QUNTAリトリート体験記③〜号泣する準備はできていた〜
※続きです。
さて、3泊4日のリトリート中に楽しみにしていたイベントのひとつ坐禅会の日がやってきた。
場所は建仁寺の塔頭寺である両足院。
(※塔頭寺はたっちゅうじと読むんですね!←私は長年そのままとうとうじと読んでいました…ハハ)
坐禅をご指導くださるのは、両足院の副住職:伊藤東凌さん。
この方がどえらいイケメンさんなのだ。
ちなみに私は、
イケメンがとても好きだ。
(本当にどうでもいい情報を申し訳ありません)
まぁ、そんなどうでもいい理由で坐禅を楽しみにしていた私は…ご本人登場の瞬間から心に決めた。
絶対、前に座る。。
そんな邪でありながら情熱的な想いを持ちながら、しっかり前に座って気合いも十分だったのだが…。
いざ、東凌さんがお話を始めて3分も経たない内に右目から涙が出てきた。
あれ…どうした?
いま泣くところじゃないよね?
と思ったけれど、ツーツー涙が出てくる。
そのうち鼻水も出てきた。
これは非常にまずい。
せっかく目の前に座ったのに、鼻水を垂らすわけにはいかない。
今はマスクをしているので、まだ大丈夫。
しかし、坐禅が始まったらマスクを取るので、それまでに何とかしないといけない。
と、ここまでを秒で考え、
なるべく音がしないようにズズッと鼻をすする。
でもイケメン東凌さんは容赦ない優しさで語り掛けてくる。
ご自分に厳しくしていないでしょうか?
あー、ダメだ…。鼻水を垂らしっぱなしにすることを、
あるがままに在ることを、私は自分に許せていない。
きちんとすること。
我慢すること。
周りが求める人物像で振る舞うこと。
これが無意識レベルで発動し、自分を縛り付けている。
そう思ったら、さらにツーツー涙が出た。
そうだ泣くのを我慢することをまずやめよう。
メイクも崩れてしまうだろうけど「もういいや」
ツーツーズビズビしながらお話を聴いた。
坐禅そのものは今までに経験した事がない心地よさがあった。
私はよく写経をするし、高野山の宿坊に泊まってお勤めをしたこともあるけれど、どれもピンと張り詰めた空気感が漂う事が多い。
そういう雰囲気も勿論好きだけど、今まさに感じてるのはその場にとろけてしまうような一体感。
何とも気持ちが良い。
透明感と軽やかさがあって、「あるがままをゆるすってこういうことなのかしら」と肌感覚で体感できる。
坐禅が終わるころには涙も引いて、心も体も軽くなった。
これは「やみつきになるぞ」
ハマるという言葉がぴったりだ、坐禅にハマる・・なんか良いではないか。
そして、はたと気づく。
【起】初日のチーム分けと課題提示
(チームと課題に、おっ!ムム…となる)
【承】2日目のyujiさん、MOTOKOさんのセッション
(更に課題を深掘りして、しんどくなったりする)
【転】3日目坐禅
(心の柔らかい所をツンツンされて、思わず泣く)
【結】MOTOKOさんのエネルギーワーク
(何が起こるのか…?)
一連の流れが完璧なストーリーになっている。
(しかも、この大きなストーリーの合間にエッセンス的に神社巡りが入っている。)
このリトリート・・ヤヴァイぞ。
段々と自分の【課題の本質】に近づいているような気がして、少し身震いをするような感覚にもなった。
坐禅後は京都に来た際に必ず立ち寄るレストラン「THE SODOH 東山」で美女会メンバーとランチ。
超絶爽やかな坐禅後に煩悩にまみれた素敵なメニューをいただきながらめくるめいたひと時を過ごし、MOTOKOさんのエネルギーワークを受けるためにタクシーに乗った時だ。
私アイラインもマスカラもしてないじゃんか。
何気なく鏡を見たら、いつもよりサッパリした顔の私がいる。
あれだけ、イケメンに会えることを楽しみにしていたのに、私としたことが何という手抜かりだろう。
メイクが薄いお陰でメイク崩れはないけどさ。。
そんな笑い話をしながらMOTOKOさんのエネルギーワークに臨んだ。
それはそうと、エネルギーワーク・・ってなんだろう?
私は体験するのが初めてだ。
人それぞれ体感は違うようだが、ある程度の人数で行うことでエネルギーの循環が生まれるようだ。
エネルギーワークは部屋で横になって受ける。
ゆったりとした音楽、いい香り、MOTOKOさんの落ち着いた声と共に始まった。
食後という事も相まって寝てしまうかも…と思ったのも束の間、
開始30秒で号泣。
坐禅の時のツーツーではない。
ボロボロボロボロ涙が出てくる。
全然止められない。
拭っても拭っても出てくる。
最初はうつ伏せと言われたけど、私は横向きで膝を曲げて丸まって泣いた。
あぁ、私は思いっきり泣きたかったんだ
ちゃんと泣くことさえ私は自分に許してなかったのだと思うと、更に泣けてきた。
こんなに何十年も我慢させて、可哀想な事をした。
本当は苦手なことを得意になるまで頑張らせてしまったんだな。
もうウンザリだよね、ごめん。
でもさ、私は必要とされたかったんだよ。
居場所が欲しかったんだよ。
人に好かれたかったんだよ。
そして、それらは頑張らないと叶わないと思ってたんだよ。そのままの自分じゃ誰からも好かれないと思ってたんだよ。だから、ごめん、許してね。
私は自分に謝った。
泣きながら謝った。
怖かった。
鎧を身につけていないと、傷付いてしまう。
プライドが高いとか、弱味を見せたくないとか、カッコつけてるとか、そんなんじゃない。
たぶん人より敏感で繊細過ぎる私は只々怖かった。
だから、頑丈な鎧を二重にも三重にも着込んだ。
およそ1時間、私はずーっと泣いていた。
ワークが終わっても泣いていた。
そして、私だけではなくチーム武将達も泣いていた。
そんな武将達に「無理に起き上がらなくても良いよ」とMOTOKOさんは言ってくれたけれど、次のチームを待たせたら悪いから私達はノロノロと起き上がった。
驚く事に、私は歩き方を忘れていた。
恐る恐る足を動かして前に進んだ。
MOTOKOさんが「おかえり」と言って優しくハグしてくれた。
歩き方を忘れました・・
こんなアホみたいなことを口にした私にMOTOKOさんは、
「そんな時は立てない、歩けないって言っていいんだよ」と言った。
誰よりも私に厳しいのは私自身だった。
部屋に戻ってお風呂に入りながら声を出して泣いた。
泣いても泣いても涙は止まらなかった。
きっと今ごろ私以外の武将達も泣いているはずだ。
そう思ったら、彼女達に会いたくなった。
3日間、ほとんど話をしていない。
声を掛けてみようかな。
鎧重かったよね、お疲れ私達って話すんだ。
そして「鎧あるある」で盛り上がろう。
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