客様にもお似合いですよ~」
といわれても、ひるまず
なぜ それなのか知りたくて、と問うてください。
販売員さんの価値観を知ることができます。

あ、これ 自分に似合いそうと思ってきてくれたもの以上に
販売員さんが着ているもの、着こなしや、どう着ているかにについて聞くと思わぬ発見があります。
今日の服装のテーマは何ですか? とかね。


◆ここの販売員さんになぜなったのですか?→
仕事に対する情熱や使命を聞くことが出来ます。

先日伺ったコムデギャルソンの若い販売員さん
他の売り場にもいたけれど、どうしてもコムデギャルソンで働きたかった、という思いが伝わる24歳。
娘と同世代で、ということは親御さんは私に近いのかな?と
話が弾む。

いつもは表参道本店にお邪魔しますが、この日は伊勢丹で、他ブランドでの
アテンドもあったので。

彼女の佇まいは、遠くから見ていてもギャルソン愛が伝わる空気感。

顧客さんに対する、私の「マインドと服」についての解説を 超真剣に聞いては「ほんとに似合うチョイス」に対し、心から感動しているのがわかる。

※ 写真は変身前の顧客さんです。こちらの報告はまたじっくり書きますね


一方で

ネットで買えばいい 借り物でもいい

ここに書いたすべてのことが あーもう面倒!ネットで買えばいいじゃん
今なんて、借り物で十分だよ、そういうの登録してるし、本当に助かってる!

という方も増えました。

様々な価値観が交差する時代でもあるからこそ
自分の人生、自分のスタイルこそどうするのか?
価値観をしっかりもつことが大事だなと思います。

販売員さん パーソナルスタイリストであれば なおさら!

人がやることを否定するのは簡単。
そうじゃなく、
「なんかやっぱり 政近さんから学んでみたいな、サービスも一回は受けてみたい」と思う存在で在りたいなと思っているんです。

最終的にたどり着く場でありたいなと。

おかげさまで秋口までサービスは満員状態ですが
本当に丁寧に生きていきたい、仕事もやりたい、と思っています。
自分がリアルに経験していることしか お客様や生徒さんに提供できないですからね。

「選ばれる」喜びは 相手に知識があってこそ、なお光栄。


これがあたりまえな時代になればいいなと思っている。
愛してきたアパレル界のためにも。














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