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アルゼンチンで見た貧困
アルゼンチンでの滞在中。
何気なくアルゼンチンの公園に行きました。
ただ旅をのんびりしていたので、公園には何度も足を運びました。
アルゼンチンって、パンクな国で、口ピアスや耳にじゃらじゃらピアスや女の子が、頭半分剃り込んであるヘアスタイルなんかもよく見かけます。
その日も、頭の3分の2くらい剃ってある女の子が前に座っていました。
髪の毛が伸びている部分は黒髪で前下がりなボブヘアです。
そして、ブルーの大胆なキャミソールドレスを着ていました。
同僚なのか彼氏なのか、男性と一緒にご飯を食べています。
レストランがそばにあって、ピザかなにかオーダーして、テーブルを2人で囲んでいます。
その女性は、ピンヒールを履いていたと思います。
泥棒だらけのこの国で、ピンヒールでどうやって歩くんだろうと思ったのがわたしの印象でした。
そして、わたしは保守的なんだ、とも思いました。
こんなにパンクでクールな女の人がいるのを見たら。
そして、そんなおふたりがいるそばでは、みるからに貧しそうな女性と男性が、物乞いをしています。
正確には、ポケットティッシュを売っているのですが、あまり芳しくはないようです。
2人はカップルだったようで、その公園で一緒に座り出しました。
言葉はわからないですが、
売れないね的な話しをしているように見えます。
そしてちょっと疲れているようにも見えます。
2人のどちらかか、多分2人とも、歯が何本か抜けているようでした。
2人で寄りかかり、希望の薄そうな様子です。
本当に、冗談のようですが、これがアルゼンチンの現状で、
かつて豊かで経済大国だった国は、貧富の差の激しい国になりました。
今や50パーセント以上の国民が貧困にあえぐといいます。
日本ではもちろんこんな光景を見たことがありません。
日本でもホームレスを見たことはありますが、
生活保護受ければいいのに、
と思います。
アルゼンチンの現状をみて、思い出して時々悲しくなります。
豊かであるべきではないか、と。
でも、豊かさとはなんなのか、というのもひとによって違うし、
じぶんにとっての豊かさとはなんなのか、ということを考えさせられます。
そして誰かの豊かさのためになにができるだろうか、ということも。