夫の幼い頃の話しを聞き
夫の2番目の母 カーラ宅にお呼ばれした際に、
夫に、叔父を迎えに駅まで行くけど行く?
と聞かれて、これはパスしました。
代わりにカーラとパートナーのパズと、犬の散歩に出かけました。
ブエノスアイルス内とは思えないくらい静かで、ひとも少ないです。
それもそのはず。
郊外に敷地をかまえたこの場所では、入るためには、セキュリティの担当者に、IDのナンバーを伝えてからではないと入れません。
雑多なひとがいないこの場所は、特別な場所なのです。
カーラは、夫が10代前半くらいのときに、離婚したお父さんが新しいパートナーとしてむかえたひとです。
思春期の多感なこと、夫はどんな子どもだったのかたずねました。
機嫌のわるい子だったわ。
いつも機嫌がわるいの。
ご飯食べる?と聞けば No
そろそろ起きる?と聞けば No
ぜんぶとにかく No
怒っているみたいだった。なにかに。
そう。
夫からは、じぶんはリベラルな反逆者だったと聞いていたので、やっぱりな、と思いました。
そして、カーラは続きます。
これは、彼の学びのプロセスなんでしょうね。
そんなふうに怒ってたって、じぶんを苦しめるだけ。
そして、働いてばっかりいた。
わたしだって働く時は働くわ。
だけど楽しむときは楽しまなくちゃ。
楽しく生きないとね。
そして、ふっと、そして、はっとしたように、わたしに聞きます。
だれか特定のひとを怒っていた??
わたしが、Noというとすこしホッとしたような。
カーラは、夫のお母さんから略奪婚のようなかたちでパートナーにおさまったので、そのことは気にしているかのようにみえました。
わたしの知っている夫の一部は、よく笑う、
そして、笑ったときの顔がアルパカに似ているひとです。
彼のお母さんによく似ています。
そして、お母さんと話しているときはよく笑っています。
お母さんは、わりと平和主義で、よく笑っています。
カーラのいう、機嫌のわるい彼も、確かに彼の一部です。
働きすぎるところは、彼の父親によく似ていると言っていました。
(カーラは、夫の父親とは別れていまは新しいパートナーがいます)
それも、彼の一部で、アルゼンチンはクソみたいな国だから日本へ来たけど、日本もクソだ、と最初のころ言っていました。
このころめちゃくちゃケンカしあってました。
そういった、怒りの部分。
ほがらかな部分。
わたしのなかにもあります。
夫婦は、そうやって、鏡みたいに見せてくれることで、学びあうことができるのでしょう。
そして、よいところをみてあげること。
それも、わたしがしなくちゃいけないことのような気がしています。
女性ははぐくむことができる性だから。
怒りをぶつけあうフェーズは抜けて、これからはぐくみあうフェーズなんだな、と思った1日でした。