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#37.若い人に願うこと。癖はないに越したことない。


50代半ばの生徒さん。
習い始めて半年ほどが経ち、
とても順調に上手になっています。


歌が歌いたい、体力をつけたい、と始めた声楽。
音楽も歌も習うのは初めての方です。


それが良かったんだろうと思います。
何の癖もなく、
純粋にただ歌いたい、
歌えるようになりたいという気持ち。


合唱や声楽を学んでいる若い学生さんの歌を聞いていると、すでに癖がある方をちらほら見かけます。


わたしもあらゆる癖がありましたし
今もまだひょっこり出てきては
向き合い続ける日々です。
これから先もずっとそうだと思います。


若い頃に身につけてしまった癖。
それを完全に取ることは難しいと感じています。
わたしは良い先生と出会えたことで、
二人三脚で癖と向き合い、気づけるようになり
今ではどう対処すればいいかわかるようになってきました。


学び直してここまでくるのに9年。
基礎を学び新たな技術を習得すること。
癖に気づき新たな技術に置き換えていく作業。
苦労とは思いませんが、まぁそれなりに骨が折れる道のりです。笑



目の前の癖のない生徒さんを見ていて
いつも思うのです。

癖がなければもっと早く上達できたんだろうな、と。


基礎を学び身につけ、
繰り返し癖に気づいていくことでしか
良くはなっていけません。


身につけるまでにかけた時間の倍、
人によってはそれ以上の時間がかかると思います。

だから、癖はないに越したことない。

そう思うと同時に、
わたしにはその経験が必要だったし、
それをこれから活かしていくことができると
思っています。


今となればありがたいとさえ感じています。


けれど、やっぱり、
癖はない方がいいです。笑

これから音楽家を目指す、
声楽を学ぶ若い学生さんたちには
良い先生と出会って、


本来持っている魅力ある声をそのままに
技術や感性を磨いていって欲しいと
心から願ってやみません。


焦らず、諦めず、
基礎を学び、
じっくり自分の声と向き合う時間を、
自分の内側と向き合うことを大切に。
すべて繋がっています。


若いうちに
じっくり腰を据えて取り組めるといいと思います。


できることなら、
音楽大学を受験するまでに。
留学するまでに。


良い先生に出会えますように。


最後までお読みいただきありがとうございます😊

寒暖差が大きい今日この頃です。
どうぞご自愛くださいませ😊


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