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血は水よりも濃し。子孫を意味する『ディセンダント』

 毎年クリスマスが近づくとこどもたちが『ホーム・アローン』を見始めるのがわが家の風物詩、じゅんぷうです。

 完全新作の『ホーム・スイート・ホーム・アローン』も見たいからとDisney+に加入させられました。でもやっぱり2作目までのケビンがかわいい。

現在〈マコーレー・マコーレー・カルキン・カルキン〉となった彼。
このバブみと透明感、時々BTSのジミンに見えるのわたしだけですかね…

 この季節にはこの映画を見たくなる、という気持ちはわかります。けど季節問わず、うちの子どもたち…とくに海外ドラマ好き高2娘は「またその映画見てるの…?」と心配になるぐらいのリピート体質。

 この記事に書いたように幼児のころ『007/ゴールドフィンガー』も鬼リピしていたし、リピート率でいうと『アニー』も相当。忘れたころに、おなじみ「Tomorrow」と「It's the Hard Knock Life」が聴こえてくるんです。

 1982年版と、2014年版の『ANNIE/アニー』どちらも同じぐらい見てる。

 ちなみに1978年に日本でミュージカルとして初上演されたとき、ウォーバックス役を若山富三郎が演ったんですねえ。この若山先生ですよ?

いろいろ強すぎる

リピート体質は遺伝

 でもね、私もなんです。
 好きな映画も、MVも、何度でも見てる。
『ストリート・オブ・ファイヤー』『ストップ・メイキング・センス』あたりはDVDも持ってるけど名画座やミニシアターで年に一度はスクリーンで見てる。折に触れて『リトルダンサー』もリピートしてます。これはマンガに関してもそう。毎回同じところで泣いたり笑ったりエモくなったり、自分の好きなもので何度でもときめいたり安心したりしたいのです。

 だから娘のリピート鑑賞が始まったら口では「また?」と言いつつも、血は争えないと思ってます。

 今、娘がリピート活動中なのはディズニーの『ディセンダント』。主役はディズニーのヴィランズの子どもたち。英雄やプリンセスたちの王国から海を隔てたロスト島に、ヴィランズと子どもたちはみんなまとめて封印されているという設定で、歴代のディズニー作品のキャラクターたちがひとつの世界にいるのです。

 主人公マルは『眠れる森の美女』マレフィセントの娘。仲間のイヴィは『白雪姫』の悪の女王の娘、カルロスは『101匹わんちゃん』のクルエラの息子、ジェイは『アラジン』のジャファーの息子。この4人を王国に招待した王子のベンは『美女と野獣』のベルと野獣の息子です。

 それで、カルロスを演じたキャメロン・ボイスが、娘の大好きなリピートドラマ『ジェシー!』のルーク役でおなじみの彼。

クルエラの息子カルロス
『ジェシー!』いちばん右がキャメロン

 1999年生まれの彼、なんと2019年にてんかんの発作で睡眠中に亡くなっていたのです。20歳です。そういえば当時、娘が言ってた気がするけどスルーしてしまってました。『ディセンダント3』が遺作だったんです。

 亡くなったとき、『ジェシー!』で共演していたカラン・ブラル(上の画像左から3人目)と、やはりディズニーチャンネルで人気の女優ソフィー・レイノルズと3人でシェアハウスしていたそうです。
『ジェシー!』で同じ家の養子同士の設定だったルークとラビが実際に友情育んでたんだなあと思うと感慨深い。

 チャリティ活動にも積極的だった彼の死後、父親が若者の支援のためにと"Cameron Boyce Foundation" という基金団体を設立しています。

 今年の命日も、仲間たちがメッセージ送ってました。

 作品を見ているだけでも人柄がよさそうなのが伝わってくる彼、まわりの人にとって天使みたいな存在だったんですね。

 この事実を噛みしめた上で『ジェシー!』見て、前と同じように笑えるかな。思わず私がリピートする気になっているというお話でした。


 

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