年末の『忠臣蔵』を見る気持ちで鑑賞する『ミスター・サンシャイン』
ひと足お先に干支ネイルで爪が虎化しているじゅんぷうです。
前回、今年1年の韓国ドラマ・映画について振り返り記事を書きましたが、
年末年始ぐらいは明るい作品、平和な作品を見て陰謀や暗殺のない穏やかな世界に浸りたいと思っていました。それで職場の大学生に聞いて『真心が届く』を見るつもりでいたんです。前から【トッケビカップル】ってことで気になってたし、じゅんぷう信頼度100%オ・ジョンセも出てるし。
なのに、やはり前から見るリストに入れてそのままだった『ミスター・サンシャイン』を見始めてしまったのです。現在5話の途中の息抜き中。これが本当のカウントダウン江華島事件。
予告映像でマント姿のイ・ビョンホンとチマのキム・テリを見たときはまたタイムスリップもの? と思ったけど、朝鮮王朝末期のお話で、日本は明治の富国強兵・征韓論の時代。日本がインフラ整備を進めて近代化していくさなかの漢城(ソウル)が舞台の中心で、米国の駐屯を許すかどうか、というところから始まるので、洋装、和服、軍服、チョゴリにチマやパジ、韓服姿が入り混じって不思議な色彩を放っています。
キム・テリ演じる朝鮮一のお嬢様が楚々として輿に乗って登場したとて、街を走る鉄道の前ではあまりにも非力で貧弱、米国人言うところの未開(という初期の印象は後半になるにつれ気高く塗り替えられます)。今まで時代劇をそこそこ見てきたし歴史好きではありますが、この時代の韓国の知識がすっぽり穴だったので、中高生のための幕末・明治の日本の歴史辞典、朝鮮の歴史ー世界史年表を開きながら視聴中です。生涯学習。
世界中が朝鮮半島をねらう中、近代化しながら日本統治に向かう時代背景。韓国ドラマで避けられない身分の問題。奴婢のさらに下層の白丁とされた人々のこともあらためて認識しました。そんな調べものに明け暮れながら、複雑な気持ちで年を越します。
展開と結末のわかっている「忠臣蔵」や「新選組」ものを見るやるせない気持ちと似てますね。あ、見ないですけど。日韓の歴史関係上、きっとドラマを見終えても複雑な感情から抜け出せないことは百も承知ですが、とにかくイ・ビョンホンについていきます!
(来年これも楽しみにしてたんだけど…)