子育てをPM視点でみて 面白かったので解説(PMBOK7版をベース)
娘が生まれたとき夫が「パパさん教室」で笑いをとった一言
「20年のプロジェクトを受注しました」
現在9年目 そろそろ折り返し地点ということで
子育てをPM視点でみてみました。
どう考えても、ウォーターフォール型(PMBOK6版)では
回せなさそうなので、アジャイルベース(PMBOK7版)でまとめてみます。
1.子育ては「プロジェクト」か
「プロジェクト」の定義は、「独自性」と「期限」があること。
誰一人として、まったく同じ子どもはいないので「独自性」あり。
しっかり子離れするためにも「期限」を20年に設定。
2.価値の提供
ゴールは価値の提供
プロジェクト発足時(生まれたとき)にしっかり考えなかったなあ。。
PMとして失格です。
しっかり考えて設定してみました。(夫とすり合わせ前)
プロジェクトオーナー: 子ども
提供する価値: 楽しく生きる力
プロジェクトマネージャー:私 夫
すでに、困難度MAXなプロジェクトということがわかります。
・プロジェクトオーナー:意思疎通が困難(特に前半)
・提供する価値:抽象的すぎてよくわからない
オーナーに確認したいが意思疎通が困難
・プロジェクトマネージャー:2人かーい
とはいえ、ここがぶれると大変なことになりそうです。
◆たいへんな例
プロジェクトオーナ: 自分
提供する価値: お金
3.12の原則で振り返り。
※「management」を「管理」と訳すのはあまり好きでないので
「なんとかする」としています。
Stewardship:スチュワードシップ
プロジェクトを任せられた責任者として責任を持ってなんとかすること。
今のところ責任もって何とかしています。
「疲れた!もういやや~!」と家を飛び出したことが2回ほどありますが
家に夫や祖母がいることを確認し、飛び出ているのでセーフ。
Team:チーム
協力的な環境やチームを築くこと。
子どもがニコニコ楽しく生活できるように、
夫や母や義理母との関係を良好に保っています。
もちろん、自分の心が大事なので、良い距離を保っています。
2つ目のプロジェクトオーナーであり
チームメンバーである(息子)が増えたときの『動乱期』は、
(←プログラムマネジメントにかわる。)
オーナー・メンバーともに夜中泣き叫び
PM(母)は、体液を使い果たし、炎上案件さながらでしたが、
義理母に助けられました。1チーム!
Stakeholders:利害関係者
関心やニーズを把握するために、利害関係者に積極的に働きかけること。
プロジェクトを成功させるために、利害関係者は広く洗い出します。
20年プロジェクトなので、利害関係者の変動が半端なさそうです。
幼少期
保育園の先生、隣に住んでるおばさんやおじさん、
親戚、保育園のお友達+パパ・ママ
かかりつけ医の先生
小学生
小学校の先生・スタッフさん、習い事の先生・スタッフさん、
塾の先生・スタッフさん、町内に住んでるおばさんやおじさん
それぞれのお友達+パパ・ママ・・・
名前はすぐ忘れてしまうし、ママ友との交流時間なんてないし、
習い事は送り迎えで精いっぱいだし。
とはいえ、このように洗い出すとたくさんの方に
お世話になっていること気づきます。感謝感謝。
Value:バリュー
価値(成果)を重要視してビジネスの利益に結び付けること。
価値を「楽しく生きる力」として、そこを重視するのはOK
でも、子ども育てるPJで「ビジネスの利益」ってなんだろう。
利益=収益-費用
「楽しく生きる力」を提供することは、お金のため。
みたいになってしまい、なんだかw
と、突然壁にぶち当たりました。
~~~1日検討~~~
ビジネスの利益は
「企業(家族)が継続して価値を生み続けるための源泉」と定義
たしかに
・子どもの「楽しく生きる」に費用かけすぎて、家族(企業)が破綻したら
・費用のためにパパママ仕事ばっかりして、くらーい顔して帰ってきたら
「楽しく生きる力」どころじゃなく。。。
(とはいえ、逆境を乗り越えれば「強く生きる力」がつきそうです。
実際、私の場合、父が若くして亡くなったのですが
おかげで(?)「強く生きる力」がついたし、お金なくても
母が明るい人だからか「楽しく生きる力」がつきました。)
さて、我が家の場合、費用といえば習い事。
習い事が「楽しく生きる力」の提供にあたるかははかり知れませんが、
今のところ楽しく続けているのでよしとします。
子どもたちが楽しいと、家の中が明るくなり
「よっし!仕事頑張ろう!」と、活力が生まれ利益につながっています。
とはいえ「留学したい!」となると、いろいろ調整が必要になりそうです。
System Thinking:システム思考
小学1年生ころ発生した「娘が学校に遅刻しまくる事件」を
氷山モデルで整理してみました。
「学校に遅刻せず必ず行く」という前提を無意識に作っていました。
子どもには、それぞれの成長スピードがあります。
朝8時に登校し、席について「きをつけ、れい!」をすることが
できない子どももいるはず。
粘り強く起こすを続けていたら、母は疲弊し倒れていた可能性大
3年生になった娘は、体力がついたのか、
まったく遅刻せず元気に登校しています。
あのとき無理に登校させていたら、学校が嫌いになっていたかも。
めでたしめでたし。