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楽しさと憂いのはざまで
陽が落ちるのが早くなり
陽が落ちると寒くなる。そんな季節となった。
昼間の空は高くなり、気温が上がっても雲は秋の雲。
暑すぎて長い夏が終わったのだなと感じる。
病院で働いていた頃はコンクリートの中にいて
空調も整えられていて
常に半袖で仕事をして
「季節感」そんなものは無かった。
朝、訪問診療に出る。
ルートによっては山から海が一望できる場所がある。
空気が澄んできたからなのか、お天気が良いと水面がキラキラと光り
そこにポツリポツリとサファーやSUPをやっている人が見える。
秋になると私は少し不安定になる、心も体調も。
夏の疲れなのかそれとも物悲しくなるのかそれは自分でもわからない。
楽しいと思うことの方が多い幸せな毎日なのに。
ふと不安に押し潰されそうになる時がある。
9月までの約1年3ヶ月、自由な働き方をして時間も自由に使っていた。
それが出来なくなったからなのかなあ。
休みの日には身体を休める事を優先にしている今。
慣れるまではその方が良いとわかるから。
新しく仕事を始める前に「世界で一番小さなフェス」と謳っているフェスに行ったのが、ものすご〜く前のようだ。
その前に入院しちゃって
「あ〜〜〜私の夏が終わった〜〜〜」
と思ったら残っていた。
楽しかった。ありきたりな言葉だけれど楽しかった。
だから余計に物悲しいのかなあ。
スイカ割りもした。
とにかく笑い続けていたと思う。
暑い暑い日。
フェスなので音楽も楽しんだ。
陽が落ちてそこに佇み海を眺める彼女の後ろ姿にひかれた。
そこだけ静かに時間が流れているようだった。
2ヶ月くらい経ってからこの日の事を何度も思い出す。
そのくらい楽しかったんだと思う。
今、仕事も楽しいけれどこんな風に翌日の仕事の事を考える事をせずに
ただただ「楽しい」に浸れるのはまだ先なのかもしれない。
今、私の一番の優先事項は「仕事に慣れる事」だから。
そしてとにかく湧き上がる想いは
「在宅や医療の現場を撮りたい」
なのだ。
入ってまだ2ヶ月。半年経ったら必ず言おうと思っている。
私がなぜそれを撮りたいのかを。
ちょっともの憂いな気分。
楽しみたい、だから頑張る。
とか書いてるけれど、来週から宮古島へ行ってきます。
私は毎年この為に仕事をしているようにものなので。
そうそう・・・最近在宅でのお看取りが続いたりして、私の頭の中でふっと浮かぶ曲。
『ただそれだけのうた』 浜端ヨウヘイ←YouTubeのリンクにとびます
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