カスタマーサポート 言葉を選んでいくことの大切さ
カスタマーサポートは営業ではありません。
営業が販売した商品に不具合がでたり、うまく使えなかったりするときのお客様サポートです。
ですが、営業的、というか、間接的に営業に関わることもできます。
たとえば、商品の修理を依頼したが、10年以上たつ製品のため、修理部品の在庫がすでにない、とご案内をするときです。
お客様は、
そうか、もうないのか、それなら買い替えを考えるかな、となるタイミングです。
そうすんなり思ってくださればいいですが、長年愛用していた、
まだ買い替えるつもりがなかった、
急に言われても、費用が気になる、
など、お客様の反応は様々です。
お客様の反応に応じて、寄り添う言葉をかけていきます。
「わかりました。買い替えを検討するので、今回の修理依頼はキャンセルしてください。」
となった際に、
「承知いたしました。」
とだけ言って切るのでは、すこしさみしいものです。
そんなときに、添える言葉がないかな、と思って探しました。
「長い間、〇〇当社製品をご利用頂きまして誠にありがとうございました。今後も〇〇製品をどうぞよろしくお願い致します。」
ちょっと長いので、めんどくさくなって、省略したくなります。
だけど、言われるのと、言われないのとでは、お客様の感じる印象は変わります。
言われても、別製品を買うかもしれません。
それでも、〇〇社は対応がよかった、と思ってもらえれば、それでOKです。
買い替えるときに、〇〇社にしようかどうか、と思っていた場合は、その一言を添えたから、また〇〇社にしよう、と思ってもらえることも大いにありえます。
お待ちしておりました
お越しいただきありがとうございます
と言われれば嬉しいのと同じように、
また戻ってきてくださいね、ウエルカムですよ、という気持ちが伝われば、心地よく戻りたくなることはありませんか。
わたしはよくあります。
歓迎されているか、よくわからないと不安だし、
歓迎されているとわかれば、安心してそこから購入しようと思うものです。
カスタマーサポートは、そこまでの役割をになうことができます。
また、買い替えを検討する、と決めても、複雑な気持ちを感じている場合も少なからずあります。
10年以上製品を使用していれば、すでに大きくなったお子様の、小さかったときの思い出があるかもしれません。
愛用していた、愛着があって、さみしく思うこともあるかもしれません。
なにか、その製品の思い出がよぎるかもしれません。
そのときに、
長い間ご愛用いただきましてありがとうございました
と言われれば、
あ、わかってもらえたな、
と感じてもらえる言葉です。
カスタマーサポートは、
わかってもらえた、
と感じていただける、ことは重要です。
この人はわたしの味方だ、と思っていただけるようです。
1、ウエルカムですよ、戻ってきてくださいねというメッセージを伝えることができる
2、愛用いただけたことへの感謝を伝えることができる
という2つの理由から、お伝えしているフレーズです。
参考になれば幸いです。