夏の思い出
おはようございます!
貴方の街のスター、片山順貴です!
あ、宣伝です!
「アーリー・サマー」
2023.7/8-9 at島根県民会館多目的ホール
出演:島根大学演劇部シアターちょこざい / 天神幕劇 / シンゲキ+
僕は「落語II」という演目で脚本、演出、出演致します。
Googleフォームのリンク貼ったらここに全部出ちゃうんですよね。
だからリンクはツイート元に貼っておきます!
Twitter見てください!
残席少なくなってきております!
お早めのご予約を!
「アーリー・サマー」ということで、夏の思い出話をひとつ。
小学1年生の時、
家が近かった友達と帰ってたんですよ。
学童クラブから。
学童クラブ分かります?小学校3年生まで入れるんですよ。その中で先生がレゴのでかい版みたいなのを撒いてそこに虫みたいに集まってきたやつらで友達になったんですけど、何故かみんな近所なんですよね。
で、4人くらいで帰ってきて1人ずついなくなって、
僕は2番目に家が遠かったんで僕の家の近くで最後2人になって。
岡山はいっぱい用水路が流れてるんですけど、
その日は夕方なのにめっちゃ暑くて、横で友達が水筒を開けて飲んでたんです。
ポンって開けるタイプのやつ。
何故かよそ見した瞬間に「あー!」とか言って水筒をその用水路に落としてるんですよ。
どうする?とか言って
その用水路はなんか色んな思い出があって、
シンプルに滑り落ちたり、
うんこしてたり、
セミを放流したらエイが急に泳いできてセミ痺れさせて動かなくなったり、
全部同じやつの仕業なんですけど。
で、水筒の中の麦茶が汚い用水と混ざっていくんです。見えないけど。
そしたら後ろからスーツきてちょっっとだけ禿げたおじさんが声掛けてきて。
ひとことだけ
「取ってあげるよ。」
って
で、なんの躊躇もなく、降りるんですね。
小さい溝が大きい用水路に繋がってるみたいな構造で、溝を足がかりに降りたんですよ。
スーツまくりあげるとか革靴脱ぐとかでもなく。
ザブザブザブザブ
その時は、7歳だったんですけど。
「怖。」と思って。
ありがたいんですけど「怖。」と思って。まぁ俺の水筒じゃないし。江口の水筒だし。
怖いけどすっごい優しいおじさんだなって。
でも今思えばなんかスーツのまま子供のために用水路にザブザブ入るって、尋常じゃない事なんですよ。
すごいストレス抱えてたんじゃないかなって思って。
僕らは目いっぱい感謝するべきだったんですよ。
江口は馬鹿なんでなんか、「ラッキー」みたいな反応しかしないし、俺はすげー怖くて、他人事で離れて見てたし。
おじさん報われないなって。
帰って奥さんに怒られるだけなんだろうなとか。
で、拾ってくれて、もう僕はおじさんのその時の顔を、怖くて記憶から消去してて。
メガネをかけてたか、メガネくらいの隈で目の周りが陰ってたかどっちかなんですけど、
おじさんはなんか
「全然。」って言ったんですよ。
あんま意味わかんなくて。
感謝してないんで。
でもおじさんはもう用水路から上がる時には感謝されるマインドなんで
「全然いいよ!」
みたいな感じなんですよね。
そういうプログラミングなんですよ。
で僕らは最後までお礼言わずに、
めちゃくちゃ淡白に別れて。
「なんか怖かったな」って江口に話しかけたら。
「何が?」って言ってその水筒の水飲んでました。
それでは!
ごきげんよう!!
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