乗り物で眠れない
新幹線に乗っている。
仕事柄、新幹線にはけっこう乗る。
毎回乗る前は少しわくわくするけど
いざ乗ってみるとやることもなく
乗り物で眠れない私にとってはなかなか厳しい。
ただでさえ眠れないのに、いつもコーヒーを買ってしまう。
飲み物をちびちびと飲むのが苦手だから、いつもすぐに飲み終えてしまう。
ドリンクホルダー、出る幕がない。
でも、今日は違うぞ。
意識してちびちびと飲む。
最近、自分はせっかちなのだな、とよく思う。
気づいた、というべきか。
30歳を目前に控えて、気づいた。
なぜにそんなに急かすのか。
何故、そんなに急ぐのか。
急いだところでどうなる?
ただ、待ち時間が増えるだけではないか。
わかっちゃいるんだ、俺だって。
不思議なもので、30歳を目前に控えて体の不調がぽろぽろ出てきた。
2回も胃カメラを飲んだ。
結果的に、放置しててもよいことになったけれど。結果が出るまでの数週間
何かあったとしても、運命として受け入れよう…
とがんばってみたけれど、どうやらそんな強さは俺にはなかった。
考えうる最悪ばっかり考えて、ぶるぶる震えてた。
必要なのは強さなのか。
乗り物で眠れる図太さか
時間に追われても慌てない余裕か
根拠のない自信か
30歳のテーマは、マイペースになりそうだ。