「닥쳐!」黙れ黙れ!!韓国ドラマ『トラウマコード』黙って見るべし!
でも血と臓器こわい方は見ないで。じゅんぷうです、こんにちは。
チュ・ジフン主演の医療ドラマ『トラウマコード』、予告を見たときから気になっていました。配信が始まって視聴したら、これがめくるめくスピード!かつコンパクト!走りまくる医師たちとともにあっという間に完走しました。
まずですね。
チュ・ジフンが魅力的すぎた。
ほんとに?『智異山』では主人公ではあるもののあくまで「チョン・ジヒョンの後輩男子」キャラだった、なんだかぼ~っとした、あのチュ・ジフン?どこにフェロモン隠してたんだい?
そのチュ・ジフンが演じるペク・ガンヒョクは砲弾飛び交う紛争地域で国際医療貢献していた戦う天才外科医。保健福祉省の大臣の肝いりでハングク大学病院の重症外傷チームに教授として着任します。前任のドクターが激務で倒れ人手不足、救急救命はすればするほどお金がかかるので病院の経営陣から厄介者扱いされている部門。そこに現れたペク教授、空気読まない見事なオラオラキャラで上層部に秒で嫌われますが、すべては救命ファースト。
『コードブルー』の山P然り『病院船』のハ・ジウォン然り、天才外科医というものは一見傲慢で孤高と相場が決まっていますが、ペク教授はなおかつ目立ちたがり屋でタフ、キムサブよりモテそうで大門未知子が手術ジャンキーなら彼は救命バカ?ってぐらいすべては患者のために動いているので、どれだけ型破りでも人がついてくるんですね。
ゆるぎない実力と経験値。何より心身タフというところが見ていて頼もしいし、チュ・ジフンのスーツスタイル、上半身の逞しさ、ツーブロックの刈込みまでセクシー。俺様キャラが合ってる。はるか昔に見た『宮』、もう一度見ようかな。とにかくペク教授は終始ブレませんが、この物語でもっとも変容を見せてくれる人物は若手よりもユン・ギョンホが演じた肛門外科のハン・ユリム部長。途中で彼へのイライラが爆発しそうになりますが、後半、劇的に面白いポジションになります。これ最高の役ですよ。
ペク教授を重症外傷チームに推薦した大臣役はみんなのオンニ、キム・ソニョン。この大臣とペク教授は人命救助のための援助⇔政治のウィンウィンな関係。人とお金の動かし方、小気味いいです。
チュ・ヨンウ演じるフェローのヤン先生(教授につけられたあだ名は「肛門」だけどイケメン。ロウン似)のモノローグで「僕らが走るのをやめたら、誰かが死んでしまう」とありましたが、ペク教授はそんな現状を改革して救命治療のシステムを構築しようとしているんです。わかりやすくダイナミックな展開で頭を使わずに見られるし、恋愛要素限りなくゼロなのがよかった。全8話だから、そんなヒマありませんけどね(このチュ・ジフンで恋愛モードされたら底無し沼)。人の命を扱ってはいるけれど、韓国ドラマらしい、全力エンタメでした。
◆チュ・ジフン