ある弁護士のキャリア形成〔1〕-はじめに
今年の司法試験も年が明ければもう少し。徐々に勉強のペースをあげているころではないでしょうか。
司法試験という試験を突破しても、その後に裁判官になるのか、検察官になるのか、それとも弁護士になるのか、多くの方が言うように司法試験に合格して法曹となった後に何をするのか、というところがもっとも人生においては重要であり、難しいところです。
私自身も受験時代には弁護士になって、ああしたい、こうしたいと考えていましたが、弁護士になったいまでもこれから何をしていくべきか、何をすべきかについて毎日悩んでいます。
ですので、「弁護士のキャリア形成」と題していますが、私が何か確固たる信念の下、こうあるべきだという持論をもっているわけではありません。
逆に、弁護士という仕事は自分のライフプランに合わせて個々人ごとにキャリア形成ができる仕事だと思っていますので、こういうキャリアが正解とか、ああいうキャリアは違う、とかそういったものはないと思っています。
ですので、今回のこの記事は、あくまで私個人の話、そういう意味で「あるべ弁護士のキャリア形成」ということで読んでいただければと思っています。
私自身、人に何か偉そうに語れることもなく、他の弁護士と比べて秀でているところがあるか、と言えばとても心許ないのですが、弁護士9年目を迎え、少し遅い留学をしていくなかで自分自身の短いキャリアを振り返り、次の10年をどう過ごしていこうかと考える備忘録として書いてみようと思います。
そして、その内容が、これから弁護士になろうとする方や同業の後輩にとって、こういう弁護士のキャリアもあるのか、という程度に何らかの参考になれば幸いです。
≪つづく≫