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From Munich

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ドイツ・ミュンヘンに留学中の弁護士が、欧州での生活、旅、そしてこれまでの弁護士生活で感じたこと、これからのことを自由気ままに書き連ねています。 なお、記載している内容については…
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2017年3月の記事一覧

ある弁護士のキャリア形成〔6〕-弁護士は後輩の「育成」をしなければならないのか

夜の空いた時間に更新するように心掛けているのだが、今日はEU著作権法のシンポジウムで朝から夜までずっと英語を聞いていたので、ソフトなテーマで書いてみる。 会社や役所に勤めている方であれば、「部下」というものがいて、その指導を行うのが通例であろう。 しかし、弁護士には「部下」という概念はないと思っている。あくまで「後輩」であって「部下」ではない(と信じている)。 それは、大規模事務所だろうが何だろうが弁護士は個々人の名前で仕事をし、責任を持たなければならない存在だからでは

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ある弁護士のキャリア形成〔5〕-帰国子女ではない弁護士が英語、ドイツ語を学ぶ理由

札幌生まれ、札幌育ち。 初めて北海道から出たのは高校生のときの修学旅行で京都・東京に行ったとき(ちなみに、そのとき初めて飛行機にも乗った)。 本州に初めて上陸したとき、北海道にはない「瓦屋根」というのを見て感動したのをいまでも覚えている。 そんな生い立ち故に帰国子女でもないし、まして北海道からもろくに出たことがなかった。

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ある弁護士のキャリア形成〔4〕-ジェネラリストかスペシャリストか

「知財弁護士は食えない」 こんな言葉を何度と聞いたことだろうか。

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ある弁護士のキャリア形成〔3〕-「弁護士の7・5・3」との出会い

弁護士登録をしたのが2008年12月で、TMI総合法律事務所に入所したのが2009年1月。 弁護士登録は二回試験の合格発表直後で事務所への入所は年明けからというのが一般的なスケジュールだったように思うが、私が入所した年は、リーマンショック直後の年だった。 その年、いくつかの外資系法律事務所は日本から「撤退」したという話を聞いたし、ファイナンスに関する仕事は激減していた時期だったと思う。 不景気のなかでも駆け出しの弁護士1年目は仕事で(というよりも慣れない仕事に四苦八苦し

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