毒吐く女の独白-prologue-
自分なりの秘めたる美学というか、美意識はあるし、美しく在りたいたとも思っている。
美しさはもちろん見た目だけではない。
醸し出す雰囲気や存在感も含めてだ。
それは生き方に通ずる。
美しく生きたいと心から本気で思う。
発する言葉もそうだ。
美しい言葉を紡ぎたい。
でも、
現実はどうだ。
そうは問屋が卸さないのが人生だ。
一見スンと涼しい顔して立っていても、やさぐれてる時も、拗ねてる時も、イライラしてる時も、内心ビクビクしている時も、泣きたい時もある。
美しい言葉どころか、思わず毒を吐くことなんて数え切れない。
美しく清々しく生きるなんて、遥か遠くに感じる日もある。
綺麗事だけじゃない世の中で、なんちゃってポジティブにうんざりしながら、それでも私は光に憧れている。
人の数だけ生き方がある。
美しさの種類も人の数だ。
私は毒を吐く。
それは自分自身を常にクリアに保ちたいからかもしれない。
自家中毒にならない為のデトックスなのだろうか。
ただ、どうせ吐くなら華麗に吐きたいものだ。
気持ちの良い毒を吐きたい。
毒は決して悪いものではない。
そう、、
毒は薬にもなるのだから。
「毒吐く女の独白」はじめます。
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