こどもが病気になったとき(3)なぜ身代わりを使うのか
こどもが病気になったとき(目次)
(3)なぜ身代わりを使うのか
ではいったいなぜ、体はこのメッセージを、身代わりを使って伝えようとするのでしょうか。
それは、メッセージの受け取り手に、
ことばを聞かせるためです。
ことばは、聞いて覚えるものです。
関西人が関西弁を話すように、フランス人がフランス語を話すように、
わたしたちは身近な人が使っていることばを覚えて、それを使うようになるのです。
あなたが感情の過去形を使っているのは、
あなたが育った環境の中で聞いてきた感情のことばの表現が、
過去形ばかりであったと考えられます。
もしあなたのお父様やお母様が感情の過去形を使っているのなら、
おじい様おばあ様も感情の過去形を使っていたはずです。
そして、おじい様おばあ様のお父様お母様も
感情の過去形を使っていたはずです。
どういうことかというと、
わたしたちは、教わっていないことばは使えないのです。
わたしはフランス語を教わったことがありません。
だからフランス語が話せません。
教わっていないことばが話せないのは当たり前のことで、
悪いことでもなんでもないのです。
ですから、あなたが今まで感情の過去形のことばを使っていたとしても、
それは決して悪いことではありません。
もちろんそのことばを教えたご両親も悪いわけではありません。
体はそのことをちゃんと分かっています。
ただ、そのことばを使っている限り、
孤独の連鎖がこれからもずーっと続いてしまうことも知っています。
教わっていないことばを発見する。
それは、
ほぼ発明です。
そこで体は、
どうすればあなたに、教わっていないことばを伝えることができるのか、
必死に考えるのです。
その対策のひとつが、
身代わりメッセージなのです。
例えばあなたのこどもが重い病気になると、その子のことばが変化します。
「怖い」
「嫌だ!」
すべて感情の現在形です。
また、たくさんの制限がある中で、
少しでも叶えられる「好きなこと」を聞き出そうとします。
多くの深刻な病気に再発のシステムがあるのも、
再発する恐れがあれば、病気が治った後でも
「怖かった」ではなく「怖い」という
現在形のことばになるからなのかもしれません。
ことばが使えるようになるためには、
身近な人のことばを、何十回、何百回と聞く必要があるのです。
それがサブリミナル効果のように、浸透していき、
発明のヒントとなるのです。
もしあなたの家族が重い病気になって、
あなたがたくさんの感情の現在形のことばを聞いているのなら、
あなたなら、教わっていない新しいことばを発明する力があるということなのかもしれません。
長年続いていた一族の孤独の連鎖を止めるのはあなただと、
体があなたに懸けているのです。
もしあなた自身が重い病気になっているのなら、
それは、あなたが悪いのではなく、
あなたの家族のせいでもなく、
あなたが愛している家族の孤独を救うためです。
体は、誰かに罰を与えるために骨をゆがませるのではありません。
教わっていないことを発見する発明の手助けをしているのです。
では、あなたの子どもが病気になった時、
そのメッセージはどうやって読み解くのでしょうか。
つづく
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