登校拒否になった話。
私が学校に行かなくなったのは高校三年の夏頃だった。グループの子たちから無視され、私は一人孤立していた。
私はもともと学校というものが合わない。集団で何をするとか、女友達のご機嫌取りとか、もう馬鹿馬鹿しい。かと言って一人で行動するのも心痛むのだ。
それに加え、私はいろんなことで悩んでいた。死んでしまった父のこと、性犯罪に遭った時のフラッシュバック、将来のことなど。母子家庭だった私は、母の期待に応えようとすればするほど苦しくなった。
私は手の甲をカッターで切りつけた。当時好きだった先生が「ん?その傷、猫か?」気づいてくれた。「ううん」と私は苦笑いした。心の中で「先生、助けてよー」と泣いた。
ある朝、身体が動かない。母が「学校に行く時間だよー!起きなさい!!」と言うが、起き上がることさえ出来ない。
「お母さん、ごめん、学校行かない。いや行けない」
母はムッとした。しかし、それよりも身体が動かないのだ。
こうして私は登校拒否になった。
だって、学校行くのが嫌なんだもん。なんて理由を越えて、だって身体動かないんだもん。
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