シェアハウス 暴力事件発生
新しいルームメイトのタミちゃんは、3人暮らしのシェアハウスのもうひとりのルームメイトであるディーと、度々もめて、いがみ合っていた。
ある日、家に帰るとタミちゃんが、
「私は今日警察を呼んだ。事件をファイルしてもらったから。Junkoにも言っておく。」
と言う。
日本でだって警察を呼んだことなんてない私はすっかり驚いてしまった。
聞いてみると、
何があったか、ディーに文句を言ったら
「これ以上言ったら殴るぞ」
と言われたそうで。それはhumiliation(威嚇)だそうで。
私は現場にいなかったけど、
「警察って大げさじゃない?そんな大げさに反応しないで。」とタミに。「あなたも少し大人になって。」とディーに。
ともかく、あまりもめてほしくなくて、二人を諭した。
しかし、二人の間はそんな簡単な感情コントロールができる状態ではなかったらしい。
数日後、朝ごはんを食べ終えてテレビを見ながら歯を磨いていたとき。バスルームからタミの罵り声。続いて「オーマイゴー」と、漫画みたいなタミの声。見に行くとタミちゃんはすぐ自室に籠って、ふるえながらディーが立っていた。
ディーに聞くと、タミちゃんがバスルームを使おうとしたタイミングで、ディーが先に入ったとかで、大きな声で罵られたディー。バスルームに入ろうとするタミの首根っこをつかんで引きずり出してしまったらしい。
あ、それはダメだ…。
まもなく警察、パラメディックがやってきて、タミの心拍数を測ったり、ケガのチェックなど、大げさ気味に対応。内容的には子供のケンカだと思ったけど、大人同士だし。一度事件をファイルされているディーは完全に不利。
目の前でディーに手錠がかけられ、ご近所さんも見物するなかパトカーに乗せられて行ってしまった。
すごくショックな出来事だった。
歯ブラシを持ったまま一部始終を見送り、ラボに出勤してから同僚に言うと、「あ~、それは立派な暴力事件だ」と。
警察からの事情聴取で、いつも76でガソリンを入れていたせいか、76年生まれと言ってしまい、あ、間違えた、と言って、軽く睨まれた私だった。
そしてトラブルは続く。