#10.チームでつくる、リサイタルに向けての日々。遠足へ。
前回に引き続き、
倉敷美観地区にある新渓園にて。
5月25日、26日、6月2日の3日間にわたって行ったリサイタルについて書いていきます。
今年3月、路子先生とイリヤン先生の帰国を皮切りにリサイタルへと動き始めた私たち。
先生たちからのアイディアを元に、まずは会場を決めることになりました。今回、先生たちがイメージするものは、
・人通りが多い道に面している
・開放感のある空間
・音楽と空間と人が一体となれる
・音楽ホールではない
といったものでした。
私たちが住む岡山県で、どこがあるだろう?
先生たちと共にリサーチ開始。
イリヤン先生が、
「アートギャラリーが良いと思う。ここはどう?」
と、いくつかパソコンの画像を見せてくれました。
岡山市内にある、こじんまりとしたギャラリーから有名な美術館の様子。
その画像を見ながら、自分が歌うのをイメージしてみました。
お客さんは、じっと座って聴いている人もいれば、展示されているアートを見ながら耳を傾けている人もいる。自然な人の動きがある中に音楽が流れる。音楽が流れる中で人が好き好きに時間を過ごす。
しーんとした静けさではなく、生活の音の中に音楽がある。
お客さんもわたしも、堅苦しくなく自然で心穏やかに時間を過ごせるのがイメージできました。
わたしの中で浮かんだ言葉、
" 気楽 "。
わたしにとっては、本当に重要なこと。
この言葉は、レッスンのときに何度も何度も言われてきた言葉の一つでもあります。わたしの中のテーマと言ってもいいぐらい。
でも、この時はまだこの言葉の真意は理解できていませんでした。
さて、イメージできたところで実際に問い合わせるものの、ことごとく断われ…
まだ、コロナの影響もあったり、無名すぎるが故に…
そんな中で、見学のお願いに快いお返事をくださったところが今回リサイタルを行った、新渓園さん。
すると、先生たちは、
「一緒に見に行こう!」
と遠足と称して倉敷美観地区へ。
結婚式や結婚式の前撮りで人気なこちら。
飲食も可能でとても使いやすい会場です。
貸切じゃないときは、見学が自由にできます。
この日も、ゆっくりお庭を眺めて過ごされている方がいらっしゃいました。
アートギャラリーではないけれど、綺麗なお庭を眺められるという点で、もうある意味アートギャラリーです。
気持ちの良い空気が流れていて、木々の葉っぱが擦れる音や水の音も聞こえる自然豊かな場所。
美観地区なので人通りもあって、観光客の方もふらっと入りやすい感じです。畳に座布団なので、配置もいろいろ試せそうです。
ここならイメージにぴったり。
お客さんもわたしも心地よく過ごせると確信しました。先生たちも色々とチェックを済ませてご納得な様子。会場はこちらで決定となりました。
そしてそして、イリヤン先生から出た言葉。
「最低でも2回。できれば3回やるのがいい。
昼と夜の2回公演でもいいね!」
!!!
またもや驚く発言を。
会うたびに驚かされるわたしです。
今でも。
ありがたいです。
会場と曲も決まり、いよいよ本格的に
リサイタルへ向けてのレッスンが始まっていきます。
続きはまた次回。
最後まで読んでくださりありがとうございました。