どうしてカウンセリングなのか
HPを作って、写真撮影のメニューを出してその中にカウンセリングも入れた。どうしてカウンセリングが入ってるの?って訊かれる。
カウンセリングと写真は似てるからというのもあるんだけど。
私が行うカウンセリングは「親子関係」を主としたもの。
親子関係って凄く大きいなというのは自分自身でも経験して感じていた。
私の場合は父との関係だったんだけどね。
私の話は端折りますが。
働く場所を変え、高齢者の虐待が多い事を知った。
100歳を越える方や90代の方がご自身の両親への不満をずっと話していたりする。もちろんその方々のご両親はかなり昔に亡くなられている。
そういう事もあって「親子関係」の事を勉強した。
「親子関係」のカウンセリングは「親との関係を良くしましょうね」というものでは無い。
「親が嫌いじゃなくて好きになりましょうね」というものでも無い。
仲良くしなくていいと思うし、嫌いなものは嫌いで良いと私は思うからだ。
心理学的には人の人格形成やベースとなる性格が形成されるのは0〜3歳、そして6歳頃までの親や親に代わる養育者との関係が大きいと言われている。
心理学的にはね、あくまでも。
人によってはそれ以降の人もいるだろうし様々だろう。
でもまぁ、心理学的には「生まれてすぐから影響がありますよ」って事なわけだ。それはどんな影響だろうか?
・価値観
・物の見方や感じ方
・自分の存在意義
が大きいのだとは思う。
親が「これは良く無い」と言うとする。大人になって自分の価値観が芽生えてもその親の価値観が引っかかって何だかんだモゾモゾする。
物の見方だと例えばリンゴを見て「これは赤だよ」と言われたら「リンゴは赤」と覚えていく。でも、大人になってきて「え?青くない?黒じゃない?」と思っても「リンゴは赤」が大きくあり、「黒でしょ?」と言えなくなる。
自分の思ったことや意見を親に伝えた時に否定ばかりされていたとする。
そうすると自分でも気がつかないうちに自己否定をしていたり、周りの人に対しても否定的な感情が強く出てしまう事がある。
「正しい」は人の数だけあって、自分を否定する必要もなければ「誰か」を否定する必要もないのだ・・・しちゃうんだけど。人間だもの。
自分やその大切な人を守る為には別ですよ。その時に「この人の正しいはこうなんだな」なんて思ってはいられないでしょうから。
自分で自分を客観視できて自分にはこういう所があると気が付ける人はいい。そこも含めて「自分です」と言える人はいい。
けれど、なぜ自分はそうなのか?それがわからず悩む人や生き辛さを感じる人も多い。
真っ白な心が色々な要因で色々な色に染まっていく。
真っ白が良いのではなく、人それぞれの色になれば楽なんだろうなと。
こういう時になぜそう感じるのか?等そういう事を一緒に深掘りをしていくのが私のカウンセリングだ。
変わる必要もない。
ただ、自分の感情がどのように作られたのか知っていく。
先程出したリンゴを例にすると
「どうして青いって言えないんだろう」
と考えたとする。
みんなが「赤い」と言うからかもしれない。ではなぜ「みんなが『赤い』」と言うから自分が思う事(青いや黒いと思う事)が言えないのだろう。
その根底にあるのは
・みんなが赤いって言ってるのに違う事を言ったら変に思われるかも
という理由があるとする。
では、最初にあなたに「リンゴは赤い」と伝えたのは誰だろうか?
今回のブログの流れからすると「親」なわけだ。
わかりやすい例えとしてリンゴを出したのだけれど、子どもの頃に刷り込みと言われる親の価値観が残ってしまう人は多い。
親の価値観を否定している訳ではなく、あなたはあなたの目で心で感じるままで良いのだよということ。
自分に湧き出る感情の源がどこから来ているか、それを知るだけで軽くなる。もう、自分で選べるのだから。
あなたの感情はあなたのもの。
それではまた