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病気が分かるまで――ぐるぐる病院めぐり⑤大学病院(リウマチ・膠原病内科)
半年間にわたる病院巡りの日々。
不毛なこの旅もいよいよ最終章です。
2019年5月
●リウマチ・膠原病内科
初めて大学病院の皮膚科に行ったのが3月下旬。
そこから4月・5月と、3ヶ月連続で受診しました。
血液検査で特に問題視されたのが次の3つ。
・赤血球沈降速度
・クレアチンキナーゼ(CK)
・CRP
いずれも炎症具合や筋肉の損傷を測る数値で、
悪化するほど数字は高くなります。
ちなみに、3ヶ月間の推移は下記の通り。
ぐんぐん数字が上がっていることがわかります。
※いずれも単位省略
・赤血球沈降速度(基準値は15未満)
3月・・・33
4月・・・(計測なし)
5月・・・55
・CK(基準値は43−165)
3月・・・183
4月・・・233
5月・・・371
・CRP(基準値は0.30以下)
3月・・・0.45
4月・・・0.55
5月・・・0.66
3回目となる5月の検査でCK値は371に上昇(2022年5月時点)
この結果を見た皮膚科の医師が「こりゃ内科だ!」と
慌てた感じで看護師に伝えていたことを覚えています。
結局、その日のうちに
リウマチ・膠原病内科にかかることになりました。
リウマチ・膠原病内科の担当医師は血液検査の結果を見ながら、
「CK値が高いのでMRIで筋肉の状態を調べる必要があります。
血液検査の推移などと総合的に判断して今後の治療計画を立てましょう」
などと説明。
さらに、
「皮膚筋炎/多発性筋炎」の可能性が高いと言われました。
あれ、全身性エリテマトーデスじゃないんだ?
またまた知らない病名・・・
「皮膚筋炎/多発性筋炎」は、自己免疫疾患のひとつです。
「免疫=疫病から免れる」
という言葉通り、免疫は細菌やウイルスなどの病原体が
体の中に入ってきたら攻撃して退治してくれるという
ありがたいシステムです。
体を守ってくれる大切な免疫ですが、
これがなぜか暴走して自分自身を攻撃してくるのが自己免疫疾患。
原因は不明ですが、生まれながらの体質に
・感染症
・ストレス
・薬物
・外傷
・手術
・妊娠出産
など、免疫活動が活発になるなんらかの事柄が
重なると発病のきっかけになることもあるらしく。
「私の場合、過度なストレスでしょうか?」と聞くと、
医師からは
「まあ、あまり考え過ぎてもね、本当のところは分からないですからね」と
諭されました。
この物事を追求・考えすぎる性格がいけないのか? などとまた反省。
皮膚科に通院していた3ヶ月間は
ロキソプロフェンなどの鎮痛剤を飲みながら
だましだまし仕事をしていましたが
加速度的に体調が悪化していったので辛さはピークでした。
(実際、CK値もぐんぐん上昇していた頃です)
発症から約6ヶ月、
こうして、
ようやく本丸のリウマチ・膠原病内科に辿り着いたのです。
それにしても、同じく難病に向き合う皆さんは
どうやってご自分の病気にたどり着いたのだろうか・・・。
<あの頃の私へ>
痛いと嘆きつつ、無理をして仕事をこなす日々。
これが後から重くのしかかってくるぞ!
*今日もぐるぐる*