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前略 夢友様 30年前の話ですが No3

前略 夢友様 今回も読んでくれてありがとうございます。
今日は30年前の26歳独身時代の話を書きますね。

私はその時百貨店でインポートブランドのファッションスタイリスト(販売員)として働いていました。
かなり高級ブランドだったのでお客様はほとんど40代以上の方々で、20代の
私はなかなか踏み込めない年代の壁をいつも感じて接客していました。

ある秋冬コレクションを紹介していた時、常連のお客様が来店され、秋らしい深緑色のセーターをお勧めし、たまたま貰っていた秋の新色口紅の試供品を思い出して、「宜しければ今試着して頂いている深緑のセーターに、さっきコスメで貰った秋の新色の口紅の色がピッタリだと思うので、試しに
付けてみませんか?」とお声掛けしたら、「私は今付けている色以外付けた事ないけど、そうねせっかくだから付けてみるわ」と言って頂き、深いローズピンクの口紅を付けて頂きました。

そう、そのお客様はとても綺麗な色白肌でアラフィフの方だったのですが、いつもオレンジ気味のペールピンクの口紅以外付けた事が無かったのです。
そしてその時初めて深いローズピンクを付けて頂いたのですが…。
秋冬物に少し物足りなさがあったペールピンクの口紅を深いローズピンクに
変えただけで、一気に血色の良い華やいだ雰囲気に変わり、口紅一つ変えるだけでこんなにも変わるものなのかと大変喜んで頂きました。

そして次の日もそのお客様はご来店され、「昨日あのあと家に帰ったら、隣の家の奥さんにいつもと雰囲気が違って凄く素敵!と褒められて、その奥さんもいつも同じ色の口紅だから、口紅の色を変えるだけでこんなにも変われるんだねって話したのよ!」と話され、家から20本位の口紅をお持ちになり、「私、いつも同じ口紅だったけど、お土産などでいただくから本当は
こんなに色々持っているのよ、でもどう使っていいか分からなくて…。」と
相談にいらしたのです。

その時私は、こんなちょっとしたアドバイスでこんなにも喜んで頂けるなら
もっと色の勉強をしてお役に立てればいいなぁと思ったのが、夢を持った
スタートだったと思います。

26歳の私にはたまたまのアドバイスだったけど、56歳の今は、あのアラフィフのお客様に深いローズピンクの口紅があんなに似合った理由を、共感しながらきちんと説明してあげられて、お持ちになった20本の口紅についても
どう使えば効果的なのかを色々お話し出来ると思います。
56歳になってやっと気づけた事を、56歳までに取った資格を生かして、
同世代の女性がもっと素敵になれるお手伝いが出来たらと考えています。

だから、  夢を叶えるのはこれからです。
夢友様のスタートはいつですか?何かきっかけはありましたか?

次回は その後からアラフィフまでのあれこれを書きますね。


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