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欧州サッカービジネスから考える日本サッカービジネス

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日本人サッカー選手が欧州の主要リーグで活躍することは決して珍しいことではなくなりました。そして、サッカー選手だけではなくフロント、指導者・育成などの分野でも少なくない日本人が欧州…
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#バイエルンミュンヘン

ブンデスリーガのスタジアムは日本のサッカー界の参考になるか〔2〕?-スタジアム内での喫煙からみるスタジアム論

以前書いた「ブンデスリーガのスタジアムは日本のサッカー界の参考になるか?-ドイツのサッカースタジアムから考える日本のスタジアムの未来」という記事から、さらに何度かのサッカー観戦を経て思うところを書いてみたい。 今回は、ドイツ人と日本人の気質の違いという観点と関連するかもしれないが、スタジアム内の「喫煙」という点にフォーカスしてみたいと思っている。 先日、バイエルン・ミュンヘン対シャルケ04の試合を観戦しにいった。座席はシャルケ側ベンチのすぐ横の最前列の席である。

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ブンデスリーガのスタジアムは日本のサッカー界の参考になるか?-ドイツのサッカースタジアムから考える日本のスタジアムの未来

日本のスタジアムは、陸上競技場や他の施設との共同利用のため、サッカー観戦に向いていない、そんな言葉をよく耳にする。 そして、多くのスタジアムはクラブが保有しているわけではなく地方自治体等が保有しているため、スタジアムで何か新しいことをしようとすると、まずはスタジアムの運営側と相談をしなければならず、機動的な取り組みができない、という話も聞く。 さらには、スタジアムで販売される飲食物の収益も運営側に入り、クラブには入らないという話もある(そのため、プロ野球では、横浜DeNA

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スタジアムフリーWi-Fiは観戦スタイルを変えるのか?-バイエルン・ミュンヘンのホームAllianz Arenaにみる「スマートスタジアム」の将来

サッカー観戦にとって大事なことは何であろうか。 ピッチに近くて試合がよく見えることは勿論、重要であろう。 では、スタジアムでフリーWi-Fiが利用できることは重要だろうか。 昨今では、こうしたスタジアム内のフリーWi-Fi設備を導入し、いつでもどこでもつながるスタジアム「スマートスタジアム」を目指す動きが日本でも活発化してきている。 例えば、川崎フロンターレのホームスタジアム等々力陸上競技場では、これまでメインスタンドのみであったフリーWi-Fiをスタジアム全域に広げ

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ブンデスリーガにおけるチケット転売への対応と現状‐チケット転売問題は本当に解消できるのか?

日本でも、話題となっているチケット転売問題。 問題の根幹は、転売の利鞘が主催者側(プレイヤーを含む)に還元されないこと、ファンが適正な価格で購入できないこと、など挙げられていますが、ドイツ・ブンデスリーガでも同じ問題は起こっている。 とりわけバイエルン・ミュンヘンのような超人気チームだと、一般の人が正規価格で購入することはよっぽど運がよくなければ、まず不可能だ。 そのため、超人気チームの試合を観戦するためには、多くの人が転売サイトやダフ屋からチケットを購入し、サッカーを

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