B型肝炎入院体験記-その心情、情報収集
B型肝炎ウイルスってなんだろう
最近国を相手取っての訴訟でお金がもらえるとCMで見たような記憶がある
その程度しか知識がない
自身もそうでした。
わからないからこそネットで調べ、進むほどに不安になるし、どうしたら良いのかわからないし。とはいえ、感染したと言われても自身に症状は何もないし。
そうした方々のために自身の体験談をnoteに残します。見つけてくれたどなたかの参考になったら幸いです。
B型肝炎ウイルスの基礎知識
まず、このウイルス型の肝炎にはAやらBやら様々なアルファベットの形が存在しますが、説明はB型に特化させます。
B型肝炎ウイルスは注射針の使い回しや、血液の粘膜接触、セックス、精液・膣液の粘膜接触などにより感染すると言われていて、風呂や食事など日常生活での感染は極少といわれます。潜伏期間は1−3ヶ月です。
症状は、無自覚から風邪に似たものなど個人差があり、徐々に症状が出てくると目の白目や肌から黄色くなる黄疸という症状が出ます。私の場合は体調変化は食欲不振と黄疸。それと尿が紅茶並みに濃くなるという部分が緊急通院▶︎入院のきっかけでした。
詳しくはまたこちらのサイトをご覧ください。肝炎.net
感染がわかった時に気をつけたこと
まずは家族の感染、そして関係のあった人の感染の確認でした。幸いにして家族には感染は見られず、そのままワクチンの接種をお願いしました。ワクチン接種3回による効果は15年間と言われており。その後加齢により下降します。
詳しくは、日本肝臓学会HPより
結局のところ危ないの?危なくないの?
こればっかりは分かりません。こちらも肝炎.netからのフローチャートです。
感染してから一過性の感染、そして症状が出ない不顕性感染、治癒の割合が70−80%
対して持続感染のまま慢性肝炎となり、放置してしまえば肝硬変などに移行するタイプ
私は一過性感染から急性肝炎という流れをたどりました
いずれにせよ皆さんが避けたいのは、
・肝移植しなければ救命率30%と言われる劇症肝炎
・気がつけば肝臓癌に至る持続感染
であるかと思いますが、何より大事なのは早期発見と治療です
私の場合は、入院20日余りでようやく峠は越えたと思いますと言われ、
「まえださんは劇症肝炎の一歩手前であったと思います」という言葉をいただきました。
肝炎発症前から血液検査で感染を確認していましたが、そこから緊急入院して劇症肝炎一歩手前は怖すぎます。今更にして身震いを感じています。
ということで、改めてお伝えしますが、感染したことがわかったらすぐに病院です。そして治療してください。
国からお金はもらえますか?
感染経路が大変限定されますが、もらえる方はいます。
国の厚生労働省をHP をご覧ください。
給付対象者は以上の通りで、私は昭和55年の生まれですので期間的には対応するのですが、過去の健康診断や人間ドッグ、献血では慢性肝炎を示す数字は一切なく健康であるという証明をいただいております。
この為、持続感染ではないことから国からの給付金は望めないと思っています。誰でももらえるわけではないんですねー、、残念。
年齢差、地域差それぞれ
では、この急性肝炎や劇症化など年齢による違いはあるのかという部分ですが、調べた限りでは年齢層による発症差異は詳しく分かりませんでした。感染者という意味では若年齢層が多いというものはありました。
劇症肝炎も同様で、年齢層による差異は見当たりませんでした。劇症肝炎はあくまでウイルス抵抗への激化のため引き起こされるので、健康であれば症状化しないというものではなさそうです。
感染地域ですが、これは大きく差があります。国立感染症研究所HP資料より
1998年の資料ですのでやや古いのですが、明らかに地域差などはあります。その分予防接種の徹底もあるのですが、それでもこの状況ですので、海外への渡航や、性交渉を伴う関係の場合には十分な注意が必要かと思います。
入院期間は?治療は?
私の場合は4月23日に入院して、順調にいけば5月10日の週には退院できるはずでした。およそ2週間ぐらいでしょうか。しかし、なかなか血中の肝酵素の数字が下がらず現在も入院中です。(5月13日現在)
基本的な治療は安静です。とにかく安静にしていること。肝臓に負担をかけないこと。筋肉を動かすことにより乳酸が発生し、それを体内で処理するには肝臓の力を借りなくてはなりません。こうした体を動かす随所で肝臓の動きは必要となりますので、その負担を入院中は軽減させなくてはなりません。
服薬は拡散アナログ製剤というものを用います。体内のウイルスの増殖を抑えるものだということですが、これも多種多様。私の第一選択薬はゼフィックスというもので、当初は効果がありましたが2週目から効きが悪くなったのでベムリディというものに変更しました。
どこで薬を切り替えるのかは医師の選択です。基本的にはお任せするのがいいかと思っています。また、核酸アナログ製剤は長期投与が必要とされる薬剤で、途中で中止すると劇症化の危険性が出てきます。B型肝炎とは長い戦いになるんです。
詳しくは▶︎国立国際医療研究センター 国府台病院HP
次回は入院生活編へと突入し、入院中の体験と得た知識を折り交えながら、改めて認識を深めて行けたらいいなと思っています。
一ヶ月以上にも及ぶであろう入院生活ですが、どうぞお付き合いのほどよろしくお願いいたします。