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エレガンスとは、自分を律すること。「ファッションは、相手に対するリスペクトの表現である」―芦田淳&芦田多恵氏の展示会に思う。
「敏速にやらわかく、軽く、しかし粗暴にならぬように、静かに。」とは、日本が誇るファッションデザイナー 芦田淳氏の言葉だ。
先日、
jun ashida & TAE ASHIDA の二つのブランドのプレス展示会にお伺いした。
芦田淳氏が築き上げた エレガンスを基盤に、現代の空気・モダンなスタイルを追従されている、芦田多恵さんとご一緒に。いつもお美しく、エレガンス+凛とされた佇まいが多恵さんの魅力。作品にもその精神が息づいている。
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芦田淳氏といえば、「日本の正統派エレガンススタイル」の基礎を作り、育てたファッションデザイナーだ。
皇后陛下の専任デザイナーを務められたことでも有名で、美智子さまから学んだことは、「ご自分の美しさよりも、訪問先の人たちの気持ちを優先する姿勢」という言葉を遺されている。なかでも「エレガンスとは、自分を律することなのだと実感した」「ファッションは、相手に対するリスペクトの表現である」―芦田淳という一説には、ファッションを生業にする私にとって、また時に皇室関係のファッション解説の依頼を引き受ける身としては、心引き締まるお話である。
芦田淳氏のデザインワンピースをご着用の美智子さま。
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「ファッションは、相手に対するリスペクトの表現である」―芦田淳
展示会の雰囲気です。会場にはマット君もいらしていて(写真には写ってはいません)華やかで洗練された空気が漂っていましたが、コロナ対策は万全で密を避け、時間を区切ってのご招待を頂きました。
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会場に流れる美しいプロモーションビデオにも マット君の姿が。今回イメージモデルを務められたそう。ありがたい事にご挨拶させていただきましたが、時代の空気そのものな唯一無二な風貌、謙虚でお優しいお人柄には感激です。マット君をモデルに選ばれた多恵さんの感性、さすがです。
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あぁ こういう作品を見ると、ショーでも拝見したかったなぁと、つい思ってしまいます。モデルが風を切って歩く姿に映えたでしょうに、と思いを馳せ、心ときめいた作品。
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ぜひ、纏ってほしい顧客さんの顔が浮かびます。左上のピンクベージュな作品はなんと、ワンピースではなくオールインワン。多恵さんの作品で初、のご提案なのではないか?と思いますが、これほど上品なオールインワンは見たことがない。こういう多恵さんのチャレンジに私は心惹かれます。
着る側にも、なぜこれを着る、の気概も問われるようなデザインですが、惚れ惚れしますね。オールインワンは、そもそもが活動的なカジュアルなものですが、多恵さんがこなすとオールインワンの概念すら超える雰囲気になります。ノーブルであり、アクティブさもある、ミックスの頃合が絶妙です。
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また星がポイント柄となっているツイード。エレガンスを保ちつつ、攻めてます。好み!織りに組み込まれている上質加減は、やはり素晴らしいですね。「これみよがしなのが嫌い。大切なのは全体のバランスとリズム感。」という淳氏の言葉を思い出します。バランスとリズム。まさに!このリズム感、出すぎず主張し、バランスが絶妙。これみよがしでない、美と遊び心。
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思わず立ち止まり、息を呑んだコート。グリーンの色味が華やかなだけではない、この描かれた花の位置、大きさ、計算されつくした形、洗練は着る人を未来へ引っ張ってくれる。現実のコロナ事情は心を疲弊させた。そんな疲弊を一気に振り払って貰った気がする。比較的着こなすハードルを下げてくれる、ブラックワンピースもあり、沢山の受注があったそうだ。そうしたラインナップの愛情にも心動かされる。
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あぁ、レセプションやパーティー三昧だったコロナ前の日々がもはや懐かしいですが、もう少しの辛抱でしょうか。コロナで人々のファッションに対する価値観は変われど、変わらぬ確かなクリエーションの息吹は、またそうした場を求めたくなるものです。ため息がでるほどの、立体的で洗練された美しさでした。日本の女性たちの身体が隅々まで研究されている、、マネキンが着ていてもそれを感じさせる丁寧なオーラは、他に類を見ません。私も若かりし頃は、アパレルでファッションデザイナーをしていました、、。少なくとも基本的な素材のこと、パターン(型紙)のことなど、自らの手で作品を生むことを経験してきた分、その素晴らしさは一目瞭然でわかるところがあります。また刺繍などの手仕事が際立つ存在感。こうしたジャケットはドレスだけではなく、普段のジーンズスタイルとあわせても新しい。上質を知る 大人の女性たちが、それぞれの着こなし方で個性を発揮できる、一枚の完成度はもちろん、組み合わせによって味が出せるラインナップに脱帽です。
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そして個人的に注目したのはメンズコレクション。この中心にあるデザインもメンズなんですが、モデルの剛力彩芽さんもご着用された、という性別を超えたデザインにうならされました。とてもお似合いだったそうで、それ、すごくよくわかります。顧客さんの中でも、あえてメンズを着せてエレガンスに見える女性や、またその逆で、ウイメンズをさらっと着こなす男性が魅力的だったり、現代ではそんなボーダレスな思考、アクションが大切ですね。新しい空気をまとう人には共通してそんな雰囲気があります。メンズコレクションは、一味も二味も、他メゾンには感じなかった未知の広がりがありました。
しかしたぶん、多くの男性は「これはどこに着ていったらいいのだろう?」と躊躇もしそう。だからこそ、スタイリストの出番かな、とも思いました。誰かが背中を押す、デザイナーと着る人の間に入る、その背中を押す行為は無理やりお勧めするのではなく、一番大事なのは顧客の固定概念を崩し、今までは無理、と感じてしまう様々な要因の「箱から出す」という行為。悩んで買うのではなく、あぁこれだ!と気分で纏える人生。お金があってもそうした楽しみを纏えない男性がこの国は多い、と感じている次第。
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いやぁ こちらなんてメンズファッションでほとんど見ないデザインです。私が着たい!と思いましたが、多恵さんの心意気やインスピレーションに惚れ惚れしました。
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色の使い方など、斬新です。しかし品を崩さない。若い人も、渋い世代もそれぞれに、着る人のマインドをあげそうです。
ディティールの細やかなデザインと美しい縫製、カジュアルジャケットになりますが、きちんと感漂います。都会とカントリーの要素が入り混じったいろいろ楽しめそうな一着。↓
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インナーのように覗くイエローとのバランスが絶妙なコート。マリンを思わせるスポーティーな表情ですが、清潔感半端ないですね。息子に着せたい!もちろん渋いご年齢の方が着るも大賛成、奥様とのカジュアルデートに等、最高に女性もテンション上がりそうです。
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営業の、素敵な八木さんがご案内くださいました。
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今年はオレンジを多々打ち出していらっしゃる、代官山本店のウインドウの前で。私もオレンジで。八木さん、熊井さん、ありがとうございました。
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そして、素敵なノートと
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書き込めるノートはとても嬉しい。こんなノートでMTG・・佳き仕事ができます。最近はパソコンに書き込むが主流ですが、私はこういうのがすき。
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おいしいスイーツ&オートクチュール素材を使ったマスクのプレゼント。昨日から早速愛用して、仕事に出ています。
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マスクは職業がら、様々なものを頂くのですが、お噂通りのフィット感と使い心地、何より上品でしっかりとしたものづくりのクオリティーには圧倒されます。画像一番上、多恵さんももちろんご愛用。
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この裏地の程よい光沢と顔に触れた際の優しさ、メイクでマスクが汚れないよう、フィルターなど挟めるようにもなっている繊細なデザインです。
マスクはお店でも、ですが店舗は直営店のみ、オンラインでの入手も可能です。いやぁこのマスクは、娘も欲しがる世代を超えたアクセサリーのようにも思える出来栄え。様々なデザインを眺めているだけでも目福ですが、ぜひこの感覚を味わって見られてはいかがでしょうか。
◆ご購入は以下から。↓
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多恵さん、皆様、心よりありがとうございました。
◆こちらの本にて、雅子様の装いについて、解説させていただいています。
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