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美味しく作れなかった年越し蕎麦

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今年が皆さまにとって、より自分らしく満たされた一年となりますように。

さて、昨日、母がいないので私が年越し蕎麦を作ったら、激マズでした笑

蕎麦も茹でれないのか、という感じですが…言い訳をすると、生麺で三人分を茹で始めたのですがやはり、みんな沢山食べるということで、途中でまた追加したのがいけなかったのか、なぜかもちもちでひっつき、父は不機嫌になり、私は怒られ、そして夫も「まずい!」子供たちにも不評。みんな残していました。

私はどちらかというと大雑把(余談:なのに、細かいことにクヨクヨしたりする)なので、昔からよくそれで怒られていました。
料理も元々は苦手。
これを読まれている若い方はピンとこないかもしれませんが、昭和時代の「女性は料理ができないといけない」プレッシャーは相当な社会的重圧として頭にすりこまれています。料理が下手というコンプレックスが長年ありましたが、香港でマクロビオティックの先生に出会って教えていただいたこと、そして、時間と手間をかけて丁寧に作る、という日本人がデフォルトでもっている料理に対する細やかさのレベルが海外の家庭料理の感覚からするとプロ並みで、家庭料理にだれもそこまで求めていない、ということがわかったことで、料理に対する苦手意識と、やらねば、というプレッシャーから今は解放されました。
例えば、夫の実家に帰った時。義理母は他界しているので、料理は里帰りしている義理の姉妹たちも含めて自分たちですることになりますが、子供が小さい時には大人と別の食事を用意する必要がありました。長女の時は、私も気合を入れていたので、家族の食事に加えて毎回お米とズッキーニを炊いたものにボイルした野菜やチキンを添えて..などとしていましたが、フランスの子供向け定番メニューといえば、バターで茹でたパスタに、チーズをたっぷりかけたものに、ハムをべろん、とのせて終わり。パスタを茹でる時間だけで完了です。
おそらく義理姉妹たちからしたら、私が「なぜそこまで手をかけるのか?」本当に疑問だったと思います。そして、「片付けもしなければ」とずっとキッチンに立っていたので、皆が逆に気を遣って何度も呼びにきたりしました。たまにしか集まる機会がない家族の時間。彼らは、少々キッチンがぐちゃぐちゃでも、皆の団欒を楽しもうよ!と思っていたと思います。

そして、これは、私が勝手に感じていたことですが、料理だけでなく、仕事もできて、気配りもできて、人当たりもよくて、センスもよく素敵な姿や暮らしぶりで…(男性も女性も)。ものすごく何かに秀でている一部の人を除いて、一般的な人は、なんでもそつなくスマートにできる人でなければ、というプレッシャーがあるような気がします。(これはSNSの影響なのか?)
でも、みんながそうでない自分に対して影で自分を追い詰めている…のかもしれません。

そういう意味で、昨日紅白に出ていた藤井風君の話をまたしますが、先日書いた特番の中で、マネージャーが「彼は音楽以外のことに本当に無頓着で、洋服やシャツもびりびりで、寝癖も直さない」と言っていました。それは彼だからこそ許されることなのだと思いますが「本当に大切なことに時間とエネルギーを費やす」彼の姿勢が人を惹きつけるのかもしれません。番組の中で、「死ぬのがええわ」は、彼本人曰く、他人との情熱的な恋愛ではなく、「理想の自分」それとともに在ることができないのなら、死んだ方がまし、という自分の人生に対する強いコミットメントを歌ったという意味のことを話されていました。

私たちが突然、自分の仕事ややりたいこと以外を全て切り捨てて、無頓着になる、ということはできませんが、それでも「本当にそれが重要なことなのか?」というのは、常に問いかけて日々を過ごさないと、なんとなくスマホをみて、流れてくる情報を取り入れて、付き合いや細かいことに気をくばり、時間だけがどんどん過ぎていく。
それは「理想の自分」に近づくための選択であり、必要なことなのか?そう思うと、必要なことって案外少ないのかもしれません。
なんでもそつなくこなせてバランスの良い社会規範のような人であるよう努めるより、皆が、本当の自分で生きる、そんな時代になってきているのでしょう。

そして、「理想の自分」を思い描くときに、重要なのが、何か別のことを満たしたいがためや、周りとの関係や思い込みによって本当の自分の望みではないこととごっちゃにしない、ということです。そのためにも、物事の捉え方に不要なフィルターがかかっていないかや、未消化のネガティブな感情を見直すことが大変重要です。ヒプノセラピーでは、無意識の中にあって、自分に大きな影響を及ぼしている感情や経験を意識化することで、不要なものを手放していきます。

今年は、どんな一年にしたいですか?

私はヒプノセラピーのセッションでより多くの方のサポートにコミットする一年にします!そして…美味しい蕎麦が食べたいので、茹でれるように練習します笑(人のためではなく、自分のため!)


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