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【脚本】起承転結の作り方

*今日はふざけてるし嘘多めです。

おはようございます。
貴方の街のスター、片山順貴です。

まずは宣伝失礼します。

「アーリー・サマー」
2023.7/8-9 at島根県民会館多目的ホール
出演:島根大学演劇部シアターちょこざい / 天神幕劇 / シンゲキ+

僕は「落語II」という演目で脚本、演出、出演致します。

Googleフォームのリンク貼ったらここに全部出ちゃうんですよね。

だからリンクはツイート元に貼っておきます!
Twitter見てください!



どうやら役者と並行して脚本も書いている僕ですが、このnoteでは僕個人の話ばかりしているため「アーリー・サマー」に向けて僕の脚本力を示し、そこでもお客さんを集めねばならないと気が付きました。

そこで今日は四コマ漫画を題材に起承転結の作り方を書いていきたいと思います。

四コマ漫画は一コマずつ起承転結が分かれていて脚本の手助けにもなります。
面白い脚本がかける人の四コマ漫画は面白いのです、、、


それでは、行ってみましょう。

じゃあまずは四コマ漫画のテーマからだ。

悩むな〜

ちょっと聞いてみましょう。

「パンダは何がいいと思う?」

「健康診断。」



よし!じゃあテーマは健康診断だ!

まずは1コマ目

1コマ目(起)


健康診断の何に対して事件が起こりそうか。
この布石を打っておくのが「起」です。

健康診断にやってきた男は胃カメラを怖がっている。
これで男の目的軸もハッキリしますし今後の展開も動かしやすくなるでしょう。
脚本の場合にも主人公は何に恐怖しているのか、何に怒るのか、そのほか行動原理の指標となる目的軸がとても重要になるのです。

続く2コマ目

2コマ目(承)

あまりにオーキド博士に似ていますがそれは「承」とは関係ありません。たまたまです。

ここで皆さんや主人公の男が考えていた「胃カメラ」とは別の「イカメラ」なるものが登場し、物語を動かします。
男はこれに対しどう反応するのか、恐らく医者であろうオーキドは何者なのか。
読者にあえて不明瞭な情報を与えることでこの先が気になるという没入感を生んでいる。


そして3コマ目

3コマ目(転)

男は「イカメラ」を受け入れる。
このことによって1コマ目の「緊張していた」状態から男に変容がもたらされたことになる。

しかしこれは明らかに危険な状態である。
読者から見ても「イカメラ」はそれほど奇っ怪なものであり、オーキドが一体何を企んでいるのか、男は何故「イカメラ」を受けいれているのかという不安が高まる。
また、この世界はもしかするとこちら側の世界と違う世界なのでは無いかという疑念も同時に生まれている。

いよいよ最後、4コマ目です。
皆さんもどうなるか想像してみてください。


いいですか?


いきますよ?


3

2

1




4コマ目(結)

はい!
どうでした?
当たりました?


「イカメラ」は「胃カメラ」でもあったことが発覚する。
オーキドが3コマ目で「笑って笑ってぇ」と言っていたのは男に口を開けさせるためだったのだろうか。
しかしこれでは、男は「イカメラ」という存在を知らなかったということになる。
なぜ、男は安心したのか。話の筋が一切通らないまま、インパクトのある構図に頼った「案の定」と言わざるを得ない展開だろう。

確かに読者にある程度物語を予測させ気持ちのいい展開に導いていくのは大切である。
しかし、今回の物語はあまりにも直感に頼りすぎで、この後の展開を想像する余地もなければしたいとも思わない。
四コマ漫画においてオチを当てられるのは致命的とも言える。
カタルシスが足りない。
逆にこのオチ以外を思いついたあなたは大いに才能があるのかもしれない。


では、どうしたらいいのか。
私はいくつかのパターンで描き直すことにした。


「今日長ぇな。」


まずは、男とオーキドの関係を描く、男はなぜ「イカメラ」に対して安心したのか、そこに着目して4コマ目を描き直してみる。

パターン②


うん。かなり良くなりましたね!
男の顔にも笑顔が溢れています。

なぜオーキドも一緒に写っているのか、その謎に想像が掻き立てられますね。

あとは、これをベースに2人のストーリーはこの写真よりも前からそしてこのあとも続いていくということを示すように推敲していきます。

物語とははじまりから終わりを描くのではなく、あなたが伝えたい部分を切り抜くものだと。
そういうカタルシスを私はこの漫画に感じます。

壮大な背景。
切なさ、これを取り込んだパターン③


とてもいい!!!

風の吹き込む窓辺、
これは男の部屋なのでしょうか。
そしてこの漫画のテーマは「健康診断」
男は病院から帰ってたからこの写真が部屋に存在しているということだろうか。
男は果たして本当に健康だったのか。
男はなぜ安心したのか。

たったこれだけのコマの中にも時の流れが存在している。
オーキドとの写真が私たちに様々な物語を与えてくれます。

5コマになっているのは、気にしないようにしましょう。

このままの調子でもっと壮大な背景を持たせる、、!

いける!
このままいけば俺の脚本は誰も見たことの無い領域に到達できる!

ゾーンに入った状態で描いたパターン④

フルサイズでどうぞ。


それから····(完)


完璧だ……!!

あまりにも壮大で美しい物語の終わりが感じられる、それでいて誰にも想像できない完璧な「結」である。

これにて「起承転結」の作り方を幕引きとさせていただきます。

それでは、
ごきげんよう。


は?????

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