知財リスクマネージメント入門[4]-社内セミナーをどうマネージメントすべきか?
5回連載で、著作権業務を専門に扱う部署がない企業を想定して、明日からでも取組める著作権リスクマネージメントについて解説するこの企画ですが、第4回目の今回は、社内セミナーについて書いてみたいと思います。
私が知財リスクマネージメント上もっとも重要であるのが社内教育でその有効な方策の一つが社内セミナーです。
著作権に関する社内セミナーを実施していない企業も多いと思いますが、著作物を利用しない仕事はほぼないこと、そして昨今の著作権絡みの「炎上」ニュースをみてもわかるように著作権社内セミナーは必要不可欠な取り組みといっても言い過ぎではないと思います。
もっとも、この著作権社内セミナーの実施というのはマネージメントが難しく、やり方を間違えると社内の不評を買ってしまいかねません。
例えば、、、、
●著作物とアイディアの違いは何か、ということを説明していませんか?
●著作権判例の説明をたくさんしていませんか?
こうした著作権社内セミナーは一般向けのセミナーではよくやるのですが、企業セミナーでも同様の内容を実施している企業は多いのではないか、と思います。
しかし、私からするとこうした著作権社内セミナーのやり方は間違っていると言わざるを得ません。
今回は、私が実施している著作権社内セミナーについて、①セミナーの進め方、②実施時期、回数、③誰に出席させるか、を中心に書いてみたいと思います。
なお、「お知らせ」ですが、ドイツ留学前は、著作権セミナーは、大変有難いことにかなりの数のご依頼を頂きましたが、今後はセミナー講師の数を減らそうと思っています。
私の考える知財マネージメントの理念を共有・実現するには、有料セミナー、団体主催セミナー等ではなく企業社内セミナーに絞っていく必要があると考えていますので、私が所属するTMI総合法律事務所が関連するセミナー及び特別な事情がある場合以外は、企業社内セミナーのみをお受けしていくこととしました。
話すのは好きなので、断腸の思いですが、企業社内セミナー講師は引き続きお受けいたしますので、そちらでのご依頼をお待ちしております。
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