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フジテレビ会見に見るファッション分析.いざ、の服装こそ危機管理のひとつ。
voicy はじめました!
https://r.voicy.jp/4p9q5JR19lb 本日13時、はじまります!!
突然ですが voicyをはじめることになり、初回の放送が、まさに今日。
新しい試みのスタートです。
その内容に基づいた内容を、できるだけnoteにも記載していこうかなと思い立ち、初回は自己紹介が中心なんですが、ファッション時事ネタについても話をしたので
フジテレビの会見について、ファッション分析をしたいと思います。
まず、いったい何が起きたのか?ということについては 私が語ることでもないと思うので割愛。
とはいっても、何が起きて、何のための会見で、誰に向けて話すのか、結果どういう成果を得たいのか?によって服装は変わるので、
スタイリストとしては、「よくわからない」では服装指南もできないわけですが。
ただ、正直、誰も真相はわからないわけで、一つ言える事はこの会見は
状況説明会見⇒
「謝罪会見」といってもいい状況であったということでしょう。
NHKのリンクから ↓
そして 会見は2回行われ、1回目は明らかに「失敗」だったので、早急に第2回目のやり直し会見が行われたということ。
やり直し会見では、「今回は説明責任を果たす」ということで異例の10時間会見となったが、正直テレビを真剣に見る気にはなれず。
服装のチェックに留まる私でした。はい。
やり直し会見の様子。
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voicyで話した内容はこんな話。
まず、2回目の会見の服装については、ほぼ触れる人はいなかった、というところで無難に事なきを得た感はあります。
しかし5人の方全員がまるで同じ「制服」のようなスーツ姿だったことに私はちょっと違和感を覚えました。
あぁスタイリストが用意しましたよね、というかんじ。
初回が終わり、会見自体が失敗という事態を招いたので、広く公開されるやり直しの会見には、スイッチが入った、もう失敗できない(服も)と
いう感じだったのだと たやすく想像できる。
よって、間違いがおき難い、プロに頼ったことに反論はありません。むしろ、ある意味それは正解。
でも、準備されたものが「借り物」のスーツやシャツ、ネクタイだったとしたら、、と思うと、なんだかねぇと。
港氏については、以前から着られていたスーツのようにも見受けられましたが、濃紺ネイビーのスーツに同じくネイビーのネクタイ。レギュラーカラーのホワイトシャツ。
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フジテレビHPから
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同じスーツのようにも見えますね。
このプロフィール写真は、初回の会見とほぼ同じシャツとネクタイ、ネクタイは無地に見える小紋ジャガードでしょうか。
会見ではチーフなし。(チーフは必要ないので、なしでいい)
もちろん、この笑顔もなしです。当たり前ですが。
この手のネイビースーツは数着お持ちです。
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サックスブルーのシャツにポケットチーフで満面の笑み。インタビューでは 製作現場は野放しにするくらいがいい、と語っている。事が起きた以上は、野放しではどうにもなりませんね。
そして プロを入れなければ、こういう危機に(いざに)対応できない方々なのですね、と私は感じてしまいました。
こうした「会見」には、いいときも悪いときもありますが、会見内容に相応しい装いの準備は、いつだって準備しておかなくてはならない立場にある人達なのですから。
私がそう感じたのは、初回の装いと立ち居振る舞いを見て、あちゃーと思ったという経緯があるので。
初回の会見の様子。
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あらら、、、フロントのボタンは閉めましょうか。
すみませんでした、を伝える人の風貌でではないですね。
それだけで少し横柄にもみえてしまう。
なぜボタンをかけるくらいのことが、できなかったのでしょう。
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座ったときにはボタンを外す、これは良いのです。
しかし直立した際には
すみやかにボタンをかける。そうした所作はできるだけ自然に、普段から
立ち振る舞いの一つとして習慣化してほしいですね。
立っているときは一番下のボタンを除きすべて閉める
ボタンを全部かけるのではなく、一番下のボタンはかけないのがマナー。
ボタンが3つの場合は2つしめる、2つなら一つはかけない。
こうした細かいルールは「そんなの知らなくても生きていける」と思っても
知らないことで恥をかき、そしてもしかしたら他者に対して大変なミスを侵してしまうこともあるのです。
たとえば、その人が企業の面接官だとする。
ボタンマナーがわかっている人を、間違えて「だらしない」とみなしてしまったら?
こういうことは実際に起きていることで、そういう場合を考えて
逆にルールを破る指導をすることさえあるのが現状です。
そう、ボタンは全部かけて面接に臨んだほうがいいかもしれないと。
実際にこういうことを何も知らない面接官は存在します。
もちろん 全部かけることを要するジャケットの存在はあるし、
クールビズの時期や、カジュアル化している現在のビジネスシーンの装いでは、ボタンのかけ方を含め、堅苦しくないジャケットの着用や着方をしていても大丈夫な職場もシーンも増えました。
基本を知ったうえで、どうするのか?を臨機応変に考えられる能力が
求められていると思う。
けれど今回の事態には、常識、基本が求められ、それが守られている印象がなくては、何を話したところで信頼はおろか、先に服装から指摘されてしまう事態に陥るものなのです。
現に、あちゃーと思ったとたん
ネット上にも批判が相次ぎました。
初回、シャツは ボタンダウンだったし。。。
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う~~~ん レギュラーシャツにしてくださいよ、と正直思いました。
やはりカジュアルな空気が伝わってしまいますからね。
とにかく、何のための会見なのか?申し訳ないというお気持ちを伝えたいのであれば
服装で突っ込まれている場合ではないです。
そして、こういう場の服装に個性や主張は全く必要はありません。
港氏のスーツのシルエットは細身。
それは普段から、そういう傾向で、若々しさの強調だと思いますが
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10時間の会見後のボトムの撚れは 細身のパンツシルエットですから
より目立ちました。
長時間になる予測があったはずですから、身体への負担を考えて
もう少し無理のないタックが入ったゆとりが多少あるラインにされても良かったでしょう。
ウエストの辺りも、かなり負担があったのではないかと推測します。
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袖丈は、シャツの袖口を1センチほど出すこと。
なので、皆さんお袖が少しだけ長めでしたね。
でもまぁ 袖口の真っ白が見えないほうが 何気に目立たないということはあるので、今回の場合は、そこはあまり気にはなりませんでしたけれど。
スーツの着こなし一つとっても、どこまでも「もっとよくできる」知識があり、とくに いざで恥をかかない、奇をてらわないという品格を保つこともできます。
こういうこと、
声のプラットホーム voicyにて語りたいと思うし、noteには連動して書いていきますね。